夏だ!イワシだ!お祭りだ!2013
2013年 06月 15日
6月12日の聖アントニオの日の前夜祭は、サンチャゴ巡礼のポルトガルルートを2ヶ月かけて歩きに来た友人と一緒に、アルファマに負けじ劣らぬ伝統的な、以前はちょっとヤバい地区だったモラリアへ出かけた。
まず、モランゲイロの店で駆けつけ1杯。狭い店は既に満員で、外で何組ものグループが順番待ちしていたが、女2人はカウンターに滑り込み、立ったまま生ハムをつまみにイチゴワインを飲んで景気をつけ、モラリアのラビリンスに向かった。
道端ではビール会社のロゴの入ったイワシの帽子が配られている。決してかぶる事はないのは分かっているが、タダの物をもらってしまうのは人の性である。他にもマンジェリカンや聖アントニオのカッパ頭の帽子もあり、大人も子供も嬉々としてかぶっていた。
スラム街の様だったモラリア地区もだいぶきれいになり、民家の玄関先はみな臨時のレストランになっていた。どこも席が埋まり、順番を待つグループもある。こういう場合は一人か2人の方が空いている席に滑り込み易い。「モラリアお祭り実行委員会」のTシャツを着た若者たちがサービスをする店で、イワシと焼肉、サラダとサングリアを頼んだ。
イワシは青い鱗にダイヤモンドのような結晶状の塩を振りかけられて、じわじわと炭火で焼かれる。やや生焼け気味ではあるが、新鮮で美味しい。スライスしたパンにサラダのレタスやトマトを敷き、その上にイワシの身をのせてイワシサンドにして食べると、旨さが倍増する。黒っぽいパンがこれまた美味なのである。更に焼きピーマンを添えるとパーフェクト。丸ごと焼いて焦げた皮を取り、細く切った肉厚のピーマンは、イワシの味をいっそう引き立てる。
9時を回りようやく日が暮れると、いよいよ人出は増え、立ったままビールを飲む若者たちで道が埋まった。そこに賑やかなマーチが聞こえてきた。ついさっき出番が終わったばかりのモラリアチームが、リベルダーデ大通りのパレードから戻って来たのだ。残念ながら今年は(も)伝統あるアルファマチームが優勝を獲得したが、アルファマに対抗意識を燃やすモラリアチームもいつか雪辱を果たす日がくるだろう。
親子でダンス
人とイワシの煙でいっぱい
ひぇ~もう一年経ったのねぇ・・・こちらは来週です・・・外がうるさくて寝られないでしょう。みんな一緒に踊るしかないわ・・・。
いわしの帽子、くれー!