ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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阿蘇列島旅日記 フラワーアイランド&クロウアイランド再び③ 烏島の今

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空港のそばには3つの風車がある。右端の三角の建物は鯨舟が展示されている観光案内所

フローレス島からコルヴォ島までの飛行時間はわずか15分で、乗客は5、6人だった。コルヴォ空港に到着すると、宿の女主人のヴェラさんが車で迎えに来てくれていた。宿から空港まで歩いて数分なのだが、荷物のある旅人にとってはありがたいサービスだ。2泊した「ヴェラとジョーの家」は今年オープンしたばかりの民宿で、ネットでの評価も高い。しかも島のレストランが軒並み休みなので、夕食は家庭料理を7€で提供してくれるという。どこにもある平凡なメニューよりも、コルヴォ島の郷土料理の方が嬉しい。豚肉とキャベツ、ジャガイモ、サツマイモを塩茹でにしたシンプルな料理で、典型的な島の食べ物だそうだ。

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夕食までの時間、島唯一の村であるヴィラ・ノヴァを散歩した。7年前の印象となんか違う。どの道にも「〇〇通り」という真新しいプレートがつけられ、昔はほとんどの家が黒い石でできていたように記憶しているが、白くきれいに塗られている建物が多い。村人の年齢層は思ったより若く、建築中の保育園まである。それぞれの家にはソーラーパネルが置かれている。携帯もインターネットもリスボンより良く繋がる。厳しい気候、狭い土地、乏しい物資の中で細々と暮らす高齢者ばかりの島民、というイメージから脱却している。7年の間にだいぶ状況が変わったようだ。

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今回はコルヴォ島のカルデイラン(火山噴火口)の底を歩く、という大きな目的があったが、天気はかなり荒れそうだった。冬は強風が吹き荒れ、船や飛行機が欠航になることもしばしばだと言う。奇跡を願うも、翌日の朝は風は益々強まり、山頂はしきりに形を変える雲が覆っていた。


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フローレス島が薄っすら見える

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山の中腹にある石の農作業小屋地区

同宿のイタリア人カップルは自力で登るそうだが、私には到底無理っぽいので車を頼んだ。料金は5€である。途中までは緑の美しい牧場や海を見ながらの快適なドライブだったが、登るにつれて雲行きはどんどん怪しくなり、風が咆哮し始めた。視界は白い霧に覆われて、カルデイランの縁に着いた時は、台風の中心にいるような物凄い風が噴火口の底から吹き上げてきて、立っているのがやっとだった。1分も経たず車の中に戻り、村に降りた。

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この先に噴火口があったのだが…

宿でパンにハムとチーズの昼食をとっていたら、イタリア人カップルも憮然とした表情で帰ってきた。どうだったと聞くと、何にも見えなかった、という答え。インターネットで見つけたカルデイランの映像に魅せられ、本格的なトレッキング装備で来た彼らも目的は達成できなかった。

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手造りの硬いチーズ。薄く切って噛み締めるとじんわり美味しい。

午後は、小さな食料品店で夕食用のワインを調達し、おばあちゃんが毛糸の帽子を編んで売っている島唯一の土産物屋で帽子を買い、チーズ販売所を覗いたりと、村をぶらぶら歩いた。最も賑わっている場所は消防署で、バールと宝くじ販売所があるので、消防団員以外の村人もここにコーヒーやビールを飲みに来る。お菓子やつまみになるものは市販のチョコやポテチの類しかないが、それでもおしゃべりをしたり、インターネットを使ったりと島民憩いの場となっている。観光案内所も環境文化センターも休みなので、島のことを知るために図書館に行ったら、ヴェラがいた。彼女は図書館の司書で、代々コルヴォ島に住んでいるファミリーでもあり、いろんな話を聞くことができた。

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カルデイランに入るのは叶わなかったが、代わりに素敵なものを見ることができた。空港の滑走路脇の道路の路肩に、天然記念物のアソーレスツリガネソウを発見した!10月にファイアル島の植物園で見たのは、枯れた枝葉だけだったが、この冬のコルヴォ島で、石垣と側溝の間に一株だけ見事に咲いている。アソーレスの固有植物のシンボル的存在の花が、こんな人や車や飛行機が来るような場所に! 霧と強風で何も見えなかった噴火口の仇は十分にとれた。


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アソーレスにしかない花として絶滅危惧種に指定されている

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by caldoverde | 2018-01-04 02:42 | ポルトガルの旅 | Comments(0)