アジアンフード in リスボン
2007年 09月 10日
中華料理から日本料理に転向した店や、店名を聞いただけで明らかに日本人の経営ではないとわかる店もある。そういった店に入る勇気はまだ培われていない。やはり誰かがご馳走してくれるのをひたすら待つのみである。どんなものか食べてみたいような気もするが、外国人が生魚を扱うのは衛生的に大丈夫だろうかという偏見がある。生ものを選ばなければそれなりに食べられるのかもしれない。でも太巻きや焼きそばなら自分でも作れる。
こういった日本(風)レストランは何とか日本風を演出しようと懸命であるが、それが逆に胡散臭さをかもし出している。赤提灯がさかさまに下がっていたり、意味不明の看板が掲げられている。
「スカートが焼く」ミニスカートをはいた板さんが華麗に鉄板焼きを作るパフォーマンスが売り物か?
「北海道は焼ける寿司」新鮮な魚介類のイメージのある北海道を店名にしたところまでは良かったが・・・それにしてもなぜ寿司に「焼く」という動詞を組み合わせるのか謎である。「茶」の文字入り赤提灯から私が想像するのは東海道中膝栗毛に出てきそうな団子屋であるが・・・
「竹」と書いてCHIKU と読むかなあ、普通。ポルトガル人はCHIKUを「しく」と発音するし、日本人なら四苦八苦を連想する語感の言葉を店の名前にしないでしょう。この鳥居、プロポーションが変だ。
アジアの食品や調理道具、食器などを扱う中華マーケットにも怪しい日本語の名前やロゴマークの入った中国製の食べ物が時々ある。買って食べてみたいのは山々だが、最近世界的に中国製品の安全性が何かと問題になっているので、これもちょっと手を出しにくい。
「バナナがけら」かりんとうの仲間だろうか。食欲をなくすネーミングである。しかも2度も繰り返されている。
「緑茶マシュマロ」 画期的新製品である旨を包装の中にちりばめている。でろ~んとマシュマロの中から緑茶シロップが流れ「新しり」、「緑茶」の上には「柔らかくとすばらしく風味がよい」と黄色い文字で書かれている。中身の個別包装の袋にはマシュマロではなく「マツュマロ」とカタカナで印刷されている。
「清酒」「こまちヽた」 酒の名前が「清酒」ってこたあないだろう。「こまちヽた」っていったい・・・秋田小町が困っているんだろうか。 JAPAN SHUWA からライセンスを取り醸造しているそうだ。しゅうわ酒造って存在するのかな?
「玄米こんにゃくロールー」ヘルシーな商品名と不思議な日本語の効能書きにだまされて買ったが、「海苔口味」というよりはアミノ酸味だった。
他にも突っ込みどころ満載の不思議なものに満ち溢れた中華マーケットは、中国4千年の食文化の奥深さ、人口13億人のパワーを垣間見せてくれる。
妹が、メルボルンから送ってくれた中華モノ(ニセ日本物?)にもこんな感じのものがありました。「新しり」は、どんな変換ミスかがすぐわかりますが、「パナナがけら」って、、、一体何がこうなったのやら。考えると、夜も眠れなくなりそうなので、調べてみたらこれは「黒芝麻糊(黒ゴマしるこ)」。しかし。中身がわかったからといって「パナナがけら」が、解明されたわけではない…。やはり眠れない。「スカートが焼く」「北海道は焼ける寿司」の、暗号もぜひ解いてみたいものです。。。あ、ちなみに「しゅうわ」酒造は調べて見ましたが、今のところ見つからず。一文字違いのSYOWA/しょうわ/昭和酒造は、現メルシャン、清酒などの原料用アルコールも造っているようです。。
ポルトガルのポルトガル語はブラジル人には面白いようで、サンパウロ出身の友達にリスボンで買った「ダ・ヴィンチ・コード」を贈ったら、言い回しがおかしくて爆笑の連続だったそうです。「サウダージ」もこっちの人が言うと「サウダードゥ」と聞こえます
昨年夏、闘牛場の外周の店では、味噌汁の具大に切った豆腐が厚揚げのように揚がっており、それにアボガドペースト、そしてオリーブオイルがかかったものが出てきました。この夏は、別のところで、豆腐は衣が付いて揚がっていたのですが、それにソースがかかり、鰹節を振られた姿はたこ焼きのような風情でありました。
Miwakofさんが「あじた」に会ったのは何年前でしょうかね。今は大きくなってブログの愛読者です。