ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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カテゴリ:調味料・その他( 4 )

国民的飲み物スモール

最近は良いお天気が続き、かねがね欲しいと思っていたものが手に入り、とても嬉しい。
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この猫のいる窓の隣りにカフェがある。いると嬉しい。

飲食店ではよくコーヒーや清涼飲料水、ビールの会社の広告のついた什器が使われている。コーヒーカップや、薄っぺらい紙ナプキンを入れる箱などは、飲料メーカーから卸先の飲食店に無償で提供される非売品だそうだ。
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近所のおじさん2人がやっている小さなカフェは、ポルトガルの清涼飲料水Sumolのロゴの入った、フォルクスワーゲンのミニバスの形をしたナプキン入れを使っている。ちゃんと車輪も付いている。可愛い!駄目元で、一つ売ってくれないかと頼んでみた。するとおじさんは、売りはしないが、今度業者が来たら聞いてみると答えた。欲しがったのは私だけではなく、すでに2人のお客さんに譲ったそうだ。その時は余分な数があったのだが、今はお店で使っているものが全てて、譲れる分が無いとのこと。

それ以来、私はおじさんが忘れない程度の間隔で、コーヒーを飲みに行き、2回に1ぺんは、バスは手に入った?とさり気なく尋ねるようにした。おじさんは、忘れちゃいないから、とは言うものの、私が消えると多分忘れていたんだと思う。5〜6回目に尋ねたら、たまたま他に客がいなかったせいか、私のしつこさに嫌気がさしたのか(私自身はしつこいと思われるのが嫌なのだが)、おじさんはカウンターの上のバス型ナプキン入れを取り上げると中の紙を抜いて、ささっとパンを包む紙袋に入れて私に渡した。常々買うからと言っていたので、10€置こうとしたが、受け取ってくれなかった。
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発見のモニュメントにいるヨーグルト屋
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遊覧船のチケットを売る車

最近リスボンでは屋台が大はやりで、このフォルクスワーゲンのミニバスを改造した屋台も時々見かける。若い人たちがやっているお店や屋台は、古い家具や車を再利用した、レトロな感覚のものが増えている。先日エキスポ地区でヴィンテージ・フェアがあり、年代物の家具やバイク、ラジオ、古着、そしてフォルクスワーゲンのミニバスが販売されていた。40〜50年前のブラウン管テレビのような丸っこい温かみのある形のものが、今新鮮に映る。
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最近問題になっているVWですが可愛い!

ところでゲットしたミニバスに付けられたロゴマークのSumolは、アメリカのコカコーラと並ぶ?ポルトガルの代表的な清涼飲料水で、爽やかなグリーンの容器に、オレンジ、パイナップル、パッションフルーツ、レモンの4種類の味、軽い口当たりの炭酸入り。かのイタリアの文学者タブッキの小説「レクイエム」の中にも出てくる由緒正しい飲み物だ。

1954年以来親しまれてきた国民的飲み物のCMは、サーフィンやスケボーに乗った若者を映しただけの、安直な印象があったが、今年のは面白い。





ポルトガルにはビールならサグレスかスーパーボック、ミネラルウォーターならルーゾか炭酸水のアグア・ダス・ペドラス、ソフトドリンクならこのスモールがある。果物を絞った生ジュースも美味しい。更にマデイラ島やアソーレス諸島にはそれぞれご当地の飲み物がある。バドワイザーやコカコーラも悪くないけど、せっかく来たなら地産品をどうぞ。


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by caldoverde | 2015-11-20 04:43 | 調味料・その他 | Comments(2)
 宝くじが当たった。ユーロミリオンという数字選択式のヨーロッパ全域で発売される宝くじで、数字をぴったり当てた人がなければ賞金は次回に加算され、しばらく当選者が出ないと1等賞金はその辺の自治体の年間予算に匹敵するような巨額なものとなる。私にも遂に、今まで我慢していたものを大人買いするチャンスがめぐってきたのだ!!

 ちょうどオリーブオイルが切れかかっていたので、一番上等のヴァージンオイルを買うことにした。「GALLO」(雄鶏)というポルトガルで最も有名な銘柄の、2011年ー2012年にかけて収穫されたオリーブのみ使用したフレッシュ極まりない限定版で、値段は4.99ユーロ(約550円)である。今使っているオリーブオイルもヴァージンオイルなのだが、アラフォーのハイミスのようなトウのたった味なので、絞りたてのピチピチのオイルとどう違うのか比較してみたかったのもある。
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 GALLOのオリーブオイルは全て同じ形の瓶を使い、品質の違いはラベルで区別されるが、この2012年ヴァージンオイルは独特のくびれのあるガラス瓶全体を白地で被い、社名である雄鶏を金色でプリントした高級感溢れるデザインで、しかも立派な紙箱に入っている。雄鶏はポルトガルでは幸運のマスコットでもあるので贈答用にぴったりだ。もし日本で売られるとしたら、2~3千円くらいになるのではないだろうか。
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 オリーブオイルそのものを味わうために、パンも用意した。バターの代わりにオリーブオイルをつけて食べるのだ。白い皿に注いだオリーブオイルは緑と金を混ぜたような色で、芝を刈った後の庭のような青臭い、爽やかな香りだ。パンにオイルをたっぷり付けて食べると、ピリッとした刺激が感じられる。それは決してひりひりしたものではなく、スパイシーな心地よい辛味で、すぐに消えてしまう。この2012年版ヴァージンオイルは純真無垢な赤ちゃんではなく、鼻っ柱の強い、小生意気な娘だ。オリーブオイルの苦手な人には不向きだろうが、何にでもオリーブオイルをかけないと気がすまない地中海民族にとっては、彼らの理想の女性である聖母マリア(ヴァージン)の味に違いない。
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 もう一つ大人買いしたものは、チーズである。私は最近くじ運が強い。アパートの下にあるスーパーのはす向かいにまた別のスーパーがあり、数歩遠いためにめったに行かないのであるが、たまにここで買うとレシートと共にクーポン券が出てくる。結構利用しているにもかかわらずクーポンをもらったことがないという顧客もいるというのに、私は一つしか買わなくても、様々な商品が割引になるクーポンが2~3枚出る事があり、捨てるに捨てられずいたずらに財布を肥やしている。たまたまPASTOR社のチーズが40%引きになるクーポンをもらったので、1個500gもある大きなチーズを気前良くポンと一個買うことにした。割引後の値段は2.99ユーロ(330円)だった。直径10cm高さ6cmの淡い黄色のチーズは、指で押せば押し返すような弾力があり、塩辛くはなく、ほんのり酸味のあるクリーミーなとても食べやすいチーズだ。一人暮しなので普段は小さなサイズやカットしたチーズばかりを買うのだが、当選に気を良くした私はファミリーサイズを買い、大人食いをするのだ。
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 ちなみに私が受け取った賞金は12.25ユーロである。投資額は9ユーロなので3ユーロ25セントの利益だ。今までずっと9ユーロ分買っていたが、4回当たりが出た中で今回が一番ビッグな当選額。3ユーロ→9ユーロ→9ユーロ→12ユーロと順調に増えている。次回こそ大当たりに違いない。TVのインタビューを受けるかもしれないので、当たった時の心境を今からまとめておこう。
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ゲットしたクーポン券の中にはニベア製品を買って100ユーロ分の商品券が当たるというのもあるけど、ニベアは使わないし・・・

 宝くじとは関係なく、近々NHKラジオのインタビューを受けることになった。4月7日17時5分から始まる「地球ラジオ」に生出演。リスボンやポルトガルの食べ物について話す予定です。
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by caldoverde | 2012-04-02 07:02 | 調味料・その他 | Comments(9)
 ピーマンは日本の子供の嫌いな食べ物の上位に必ず登場する。でもポルトガルの子供の間では意外と人気がある可能性が高い。こちらのピーマンは大きくて肉厚で辛さや苦味が少ない。特に赤いピーマン、ピメンタンは甘味さえ感じるので、サラダに生のまま使われる。赤や黄色のピーマンのマリネが前菜に出れば、その美しい色合いに手を出さずにはいられない。魚介類のシチューであるカルデイラーダやカタプラーナにはピメンタンの鮮やかな色と独特の風味が不可欠であるし、肉と一緒に串に刺して焼いた赤ピーマンは甘味がよりいっそう増して美味しい。

 ピーマンは唐辛子の仲間だから当然辛い赤ピーマンもある。去年旅行したアソーレス諸島の名物、分厚いトカゲステーキにはピリッと辛い赤ピーマンの塩漬けが添えられる。仙台名物の牛タンには唐辛子の味噌漬け、トカゲには赤ピーマンだ。アソーレスでは豆腐のようなチーズ、ケイジョ・フレスコにもこの辛い赤ピーマンのペーストをつけて前菜にする。キムチ豆腐?みたいなものである。

 ポルトガルのスーパーの調味料コーナーにはプラスチックの容器に入った赤ピーマンのペーストが売られている。アソーレス産のでなければ、ひりひり辛いことはない。ただしたっぷり塩が使われている。これは肉に下味をつけるためのものだ。主に豚肉用で、鶏肉にも使われることがある。この赤ピーマンペーストを使った代表的な料理は、何と言ってもポルコ・ア・アレンテジャーナ(アレンテージョ風豚肉料理)であろう。

 この有名な料理のルーツは、文字通りアレンテージョという説と、元々はアルガルヴェの料理で、例のカタプラーナという鍋を使い、特に美味いアレンテージョの豚肉を材料とするのでアレンテージョ風ポークと言うようになったという説がある。そういえばこの料理に欠かせないアサリは、内陸に広がるアレンテージョより海岸沿いのアルガルヴェのほうが容易に手に入るはずだ。
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 また興味深いことに、この料理は食べ物の「踏み絵」であるそうだ。ユダヤ教徒やイスラム教徒は豚を食べない。またユダヤの教えでは、タコやイカ、貝類など海に住むうろこのないものは食べてはいけないそうだ。昔のポルトガルではこの料理を食べられない者は異教徒として捕えられ、拷問を受け火あぶりになっていたのかもしれない。アレンテージョの州都、エヴォラは宗教裁判の中心地でもあった。とするとやはりこの料理はキリスト教徒か否かを見破るためにこのあたりで発明されたものだろうか。無神論者や多神教の日本人は何でも美味しく食べられて、何と幸せなことだろう。

 店によって、家庭によって様々なアレンテージョポークのレシピがあるが、ほぼ共通の手順を紹介すると、角切りにした豚肉をこの赤ピーマンペースト・白ワイン・ニンニク・ローリエなどで下味をつけ、油で炒めるか揚げてから砂を掃かせたアサリを加え、白ワインで蒸し煮する。ざっとこんなところである。ポルトガルの肉料理にはフライドポテトが付き物なので、別に添えるか、またはフライドポテトを肉やアサリと同じ鍋に入れて蒸し煮にする。豚肉とアサリのエキスがしみ込んだじゃがいもはすごく美味である。仕上げにコリアンダーのみじん切りを散らす。あるご家庭では角切りにせず、ステーキのようなスライスにした豚肉で作るそうだ。アレンテージョ風ポークの作り方はさほど難しくはない。赤ピーマンペーストがなければパプリカの粉で代用して作ってみては。
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by caldoverde | 2008-01-17 07:20 | 調味料・その他 | Comments(11)

幻のブーム

 2004年はポルトガルでサッカーのユーロカップが開催され、日本人のサッカーファンが大挙して訪れ、いよいよポルトガルブーム到来か?と期待した。しかしサッカーを見に来る人はサッカーファンであって必ずしもポルトガルファンではなかった。それでもこの頃はマスコミにしばしばポルトガルが取り上げられ、テレビを見て興味を持ったという観光客も結構いた。この年をピークにポルトガルを訪れる日本人のツアーの数は横ばいまたは下降気味の感がある。このブログの野望はポルトガルの認識を高め、関心を呼び起こし、親近感を持っていただき、ひいては一人でも多くの日本の方にポルトガルに来ていただくことである。
 親近感は容易に持てると思う。失礼ながらポルトガル人は日本人並みに脚が長くない。垢抜けない。正直言ってどんくさい。(ポルトガルの方々ごめんなさい。でも、とってもいい人たちだ) 憧れの対象にはなりにくい。憧れの対象にならないところが、ヨーロッパの観光地としては弱点である。ポルトガルに行ったら絶対あれを買おうといった、購買欲をそそるブランド品がない。観光客からお金を使うところがないですねと言われることがある。よく見れば結構いいものもあるのだが、センスがフランスやイタリアなどに比べるといまいちの感は拭えない。ポルトガルの洋服のブランドを教えてくださいと聞かれて答えに窮してしまう。ない訳ではないが、名前がONARAである。特に意味はないそうだ。

 この番組で取り上げられればポルトガルのブレイク間違いなかったのが、例の「あるある×××」。実はポルトガルで取材が行われ、放映を待つばかりになっていたのに、あの納豆騒ぎを発端とするデータ捏造問題で番組自体が消滅し、幻の番組になってしまったテーマがあったのだ。それはイワシのパテであった。

 ポルトガルのレストランに入ると、まずテーブルにパンとバターが運ばれる。バターと共にチーズやイワシまたはツナのパテなども混じっていることがある。パテは直径5cmくらいの小さな容器に入って、パンに付けて食べる。大好きな人もいるし、それほど好きじゃない人ももちろんいる。好きじゃなければ無理して食べなくても良い。ところが日本は健康にいいとかダイエット効果があるとかプラスアルファを宣伝された途端、猫も杓子も買い求め店頭からその商品がなくなるという現象が頻繁に起こる。データを捏造してまで、実際にあるかどうか判らない効能を強調しブームを操作したこの番組の製作者は、ポルトガルではありふれた、この小さな副食物にいったいどんな奇跡を発見したのだろう。ポルトガルでの取材をコーディネートした通訳の方によれば、とても良い出来栄えだったそうで、もし放送されていればきっとポルトガルに来る人も増えて、イワシのパテがブームになったのに、と残念がっていた。私もその内容が嘘であれほんとであれ、ぜひ見たかった。
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 忘れかけていたこのイワシのパテを思い出すきっかけになったのは、やはりテレビの影響である。最近ツナのパテの新製品を宣伝するCMが盛んにテレビで流され、その美味しそうな映像に惹かれてスーパーに走り、2,3個買って食べてみた。バターナイフで薄いピンクのパテをたっぷりすくい、パンに塗りつけると、すーと滑らかに伸びていく、という映像は誇張ではなかった。レストランで出される一食分の小さいパッケージではなく、家庭用の大き目のサイズのツナパテ1缶を、数個のパンとともに1度に食べきってしまった。パテって美味しいものだったんだと改めて認識した。ツナパテがこんなにいけるなら、イワシも、他の種類のパテも旨いかも・・・と好奇心が頭をもたげてきたのだ。

 安くて軽いイワシのパテは、日本のお土産に買うことはあっても自分が食べるために買うことはほとんどなかった。ところがパテを送った友達から、ご飯のおかずに良く合うと言う報告が届いた。予想外の食べ方を知ったので、スーパーで数種類のパテを購入し、試してみることにした。奮発してポルトガル米でない、寿司米と銘うった短粒米でご飯を炊き、ポーションになったパテをその上に乗っけた。色、形、ねっとりとしたテクスチャー、なんとなくフォアグラに似ている。フォアグラもどきイワシパテとご飯を海苔で包んで食べると、おおっこれは・・・?!ほんの一瞬、遠い昔味わった幻の味が、塩釜の有名な寿司屋で食べたウニ丼の味と香りが感じられた。これは幻覚か?と2口目を食べたときはやはりイワシの味であった。でも不味くない。確かにご飯が進む味である。イワシの臭いを何かで解消することによって、ポルトガルのどこでも激安ウニ丼が食べられる可能性が生まれた。次回はマヨネーズとかわさびを加えて研究してみよう。ひそかなマイブームになりそうな予感である。
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by caldoverde | 2007-09-30 01:36 | 調味料・その他 | Comments(3)