ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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 小さな子供連れでポルトガル旅行を敢行した友人夫婦がいた。急激な環境の変化で、子供の具合が悪くなるというトラブルもあったが、彼らはおおむねポルトガルは良い所で、ポルトガル人は親切だという好印象を持った。日本人の赤ん坊が可愛い可愛いとどこでも大人気だったそうな。一度でも容貌を褒められてみたいと思う方は、赤ん坊にかえってポルトガルに来てみると良い。それが無理なら、女性はそのままで(二重まぶた手術、白塗り化粧、茶髪やパーマは不要)2週間ほどポルトガル旅行を楽しむと良い。旅の途中でピロポ(よっかわいこちゃん、といったナンパの常套句)の一つも聞くことが出来ると思う。ただし、とんでもない変なおっさんから声をかけられることもあるので、くれぐれもご注意を。

 しかし残念なことに、たったひとつ、友人と私のネガティヴな意見が一致した点がある。
「ポルトガルに美男子は全然いない」
 しかし今は、私はこの意見に対し修整を加える必要がある。
「ポルトガルに美男子はたくさんいない」
 美人は三日で飽きるがブスは三日で慣れるというあの有名な至言にも似ている。
 それどころか、ポルトガルってイケメン多くない?C・ロナウドとかモウリーニョ監督とか。最近街のあちこちで見かけるこの人とか。
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一つの政府=19+1 19人のお友達に加えて仕事するもう1人を!
19人って閣僚かな

 誰このおじさん?コメディアン?
 私はグーグルで検索した。パウロ・フットレ45歳。往年のサッカーの花形選手で、「欧州のマラドーナ」と称される。1998年横浜フリューゲルスで選手としてのキャリアを閉じた。現在はアトレティコ・マドリードでスポーツディレクターとして後進の指導に当たっている。最近自伝を出版した。

 このポスターは「リコール・ベイラン」というポルトガルのリキュールの宣伝だ。元々このメーカーは「リコール・デ・ポルトガル」(我こそは国民的リキュール)というキャッチフレーズを使ってきた会社で、つい最近までは出来の悪いアメリカの50年代ピンナップガールのイラスト(最悪)をイメージキャラクターにしていたのだが、突然パウロ・フットレを採用した。
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ダサい・・・

 これらの宣伝は近々行われる総選挙のポスターをイメージしてパロったものだ。
「国民全員に中華鍋を!」「あなたも僕みたいなポルシェが欲しい?」「全ての失業者にコネを!」「みんなに工学士の称号を!」などという公約(口約)を掲げて黄色いポスターを張り出している。

 外人の私には、それらの風刺全ては分らないが、「工学士の称号を」というのは、予算案が誰からも支持されず辞任し、今は総選挙までとりあえず首相をしているソクラテス氏をからかったものだと想像できる。私はソクラテスの顔は嫌いでないが、就任してすぐ公約を破り、いきなり税金を上げたのには非常に不信感を抱いた。そのうちボロボロと疑惑が浮上し、その一つが学歴詐称事件である。ソクラテス氏はあまり権威のなさそうな大学に何日か顔を出し、工学士のペーパー免状を取得したという疑惑が取沙汰されたことがある。

 現在、ポルトガルの与党、社会党を率いるのは先ほど首相辞任を表明したソクラテス氏であるが、野党の中道右派、社民党のリーダーはペドロ・パッソス・コエーリョ氏。彼もそう悪くはない。(顔が)ポルトガルの高級紙プブリコの「付録」によると、コエーリョ氏は最近若い女性を中心に支持層を伸ばしているという。若い頃の写真の眠そうな目が、目下人気絶頂の英国俳優ロバート・パティンソン(映画「トワイライト」主演)に似ているからということである。
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 私はコエーリョ(ウサギ)は好きでも嫌いでもない。あっさりして個性的な匂いやクセがないぶん、あまり印象に残らない。このようなインパクトのある形でない限り。
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 一つ彼に提案しよう。選挙運動でかぼちゃのマスクかなんかをかぶったら、絶対当選すると。私は選挙権ないけど。
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by caldoverde | 2011-05-16 05:41 | 酒・ワイン | Comments(8)

リスボンの喜び

 リスボンは微笑みに溢れている。眩しい青空、味わいのある街並み、穏やかな人々、カフェのざわめき、素朴で美味しい食べ物、そして時々出会うヘンなものは、ため息を深呼吸に変え、振り上げた拳を伸びに変え、許せないをまあいいかに変え、どうしようもないをどうにかなるさに変え、明日の事は明後日に持ち越してくれる。
 近所で拾った、小さな幸せを感じさせてくれるものを少しばかりおすそ分けしたいと思う。(そんなものいらんという声覚悟で)

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3月の終りに咲く、野生梨という名の木。ただし実はならない。

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アパートの壁にはめ込まれた通気孔?を塞ぐ鉄の飾り。良く見るとヴィーナスか。周りのタイルの切り方がいい加減だ。

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何年も前に閉店した写真屋のウィンドウの白黒写真。その上には「カラー写真」の文字が。

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修理工場のおじさん。これ以上ポルトガル人らしい人形はない。

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近所のカフェの客が持ち込んだPC。よくロゴを見てください。

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動物病院の看板犬。

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鉄塔が倒れて崩れた塀にグラフィティが描かれた。

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ムキムキの女神のイラストの包みのロバ乳石鹸1.99ユーロ。「我々が作ったものを買うぞ」というポルトガル国産品推奨のコピー入り。

 近所に出没する謎のおじさん。自転車にラジカセを取り付け、大音響で音楽を鳴り響かせながら町を駆け抜ける。職業年齢不詳。リスボンのサッカーチームベンフィカのファンらしく、時々ハンドルにベンフィカのマフラーやペナントをつけている。クリスマスの時期はフレームにモールを巻き付けたり、ハンドルに電飾、リース、ロウソクをつけて走る。好きな音楽は80年代ポップのようだ。

 漫画家のヤマザキマリさんが近所に住んでいた頃、アシスタントをしていると時々このおじさんが下の通りを走り、その度に窓辺に駆け寄って見た。何のために走るのかは分らない。これが仕事なのかもしれない。彼にとっては。
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by caldoverde | 2011-05-03 07:12 | 生活 | Comments(9)