ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

<   2013年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧

風邪にはステーキ 2

 風邪にやられた先週は、これまでの人生で最もステーキを食べた一週間だった。おかげでどの店のステーキが美味しいかリーズナブルか少々リサーチできた。やはり最初に食べた近所のステーキ専門店「レイ・ドス・ビッフス」の肉が一番柔らかく、上等の肉を使っているようだ。
a0103335_827580.jpg

 また同じく近所にある大衆食堂のビトックはコストパフォーマンスが抜群で、味も悪くない。約7ユーロでステーキ、卵、キャベツ、フライドポテト、ご飯と全部付いてくる。この店はその名も「オ・ビトック」と言い、この目玉焼き付ステーキはこの店の定番である。ソースも味が良い。ハウスワインとコーヒーも頼んで10ユーロでお釣りが来る。
a0103335_8281284.jpg

 ファドハウスの「ティンパナス」のステーキもなかなか。たっぷりニンニクを使った「ポルトガル風」である。でも私がこの店の食べ物で一番好きなのは、青菜の炒め物だ。以前仕事でよく行っていた頃は、菜の花の炒めものだけ頼んでいた。

 家と同じ通りにあるグリル専門店「ヨーロッパ」の焼き魚は良かったが、肉はどうだろうか。「ヨーロッパ風ステーキ、胡椒ソース」をミディアムで注文したが、硬い。肉の部位によるのだろうが、筋があって噛み切れない部分があった。給仕が普通のナイフをノコギリナイフに替えた時点でヤバイ予感がした。また端はレアというか火の通っていない部分があった。ステーキ屋のステーキと2ユーロくらいしか違わないのなら、ステーキ屋に行けばよかったと少し後悔。でもポルトガル人はこのような噛みごたえのある肉を好むのかもしれない。
a0103335_8292750.jpg

 一週間居座り続ける風邪にとどめを刺すべく、最後のステーキを食べに行ったのは、エストレーラ大聖堂に近い「オ・ラブラドール」という肉屋兼業の店だ。隣が肉屋なので肉の見立てには間違いあるまいと見込んだ。日替わりのスープはポルトガル人が風邪をひいたとき飲む「患者」もとい「カンジャ」というチキンスープ。細く裂いた鶏肉と小さなパスタが入ったコンソメタイプのスープだ。
a0103335_8303324.jpg

 ステーキは「ラブラドール風」、シンプルに塩だけで味付けした肉は嵩があり、表面には香ばしく焼き目がついていて、中はジワッっと赤い肉汁のしみ出すいい焼き加減だ。「レイ・ドス・ビッフス」よりは固めだが、弾力があって噛む毎に滋味の出るタイプ。約10ユーロ。
a0103335_8421237.jpg

 ということで、肉質はステーキ専門店、次いで肉屋兼業の店が良いが、値段ではビトックが圧倒的に他を制圧している、という結果が出た。しかし、アソーレスレストランで食べたトカゲステーキとサンタレンのグルメ祭りでご馳走になった北部のミランダ牛のステーキを凌駕するものはない。いつか岩塩だけで味付けした炭火焼ステーキを産地のミランダ・デ・ドウロで食べたいものだ。でももうしばらくは風邪もステーキもたくさんだ。
[PR]
by caldoverde | 2013-02-18 08:37 | 肉料理 | Comments(4)

風邪にはステーキ

a0103335_155282.jpg

 風邪をひいて仕事を3本キャンセルした。元はといえば全て階下のカフェのせいである。アパートに1昼夜響く低周波音でこの1年半はまともに熟睡できた日はない。対策として、まずソファで本を読んだりDVDを見たりして眠気を催させ、その勢いでベッドに潜り込むのが習慣になった。しかしそのままソファで明け方までトロトロすることもあり、先日ついうたた寝して身体を冷やしてしまい、こんな結果になった。全てはカフェが悪い。今週は珍しく仕事が入っている週で、この先こんな時期がいつ来るか分からない。絶対に休めない、そんな時に限って風邪や花粉症で声が出なくなったりするのである。
 風邪による損失は仕事の他に病院代、5-6種類の薬代、ビタミンCや喉飴などの健康食品、風邪に良さそうな食料品代、洟をかむティッシュ代、湯たんぽの水代、沸かす電気代など多岐にわたる。なんともない時には不要な出費ばかりだ。
 早く治さなければと、あらゆる民間療法をネットで調べて試しても魔法のような効果を持つものはない。
 ひとつだけ気になりながらまだ試していなかった方法を今日は実行してみようと思いたち、雪だるまの様に着ぶくれして、家から歩いてすぐのステーキ専門店に出かけた。風邪をひいたら牛肉という情報(ガセネタ?)に従って。
 その名もRei dos Bifes(ステーキの王様)というレストランは日曜日も営業していて、赤いクロスに赤い革張り(人口皮革だが)地域の店にしては高級感のある内装である。
a0103335_18063.jpg

 ステーキはソースと肉の切り方によって多様な種類がある。私は風邪を治すためにニンニクをたっぷり使った「ア・ポルトゲーザ(ポルトガル風)」を選んだ。他にもコーヒーソースやチーズソース、三種の胡椒ソースなどがあり、どれも美味しそうだ。メニューにはそれぞれの味付けについて2種類の値段がついている。安いのはVazia(薄切り)高いのはLombo(厚切り)で5ユーロの差がある。ポルトガルのビーフは赤身が主で、加熱しすぎるととゴムの様に硬くなるので、厚みのある肉をレアかミディアムで焼くのが一番美味しい。当然ロンボを注文した。
a0103335_18494.jpg

 粒のニンニクを山と盛り、なめらかなソースのかかったステーキは、安食堂のてんこ盛りに慣れた私には一瞬こじんまりと見えた。しかしナイフを入れるとスッと切れる感触、薔薇色の切り口、口に入れて噛んだ柔らかな歯ごたえは、やはり専門店として良質の素材を使っているのだろうと納得させるものがある。昔肉を食べなかった私は妹に肉のどんなところが美味いのか尋ねたところ、「歯ごたえだ」と答えた。なるほどその通りである。
 もの足りない場合は目玉焼きやライスを追加できる。ポテトやライスをソースにからめて食べると結構お腹が膨らむ。初めは小さいと思ったステーキも6分目ほど食べると次第に満腹感がやってきた。
a0103335_19491.jpg

 デザートはラズベリーのムース。ラズベリーの甘い香りと種のプチプチ感を生かした珍しいスイーツだ。これに生のラズベリーやミントの葉っぱを飾るなど、見た目に何か一工夫あるともっと高級感が出て味も違ってくると思う。

 鼻が効かない状態で食べて美味しく感じるなら、健康な時に食べるともっともっと旨いに違いない。しかし15ユーロのステーキなど、病気や目出度い事がある等、特殊な機会にしか食べられない。今回はたまたま風邪と私の誕生日が重なったのである。いや、常日頃ステーキを食べていれば風邪に負けない医者いらずの体質になれるのか?少なくともプラシーボ効果はありそうだ。
[PR]
by caldoverde | 2013-02-11 01:18 | 肉料理 | Comments(9)