ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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マグロの美徳

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 焼いた牛肉に目玉焼きを乗せたものをビトックbitoqueと言う。付け合わせにフライドポテトとご飯が付く。ポルトガルの牛丼と言っていいかもしれない。肉は塩とニンニクで味付けしているが、店によっては特製ソースに浸っているものもある。しかし、元来はソースは不要である。ポルトガル人は、目玉焼きの半熟の黄身をソース代りに肉や芋に絡めて食べている。すき焼きと似ている。

 あれ、そう言えば鶏肉と卵の組み合わせはあったっけ?タラの卵とじはあるが、ポルトガル料理に親子丼のようなものがあったかどうかは思い出せない。強いて言えばチキンのオムレツやキッシュだろうか。
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 先日、地域の店として愛されているカンポ・デ・オリークのCasa dos Passarinhosに行ったところ、マグロのビトックが本日のおすすめだった。たっぷり厚みのあるマグロのステーキに目玉焼きを乗せ、フライドポテトを添えたものだ。私は油っこいご飯の代わりに青菜の炒め物を付け合わせに頼んだ。まぐろは火を通しすぎるとバサバサして美味しくないけど、その硬くなる寸前で火から下ろしたという感じで、いい焼き加減である。鮮度は刺身にするほどではないと思うが、悪くはない。こういう食べ方もあるのかと目からうろこのツナステーキだった。

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デザートはイチゴのムース。もっと色気のある盛り付けはできないものだろうか…
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by caldoverde | 2013-05-30 09:12 | シーフード | Comments(4)

ソラマメ(ファヴァス)

 
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ステンレスの楕円皿にはもっきりのワインがよく似合う

 日本ほど季節感のないポルトガルであるが、やはり時期にならないと流通しない野菜・果物がある。春から初夏にかけて登場するソラマメもその一つである。爽やかな薄緑色の平べったいソラマメを色や形を綺麗に残しながら料理するのは難しい。ヒスイのように美しいソラマメご飯を作る自信は私にはない。ポルトガル人にそれを求めるのは無理があろう。しかし彼らは鼻からそんなことは気にしない。色や形がどうであろうと、腹が膨れてうまければOK、ソラマメは季節の風物詩ではなく、季節のエネルギー源に過ぎない。そんな春のスタミナ料理にファヴァス・ア・ポルトゲーザ(ポルトガル風ソラマメの煮込み)がある。これはフェイジョアーダ(豆と肉類の煮込み)の赤豆や黒豆や白豆をソラマメに替えたものである。皮付きのソラマメを豚のバラ肉とチョリッソ数種類と一緒に煮込んだものだ。黒いブラッドソーセージやピリッと赤いチョリッソがアクセントをつけているが、ソラマメの緑色は失われ、豆は実が半分溶け出してでかいおからになり、くたくたのあまり見栄えのよいものではない。賄い料理か田舎の家庭料理みたいなもんである。
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豆も肉もソーセージも渾然一体となっています

 スパイスの効いたチョリソや塩気のあるあばら肉にニンニクやコリアンダーが、繊細なソラマメをパワーフードに変える。豆は結構お腹が膨れるので、少量の肉でも満足できる。しかも安い。バイシャ地区の観光用ゴーカートレンタル屋の隣の、注意しないと通り過ぎそうな、昔ながらの大衆食堂の本日のメニューがファヴァス・ア・サロイア(サロイア風ソラマメ)5ユーロ也であった。サロイアとはリスボン近郊の田舎、またはその住民のことで、要するに田舎者である。体格のいいシェフのふるさとのお袋の味なのだろう。

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味はほとんど上のものと同じですが、私のイメージに合うのはこちらです

 3月末から4月の初めにアルガルヴェを旅行した時も、エストイのポザーダの裏にあるレストランで、ファヴァス・ア・アルガルヴィア(アルガルヴェ風ソラマメ)を食べた。こちらはソラマメの色や形もとどめ、クルトンやミニトマトをあしらい洒落た盛り付けになっている。でも味はやはり田舎のチョリッソ風味だった。
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by caldoverde | 2013-05-21 03:23 | | Comments(6)