ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

<   2013年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 コインブラの東、内陸の町フンダォンはサクランボの名産地で、シーズンになるとふんだんなフンダォンのチェリーがスーパー、果物屋、そして街角の屋台で小山となって売られている。
 黒っぽいのが甘味が強いが、紅いのも適度な酸味と甘味のバランスが取れていて美味である。
a0103335_9323236.jpg
三角の筒入り2€、箱は2kgで8€

 フンダォンのサクランボは生食だけでなく、加工用にも使われる。イタリアのチョコレートメーカー、フェレロのモン・シェリというリキュール漬けのチェリーの入ったチョコはフンダォンのサクランボを使っているそうだ。モン・シェリは普通のスーパーでもよく売られている。

 最近フンダォンではご当地スイーツとして、パステル・デ・セレージャ(サクランボのエッグタルト)をフィーチャーし、全国的に広めようとプロモーション中である。イベント会場や観光地にサクランボ型のキオスクを出店し、注目を集めている。
a0103335_9323330.jpg
ベレン地区で行われた「ジャパン・フェスタ」に登場したサクランボ屋台。ちゃんと日本語で書かれた看板も。
a0103335_9323448.jpg
コスプレして集まったポルトガルの若者。

 私もフンダォンのチェリー・エッグタルトがどんなものか興味があった。TVで見たのは、パステル・デ・ナタのカスタードクリームの底の方にサクランボのコンポートが仕込まれたもので、なかなか美味しそうだった。

 6月の半ば、シントラ王宮の広場に設けられたサクランボのキオスクで、このチェリー・エッグタルトが1.25ユーロで販売されていた。見かけはTVで見たものとは違い、カスタードクリームの上にチェリージャムがのったものだった。美味しかったが特筆すべき画期的な味という程でもなかった。
a0103335_9324173.jpg
箱は可愛い  

 ところがキオスクの営業がその週の日曜日までという事を知ると、今しか食べられないものを食べておかなくてはという気になってきた。翌日は、自分で食べる分2個と隣のガト君のおばさんにおすそ分け用に1個の計3個を買って帰った。家に帰って箱を開けると、昨日見たのとはまたちょっと様子が違っている。パイのフィリングは、チェリージャムとカスタードクリームを混ぜたもので、見た目がなんかぐちゃぐちゃである。確かに胃の中では皆一緒くたになるのだが…飾りのサクランボをのせるとか、何か工夫しても良さそうなものだ。
a0103335_9323757.jpg

 しかし、食べてみるとそんな偏見は払拭された。昨日のより美味い!パイがサクサクして、元祖パスティス・デ・ベレンのエッグタルトより香ばしい。チェリージャムとカスタードが思いの外調和していて、新しい味と香りと食感を生み出している。今日1個、明日1個、隣のおばさんにも1個と考えていたのだが、気が付くと3個全部たいらげていた。でも、キオスクには「サクランボにはデトックス効果あり」という謳い文句が書かれていたので大丈夫だ。多分。
a0103335_9323871.jpg

[PR]
by caldoverde | 2013-06-21 09:14 | お菓子・カフェ | Comments(5)
 今年も6月がやって来た…ってもう半ばだが、リスボンはお祭りムード全開だ。街中にはイワシの幟旗が翻る。これはリスボン祭りのシンボル、イワシのデザインコンクールで入賞した作品で、店のディスプレイにも使われる。今年の入選作品には、日本人がデザインした鯉のぼりのような青海波で覆われているイワシもある。

 6月12日の聖アントニオの日の前夜祭は、サンチャゴ巡礼のポルトガルルートを2ヶ月かけて歩きに来た友人と一緒に、アルファマに負けじ劣らぬ伝統的な、以前はちょっとヤバい地区だったモラリアへ出かけた。
a0103335_3175898.jpg

 まず、モランゲイロの店で駆けつけ1杯。狭い店は既に満員で、外で何組ものグループが順番待ちしていたが、女2人はカウンターに滑り込み、立ったまま生ハムをつまみにイチゴワインを飲んで景気をつけ、モラリアのラビリンスに向かった。
a0103335_358538.jpg
レア物です。オークションは3000円から

 道端ではビール会社のロゴの入ったイワシの帽子が配られている。決してかぶる事はないのは分かっているが、タダの物をもらってしまうのは人の性である。他にもマンジェリカンや聖アントニオのカッパ頭の帽子もあり、大人も子供も嬉々としてかぶっていた。
a0103335_3193230.jpg

 スラム街の様だったモラリア地区もだいぶきれいになり、民家の玄関先はみな臨時のレストランになっていた。どこも席が埋まり、順番を待つグループもある。こういう場合は一人か2人の方が空いている席に滑り込み易い。「モラリアお祭り実行委員会」のTシャツを着た若者たちがサービスをする店で、イワシと焼肉、サラダとサングリアを頼んだ。
a0103335_3205514.jpg
a0103335_322456.jpg
a0103335_3224497.jpg
しめて27€なり。お祭りだからまあいいか。

 イワシは青い鱗にダイヤモンドのような結晶状の塩を振りかけられて、じわじわと炭火で焼かれる。やや生焼け気味ではあるが、新鮮で美味しい。スライスしたパンにサラダのレタスやトマトを敷き、その上にイワシの身をのせてイワシサンドにして食べると、旨さが倍増する。黒っぽいパンがこれまた美味なのである。更に焼きピーマンを添えるとパーフェクト。丸ごと焼いて焦げた皮を取り、細く切った肉厚のピーマンは、イワシの味をいっそう引き立てる。
a0103335_325177.jpg




 9時を回りようやく日が暮れると、いよいよ人出は増え、立ったままビールを飲む若者たちで道が埋まった。そこに賑やかなマーチが聞こえてきた。ついさっき出番が終わったばかりのモラリアチームが、リベルダーデ大通りのパレードから戻って来たのだ。残念ながら今年は(も)伝統あるアルファマチームが優勝を獲得したが、アルファマに対抗意識を燃やすモラリアチームもいつか雪辱を果たす日がくるだろう。

親子でダンス


人とイワシの煙でいっぱい


[PR]
by caldoverde | 2013-06-15 03:46 | カルチャー | Comments(5)

豚マメ(腎臓)

 ビトックを看板メニューにしている大衆食堂「オ・ビトック」(「美徳屋」と私が命名)の前を通りかかったら、本日のおすすめに「腎臓のグリル」というものがあった。私は特にホルモン好きでもなく、ましてやレバーは嫌いだが、一生に一度くらい豚の腎臓を試してもいいかなという考えがふと頭の中をよぎった。値段も6ユーロ程度で、もし不味かったとしても腹立ちは3日でおさまるだろう。
a0103335_14281912.jpg

 大きなソラマメの形をした腎臓は、元はどんな色をしていたのか知らないが、程よく焦げ目がつき、何となくうまそうだ。ソースはなく、味付けは塩のみで、好みでレモンを絞る。切ると均質なきめの細かい組織で、硬い筋などは見当たらない。噛むと私の嫌いなレバーの食感に似ている。一瞬ふっと古い納豆のような匂いを感じたが、すぐに無くなった。腎臓だという先入観がそのような感覚をもたらしたのかもしれない。塩焼きなのであっさりとしている。レモンのスライスだけではもの足りず、胡椒を振りかけた。できれば「エバラ焼肉のたれ」が欲しい。
a0103335_14282389.jpg

 ホルモン好き、レバー好きな方ならこの腎臓ステーキも気に入るだろう。しかし私には何かソースを添えるか、下味を付けて焼けば、更に美味しく食べ易くなると思われた。次に私が豚マメを食べる時は焼肉のたれを持参するつもりである。
[PR]
by caldoverde | 2013-06-06 14:17 | 肉料理 | Comments(4)