ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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 ポルトガルで現在最も人気の高い女流アーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセーロスの作品がヴェネツィアからリスボンに凱旋した。
 テージョ河を往復していたサビだらけのオンボロフェリーが、彼女の手によって、タイル、コルク、レース編み、アップリケなどのポルトガルのフォークアートの素材をふんだんに用いて飾り立てられ、「ポルトガル館」として生まれ変わり、2013ベネツィア・ビエンナーレ展に参加したのだ。
 美しく蘇ったフェリーはジョアナの作品を展示するギャラリーとして、またテージョ河からリスボンの眺めを堪能できるクルーズ船として、4月から第二の人生を歩み始めた。
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 船体はテージョ河沿いに広がるリスボンのパノラマを描いた青と白の爽やかなアズレージョ(タイル)。オレンジのラインはフェリー時代の名残だが、色の対比が美しい。
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 デッキにはコルクのスツールやテーブルが備えつけられている。柔らかく暖かい感触で坐り心地抜群。万が一沈没しても救命具になるかも?
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 ジョアナの作品を展示するギャラリーは、海底をイメージしたオブジェ群。ポルトガルの田舎のおばちゃんがせっせと作ったかぎ針編み、パッチワーク、刺繍などを駆使した、巨大なヌイグルミに発光ダイオード、LEDライトのネオンを纏いつけ、神秘的な雰囲気を醸し出している。時折船の軋む音が鯨の鳴き声のようで、ますます深海の中にいるような感覚になる。
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 クルーズはカイス・ド・ソドレ駅そばから出発し、火曜日から金曜日は11:00、16:00、19:00の3回、土日は更に13:00の回も加わり4回出港する。クルーズは約1時間、月曜日はお休み。料金は18€。船が岸壁に付いている時はギャラリーの見学のみも可能で、こちらは入場料6€。
 残念なのはデッキで飲食できないこと。川風に吹かれながらポルトガル産ワインなど最高なのにねえ。しかし団体への貸切は可能だそうで、その場合は船上でパーティを開けるかも。
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by caldoverde | 2014-05-22 18:41 | カルチャー | Comments(0)
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国鉄カスカイス線 カイス・ド・ソドレ駅の向かい側

 長年リスボン市民の台所として親しまれてきたリベイラ市場も、寄る年波と全国に展開する大手スーパーには勝てず、往時の活気はすっかり失われていたが、5月18日突如リニューアルオープンした。
 確か夏に改装工事が終わると聞いていたのだが、このポルトガルで予定より数カ月も早く工事が終わるというのは奇跡に近いことなので、この情報を提供して頂いたMoreiaさんと一緒に奇跡を見に行くことにした。
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だだっ広い空間はこれからどうなる?

 昨年カンポ・デ・オリーク市場が装いを新たに再開したところ、連日の盛況で大成功を収めたので、リベイラ市場も当然同じ路線を狙うはずである。
 しかしカンポ・デ・オリークは住宅地の中にあるので、地域住民との繋がりを重視し、青果や精肉、鮮魚部門はそのまま生かされているが、一方リベイラ市場の周辺は商業地区で、またカイス・ド・ソドレ駅という交通の要のすぐそばとはいえ、定住している住民はそれほど多いとは思えないので、ターゲットは国内外の観光客が主になるだろう。
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白木の椅子やテーブルは日本の鮨屋をイメージしたのかな?

 世界中の主要都市の最新情報を発信するTime Outという雑誌が仕掛け人らしく、あちらこちらに雑誌のロゴの看板や旗が見られる。市場の半分はフードコートになり、巨大な空間をぐるりと取り囲む店は昔ながらの八百屋や肉屋ではなく、Time Outに載るようなオサレな店の支店ばかりだ。
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海鮮丼だと思ったらシーフードサラダでした
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生ガキもあります

 ポルトガル料理界のスターシェフの監修によるグルメハンバーガー屋とか創作(変態)寿司などが大勢を占める。シェフのこだわりと価格をぎりぎりまですり合わせた料理を大衆的な環境で気軽に味わって頂き、そのうち本店にもぜひどうぞという意図なのだろう。
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何と開店日にシェフが遅刻したタルタルステーキ専門店に水曜日に行って食べることができた。味は悪くないが…ミキサーでタルタルって反則じゃね⁈
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日本のチーズケーキのようなものが食べたいと思えども…これが限界


 バイシャ地区の缶詰屋や、ポルトのチョコレート屋、カンポ・デ・オリークの「リスボン一うまいエッグタルト」、カスカイスの行列のできるジェラート屋もあって、カイドブック片手にあちこち探し回らなくとも、リベイラ市場に行けばいっぺんに名物うまいもの巡りができるようになった。
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整然と棚に並ぶ鰯の缶詰
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カラフルなマカロンや卵黄プリンも並ぶチョコレート屋
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わたしはゴクっと生唾を飲み込みましたが・・・生ハム屋

 願わくば、生まれかわったリベイラ市場には、移り気なマスコミに依存せずに「ポルトガルの食文化」のフラッグシップショップとしての役割を地道に継続して欲しいものだ。
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生簀のあるシーフード料理店でゆでたてのエビやカニを
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日本の何とか横丁みたい
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黒豚トロ握りサビ抜きで・・・そんなお寿司はまだないです
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by caldoverde | 2014-05-19 21:10 | 話題の店 | Comments(3)