ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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夏の模様替え

ポルトガルの夏の味覚はイワシ。ほとんど真っ白になるほど粗塩を振り、青い煙をもうもうと上げて焼かれるイワシの炭火焼。そばにいると髪も洋服も臭くなりそうだが、食べ始めると全く気にならなくなるのは納豆と同じである。ガスコンロで焼くより、外で炭火で焼いた方がずっと美味しい。だからイワシの塩焼きは家ではなくレストランで食べるか、野外で食べるべきものである。

庭付きの家に住む人々はサルディニャーダ(イワシパーティ)を開き、友人や親戚を呼んでイワシをご馳走することもある。あまり台所に顔を出さない男性も鍋奉行ならぬ炭奉行を司る。

そんな訳で、私は家で魚を焼くことはほとんどなく、家でのイワシはもっぱら缶詰を食す。土産物屋にも可愛いパッケージのイワシ缶が並ぶようになったが、最近こんなものを見つけた。一見オイルサーディンのようだが実は…
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箱を開けると薄紙に包まれて…
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イワシ型チョコレート!なかなか可愛い。ポルトのチョコレートメーカー「アルカディア」の直営店で売っている。甘党へのお土産にいかがでしょうか。

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スッキリしたビフォア

引っ越した家にはほとんど飾り物がない。ミニマリズムに徹しようかと思ったけど、なんか殺風景である。絵か何かを壁に飾ろうか…と思ったら、去年か一昨年アソーレスに行った時に空港で買ったステキなポスターがあったのを思い出した。また実用面から時計もあると良い。またしてもインターネットでレトロな時計を格安でゲット。その下に養子に出そうかと考えていた猫のクッションをおいて、何となく生き物の気配のする部屋となった。
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モノが増えたアフター
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アソーレスの魚図鑑ポスター。よくレストランに貼ってあります。魚を猫たちが狙っています。時計はミッドセンチュリー・デザインの代表作、ジョージ・ネルソンの「ボール・クロック」

よく通りかかる近所の椅子張替え店のウィンドウに、面白いものが飾ってあった。ディスプレイ用のアンティークかと思ったが売り物で、しかも思ったよりも安かったので、これも購入。これは何でしょう?
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縦10cm、横30cm、高さ4cm、馬鹿げた大きさの魚の缶詰型のハンガーである。TUNNYというからマグロであるが、ちょっとだけ開けられた蓋から覗く頭はイワシにしか見えない。玄関ドアにくっつけた白い下駄箱の上に取り付けた。ますます女らしさのない部屋になった。
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左の青い壁時計はヨーロッパの駅で使われるオランダの「カールソン」の中古で、ムーブメントは台湾製。でもちゃんと動くので良し!15€。

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ベッドカバーとライトもミッドセンチュリー風にしました。できればヴァザルリのポスターなど飾りたい。
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by caldoverde | 2014-06-30 04:48 | 生活 | Comments(12)

リスボン本の市

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ジャカランダの花の元、Wカップを控えて故障を抱えたC・ロナウドのポスターは…SAMSUNG⁈ この非国民‼︎

 毎年ジャカランダの花の咲く季節には、エドゥアルド7世公園でフェイラ・ド・リブロ(本の市)が催される。通常の値段より10%から時には60%引きで新刊書や古書が手に入る。所得に対して本の値段の高いポルトガルでは、年に一度のまとめ買いのチャンス。ポルトガルの有名書店や大・中・小・零細の出版社がリスボン一の眺望を誇る公園に店舗を出し、一押しの本を「本日の本」として大幅な値引きをして売る。お目当ての本がたまたま「本日の本」ならラッキーだ。もちろんそれ以外にも掘り出し物はわんさかあるし、週末には著者のサイン会や公開インタビューなどの催し物も盛りだくさんだ。
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会場は広く、重い本を持って歩くのも結構大変

 長引く不況のせいか、今年はいつもより出店している版元が少ないような印象を受けた。全国に支店がありベストセラーを連発する老舗の書店や、学校で使うテキストや辞書など安定した顧客を持つ大きな出版社のコーナーはかなり充実しているが、去年まであった(ような気がする)小さな出版社がだいぶ少なくなったと思う。淘汰されてしまったのだろうか、それともポルトガル人の余暇は読書からスマホになってしまったのだろうか?

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本の市で売っていた無骨な外見のクルミケーキはリスボンの菓子屋にはない種類で、しかも美味しい!

 それでも変わらぬ賑わいを維持しているのは、従来出版社の出店があったところに食物屋が入っているせいであろう。ちょっと前までこういったイベントの屋台といえば、毒々しいジャムの入ったチューロスとか綿飴とかポップコーンなどありきたりのものばかりだったのに、いつの間にか小洒落たものになっている。ポルトワインとアゼイタンチーズのテイスティングやら、銘柄牛のハンバーガーやら、アイスクリームコーン形のパイにチーズやハムを詰めたスナックやら、初めて見る屋台が結構ある。ビファナやチョリソパンなどポルトガルのトラディショナルなファストフードにも国民的詩人の名を付けて文化の香り高いものにしている。いや、今年の「本の市」はあの新刊書のインクの匂いも古本のかび臭い匂いも圧倒して焼肉の匂いが充満している!

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新古典主義詩人ボカージェがチョリソパン、20世紀最大の詩人フェルナンド・ペッソーアがビファナ(豚サンド)、大航海時代の国民的詩人カモンエスがケバブですと。

 毎年覗くのはアソーレス諸島の出版物を専門に扱う店だ。リスボンではなかなか見つからない、しかしアソーレスに行ってもどこで売っているのかわからない、多分島の空港の土産物屋にちょっとだけ置いてあるアソーレス関係の本がここでいっぺんに見られるのだ。各島ごとの、あるいはダイビング、トレッキング、バードウオッチングなど目的別のガイドブックが揃い、アソーレス出身の作家や、諸島独特の建築物や民謡で使う楽器についての本など、かなりオタッキーなものばかりで、アソーレス大好きの私には、どれを買おうか迷いに迷う場所である。字ばかりの本はどうせ催眠作用しかないので、写真入りの薄い本を3冊買った。今年はアソーレスに行こうか行くまいか…

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アソーレスの花、アソーレスの火山風景、アソーレスの火山洞窟、ポルトガルの地学的名所の本(表紙はアソーレスのところてん状に固まった溶岩)

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本の市は15日まで。その頃はジャカランダも…
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by caldoverde | 2014-06-09 01:56 | 動植物 | Comments(8)