ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

<   2014年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

麿歯科医院

a0103335_15122834.jpg
創作ポルトガル料理「エンソパーダ・デ・バカリャウ」干鱈を残り物の野菜とパンと一緒に煮込んだもの。鱈は食べた後糸楊枝が必要になる。

悲劇は土曜日に起こった。糸楊枝で歯を掃除していたら、奥歯に被せていた銀冠が飛んだ。コン、と陶器の洗面台に当たる音が聞こえ、歯には空洞が生じた。床に這いつくばって隅々探したが、冠は見つからない。ひょっとすると洗面台の穴に落ちて、排水管の中に入ってしまったのだろうかと、排水口の金属を外し、中を覗いても何も見えない。数少ない手持ちの貴金属を無くした上、食べるのにも不自由な状態になった。

今は8月、多くのポルトガル人はバカンスで2週間も4週間も仕事を休んでいる。医者も例外ではない。しかも週末である。開いている歯科医院は皆無に近い。一縷の望みをかけて、1月前に同じ銀冠を入れ直した歯科医院に行くも、月末まで夏休みだった。仕方なく薬屋で何か穴に詰めるようなものはありませんかと訊くと、親切にもただで見本の入歯固定用ペーストを分けてくれた。しかし虫歯で出来た穴に詰めても良いものだろうか…

そこに救世主が現れた。以前住んでいたアパートの同じ階の未亡人とすれ違った。事情を話すと彼女はアレンテージョだかアルガルヴェの別荘の隣人がリスボンのクリニックに勤務する歯科医、しかも土曜日が担当だということを思い出した。だからそのクリニックは土曜日も開いているはずだと示唆した。しかしその歯科医院とは、世界的に名を馳せている「マロ・クリニック」である。近所のヤブ歯科医院の治療費は35€だった。それでも十分高いのに、一体いくらかかるのだろう…100€、それとも200€だろうか?しかし一刻の猶予もない。今すぐ穴を塞がないと神経に触って大変なことになりそうなのだ。
a0103335_15123069.jpg
遠くからも目立つ、威風堂々たる建物

家に戻って電話をかけると、何とその日のうちに予約を取ることができた。これも奇跡的なことである。夏休みの時期でなくとも、病院の予約は1週間、2週間先はざら、ひどい時は2ヶ月後と言われたこともある。

場所はアメリカ大使館のとなり、近くにはリスボン大学病院や、マリオットホテルもある。建物は黒いガラス張りの14、5階はあるビルで、全てマロ・クリニックと関連施設である。エステサロンや美容院もある、13階の受付はまるでホテルのロビーのようだ。なんとバーまでありマロワイナリーのワインを売っている!マロ先生はかなりやり手の実業家と見えた。
a0103335_15123133.jpg
試飲したかったけど治療前なので自粛

実際の治療は女性の歯科医師が担当した。ポルトガルは日本と比べると女医の割合が多く、特に歯科医師は女性が多い。
小さな虫歯の穴を塞ぐ程度なら1回の治療で済むが、取れた銀冠が結構大きかったので、セメントみたいなものを仮に詰めて、次の治療で金属を被せることになった。気になる治療費は、初回が診療65€、レントゲン代45€、合計110€で、2回目は105€だった。その辺の歯科医院に比べると相当高いが、安いところで詰めた冠や差し歯が何度も取れたことを考えると、高いが良いに違いないと自分に言い聞かせるより他なかった。
a0103335_15123229.jpg
広々とゴージャスな待合室

ドクター・マロの専門はインプラントで、画期的な方法を開発した。麻酔をかけ全ての歯を抜き、総入れ歯のような義歯を顎の骨に固定するというもので、手術は1日で済むという。世界中に多くのクリニックを持ち、日本では東京にマロ・クリニックがあるので、その技術は評価されているのだろう。私の詰め直した銀冠も、ほとんど違和感なく、削るなどの調整が日本の歯科医師と比べても少なかったので、上手だったと言える。でないと215€かけた意味がない。願わくば一生この歯が使えると良いのだが、他の歯もあちこちガタが来ているので、またマロ・クリニックのお世話になることもあり得る。しかし1本200€では…やはり全部抜いて総入れ歯インプラントにした方が手っ取り早く安上がりなんだろうか?宝くじを買わねば。
a0103335_15123324.jpg
大金持ちのイケメン歯科医師。三高揃ってます。
[PR]
by caldoverde | 2014-08-30 14:46 | 生活 | Comments(12)

CR7来日

a0103335_144244.jpg
今カノとツーショット

ほとんど毎年夏は日本に帰っているが、今年は私の帰省に合わせてクリスチアーノ・ロナルドも日本に来ていたようだ。TVでサッカー少年の指導にあたっている映像や、何かのバラエティー番組に出演しているのを見た。インタビューを受けた子供達は真摯な表情で世界的プレイヤーを目の当たりにした感激を語っていたが、バラエティー番組の方は、目を覆いたくなるような下らない内容だった。子供の頃からサッカー漬けで学歴や教養はない彼にも、自分のやらされている事のバカバカしさは自覚していると思う。しかし中国の端っこで放映される顔筋トレーニング器具のCMなんか、最優秀選手賞を2回取った俺のイメージの妨げになりはしないだろう。多分。
http://youtu.be/K1zGa3vWXUk

こんな下らない番組や商品を作っているのは、日本の有名大学を出たエリート中のエリートで、頭からっぽ風の美人アナも熾烈な競争を勝ち抜いた「勝ち組」中の「勝ち組」なのだ。男の司会者が、女子アナを指してこんな日本の女の子はどうかと尋ねると、クリロナは笑ってごまかしていた。それはそうだろう。彼の彼女は世界的に有名なロシア人のモデルである。顔はともかく、身体ではかなわないのである。この場合、黒柳徹子さんとか櫻井良子さんなんかが別の土俵で相手をすれば良かったのにな…
a0103335_144494.jpg
最近はCR7という下着のブランドも出しました

クリロナ以前のポルトガルの名選手と言えば、フィーゴだった。彼はポルトガルのある銀行のイメージキャラクターとなり、リスボンのあちこちにある支店の店頭で笑顔を振りまいていた。しかしその銀行は破綻し、取り付け騒ぎも起こった。当時の社会党政府は件の銀行を国有化し、のちにアンゴラの銀行が買い取った。あの国民的英雄がCMに出ている銀行だからと安心して預金し投資した顧客はさぞかし慌てただろう。
a0103335_144381.jpg
上の写真とどちらがお好みですか?

で、ポルトガル国内でCR7がCM契約している企業とは、今世界中をちょっとだけ震撼させている銀行、バンコ・エスピリト・サント(BES)である。頭取リカルド・エスピリト・サントの退陣と前後して関連企業への回収不能の融資やら何やら膿がドバッと噴出し、またしても大変な問題になっている。私にとっても大問題である。なぜならBESに口座があるからだ。もし銀行が潰れて預金が凍結されたらどうすればいいのか?クリロナがCMに出てるから安心して預金してたのに!彼が全収入をBESに預ければ、当面大丈夫だと思うが…
a0103335_1444100.jpg
こんな若い頃にCM契約したのは、BESも当時は先見の明があったと言えよう
[PR]
by caldoverde | 2014-08-07 01:12 | カルチャー | Comments(4)