ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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ビール博物館

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コメルシオ広場をぐるりと取り囲むアーケードが次々とレストラン、ツーリストインフォメーション、ミュージアムに変わっていったのはここ数年。以前はすっきりしていたこの辺の風景も、広場を侵食する勢いでパラソルが花開き、その下で談笑する観光客が増えた。いかにも観光地然としているので、地元民としてはコメルシオ広場に行って何か食べようという気は起こらないが、ひとつ気になるものがあったので、初心に立ち返り観光客になった気持ちで、改めてこのリスボンの表玄関を訪ねてみた。
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広場の中央には、アーチの上に歴史上の人物の彫像のある威風堂々とした凱旋門がある。NHKの「ヒストリア」でも紹介されたポンバル公爵、インド航路の発見者ヴァスコ・ダ・ガマ、見事な戦略でスペイン軍を破った武将にして聖人のヌーノ・アルヴァレス・ペレイラ、ローマ帝国に抵抗したルジタニア族の英雄ヴィリアト。実はこの凱旋門の上に登れるとは最近まで知らなかった。
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アーチをくぐり、アウグスタ通りに入る直ぐ右に入り口がある。入場料2.5€。エレベーターでアーチに上ると、意外な広さに驚く。中央には天窓が取られ、前後の窓からは鮮やかな赤い屋根瓦がひしめき合うリスボンの街並みが見える。更に階段を上ると、彫刻の後ろに隠れていた展望台に出る。
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北を向けば中央のアウグスタ通りは花模様のカーペットを敷き詰めたように伸び、その両側にはポンバル公爵が復興したバイシャ地区が整然と広がる。
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その右手、サン・ジョルジェ城のある丘の斜面はアルファマ地区やモラリア地区のカラフルな民家が押しくら饅頭。テージョ河に目を向ければ、大型客船が古い建物の向うからクジラのごとく辺りを睥睨している。南はテージョ河とコメルシオ広場のパノラマが広がる。改めてリスボンがいかに美しい街か思い知らされる。どんよりした冬の曇り空、鈍く光る金属のような河の色、白い巨大な彫像は昔の映画を思い起こさせる。
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ベルリン天使の詩ならぬリスボン天使の詩
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コメルシオ広場と彫像の足指

コメルシオ広場の角にある「ビールのミュージアム」Museu da Cerveja は、名前だけが「博物館」で実態は単なるビアホールかと思っていたら、2階は本当にビールの資料館となっている。入場料3.5€を払うと、陶器のコップに注がれたビールがサービスされる。クリーミーな泡にわずかに甘みを含んだコクのある味。
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修道院タイプのビール?コップはお土産
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ビール片手に階段を上ると、ポルトガルのビールの歴史を説明したパネルや昔のビール瓶が並ぶ展示室がある。ポルトガルではローマ帝国時代以来、北ヨーロッパの影響でビールが飲まれてきたが、18世紀は国内産業(ワイン)を守るために外国人を除いてはビールが禁止されていたそうだ。ポルトガルはワインの国というイメージは古より確立されてはいるものの、ポルトガルのカラッとした夏空に合うのはやはりビール。特にインペリアルと呼ばれる生ビールである。せっかくビール博物館に来たので、生ビールとパスティス・デ・バカリャウ(鱈コロッケ)で一休みすることにした。
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天気が良ければなお美味い

実は真の目的はこのコロッケだった。ここのはただのパスティス・デ・バカリャウではなく、中にセーラ・ダ・エストレーラチーズが仕込まれていて、半分に割ったコロッケからとろ〜とチーズが流れ出す写真が店の看板となっている。また建物の入り口にブースがあって、看板娘がコロッケを作る作業を実演している。その辺のバールだとコロッケ1個1€〜1.5€、生ビールも同じような値段だが、ここは観光地中の観光地なので、合計5€は覚悟しておいた。
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可愛い看板娘はポーズをとってくれた

さてコロッケのお味は。普通に美味しい。鱈コロッケの部分はジャガイモよりも鱈の分量が多いようで、歯ごたえも鱈の味もしっかりしている。エストレーラ・チーズは独特の強い香りと滑らかな舌触りが美味。しかし…美味いものが2つ合わさって美味さが倍以上になるかというと…鱈もチーズも個性が強いので味が溶け合うというよりぶつかり合う感じだ。鱈コロッケは鱈のみで、チーズはパンと一緒に、と別々に食べた方が美味しいような気がする。鱈コロッケにはビールが似合うが、チーズはワインの方が相性が良い。2大名物を一つにというアイディアはポルトガルにしては革新的ではあるが。値段も革新的だ。 生ビール300cc3.5€、コロッケ2.95€、計6.45€。高っ!
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見た目は大いにそそる
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by caldoverde | 2015-01-30 03:00 | 酒・ワイン | Comments(4)

謹賀新年2015

だいぶ遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
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バカリャウ(干し鱈)、白菜、ポロ葱、クレソンでなんちゃってお雑煮

2015年の元日は、初日(と言っても登り切った後)を見ようと愛車bromptonでテージョ河沿いの自転車道目指し、坂を下り始点のカイス・ド・ソドレ駅に到着。なんと向かいのリベイラ市場のフードコートは元日も営業!市場をぐるりと一回りし、いざサイクリングと思いきや、後輪がパンクしている…大晦日は外でビールなどを飲んでどんちゃん騒ぎをする若者が多く、道路に落ちていたガラス瓶のかけらを踏んだらしい。あえなく初乗りは頓挫し、bromptonを折り畳んでバスで家に帰った。

元日営業している飲食店は非常に少く、ほとんど開いているお店はありません、と観光客には伝えているが、リベイラ市場の他に、アモレイラス・ショッピングセンターのフードコートの幾つかの店は営業していた。ショッピングセンターには映画館があり、元日から上映しているので、それに合わせて開く飲食店が若干ある。ひょっとすると他のショッピングセンターも同じ事情だろうか。最近は規制緩和が進んでいるし。

私の住んでいるカンポ・デ・オリーク地区では、以前はXマスも元日も開けているのは「カーナス」位だったが、今年はその向いにある老舗のカフェ「テンタドーラ」も元日営業している。ここのテラス席は日当たりも良く、坂道を登ってくる市電を眺めることができてなかなか気持ちの良い場所だ。

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「サムライの一撃」「ラスト・サムライ」などの見出しが

ポルトガルでは年が明けるといろんなものが値上がりしたり、税金が上がったりと全くめでたくもなんともない。しかし、今日はちょっと良いニュースが。各新聞の第一面を日本人が飾った。1月11日のスポルティング対ブラガの試合で、田中選手がフリーキックを決め、スポルティングを勝利に導いた。きれいな弧を描く見事なシュート。2015年はさらなる活躍で、ポルトガルのサッカーファンを沸かせて欲しい。



前の動画が著作権の問題で削除されたので、観客が撮った臨場感あふれる動画を貼り付けます。しっかり見たい方はこちら

同じ日にはクリスチアーノ・ロナウドが2014年度のバロン・ドールを受賞のニュースも。何と3度目だ。最近故郷のマデイラ島に彼の巨大なブロンズ像が建てられ、新たな観光名所になっている。体の一部が強調されすぎだという意見もあるけど…
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by caldoverde | 2015-01-12 21:41 | スポーツ | Comments(13)