ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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「パダリア・ポルトゲーザ(ポルトガルパン屋)」は今や30店舗を超え、リスボンの主要な地区に一軒はあるという大成功を収めたベーカリーで、4年ほど前にできた近所のカンポ・デ・オリーク店は、確か2号店ではなかったかと思う。手頃な値段と新鮮さは開店当時から多くの客を引き寄せた。私も初めの頃はココナツのたっぷり乗った「神様のパン」やクルミをぎっしりキャラメルで固めたタルトが好きで、ちょうどバス停がすぐ前にあることから、週数回は足を運んでいた。しかしどんどん店舗が増えて、ここにしかなかったものがどこにでもあるようになると、なんだか飽きてしまい、しかも大好きなクルミのタルトが姿を消して「パダリア」に行く動機も失せてしまい、しばらくは足が遠のいていた。
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しかし最近しばらくぶりに覗いてみると、普通のパンやサンドイッチの間にすごいものが見えた。直径20cmくらいの丸いパンの中に、何かがぎゅうぎゅうに詰まっている。ゆで卵とバジルの葉で飾られた、鱈とひよこ豆のサラダだ。普通、鱈とひよこ豆のサラダは小さな皿に盛られ、メインの食事の前のオードブルとして供されるのだが、これは前菜の域をはるかに超えた量だ。どうも新しいランチメニューとして加わったらしい。パン自体も相当大きいのに、中身の量もオードブルとして3〜4人いや5人分はありそうなこの鱈サラダパンを、女が一人で食べている姿を見られるのはさすがに恥じらいを感じたので、テイクアウトにして家で食べた。
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持ってみるとズシンと重い。みっしりと目の詰んだ田舎風パンのもちもちとした中身をくり抜いて容器状にし、ほぐした鱈にひよこ豆と玉葱を混ぜたサラダが溢れんばかりに詰められている。味は鱈の塩気と玉葱の辛み、ひよこ豆のほんのりした甘さのみで、そのままでも十分に味わいがあるが、多くのポルトガルのレストランのサラダ同様、自分の好みでビネガーやオリーブオイルなどで調味できるように味付けを控えているのかもしれない。
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どうせ鱈のサラダが入っているのはパンの上の方だけだろうとたかをくくっていたが、大きなスプーンでがっとすくってもまだ豆や鱈がある。もりもり食べてもまだまだある。パンの半分の深さになっても、まだふわふわのパンの中身が出てこない。サラダの半分は豆なので、次第にお腹が膨れてくるが、一向に底が見えてこない。パンも食べたかったので半ば意地になってサラダを処理し、ようやくパンの器だけ残ったところで、ギブアップした。お腹は破裂しそうにいっぱいだった。結局パンの柔らかい部分はほとんどなく、固い皮の部分だけが残った。綺麗にくりぬかれた丸いパンは、翌日の昼食の材料として冷蔵庫に保存された。その日の夕食は必要なかった。
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中身は何に使われたのか?

翌日この素敵な器にどんな料理を盛ろうか考えた。チーズを溶かしてチーズフォンデュにしようか、クリームシチュー、いやビーフシチューにしようか、しかしどれもお腹にズシンと来そうだし、材料も買い揃えないといけないし…結局、物価の優等生の卵と台所にあった玉葱で、オニオンスープを作ってパンの器に入れてみた。かなり汁気が多いのに、パンは全く崩れない。しぶとい。スープを食べ終わり再びパンの器が残ったが、さすがに明日には持ち越さず、ちぎって食べた。腰のあるしっかりしたパンの皮を平らげると満腹感120%になり、またその日の夕食は必要なくなった。
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コリアンダーをたっぷり使ったアレンテージョ風?オニオンスープ

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by caldoverde | 2016-02-04 05:23 | パン・ご飯 | Comments(5)