ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

<   2016年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧

プレーゴ三昧

豚肉をパンに挟んだサンドイッチはビファナ、牛肉を挟んだものはプレーゴと言うが、どうも混同しやすい。ビファナはビーフに似ているし、プレーゴはポルコ(豚)に似ている。でもビファナは豚、プレーゴは牛である。

a0103335_17543602.jpg
こちらシンプル

ポルトのフェレイラ・ボルジェス市場のグリルレストランのプレーゴは、実に食べ応えがある。肉の大きさ、厚みは、単品のステーキとしても通用するほどの満足感がある。シンプルなのと、トリュフソースを使ったデラックスがある。デラックスはルッコラを添えて彩も良い。どちらも肉に加えてハムとチーズも挟んであり、微妙な味の陰影を与えている。

a0103335_17543754.jpg
こちらはデラックス

リスボンのリベイラ市場は、有名レストランや有名シェフの名を冠した出店の並ぶフードコートが大人気で、観光シーズンはすごい賑わいだった。国会議事堂近くにある「カフェ・サン・ベント」はステーキで有名であるが、政治家の接待用と思われる値段なので入ったことはない。しかしリベイラ市場の支店なら、カジュアルな雰囲気とリーズナブルな値段で、本店の味を体験できそうだ。こういう所で食べているセンセイなら、一票を入れても良いかな。選挙権ないけど。

a0103335_17543832.jpg
ピクルスを添えてハート型に切ったオシャレなプレーゴ

しかし、もっと安くて美味いプレーゴは、うちの近所にある。以前「トンバーガー」として紹介した、カンポ・デ・オリーク地区一美味いビファナを出す「レイタリア・コンデスターヴェル」では、ビファナのいとこのプレーゴもあり、これがまた良い味出している。ここしばらくシェフのローザさんが病気のため休業していたが、最近再開した。店に来る客が異口同音にローザさんの体調を気遣っていて、みんなこの店のビファナやプレーゴを心待ちにしていた様子。私もその一人だった。初めはプレーゴとグラスワイン一杯だけで済ませるつもりだったが、焦げ目のついた香ばしいカスカスのパンに、薄く切ったニンニクの効いた牛肉が美味しくて、もう一個いけるかな…と思ったのを察してか、ローザさんが「マイズ・ウン?(もう一つ?)」と微笑んだ。自営業者が病気や怪我で仕事のできない辛さは経験済みなので、ローザさんの今後の健康と損失の早期回収を祈りつつ、今度はビファナを注文した。入院前と変わらぬ美味しさに安堵した。

a0103335_17543930.jpg
牛肉は薄くパンも軽いけれどウマイ

a0103335_17544016.jpg
ビファナの豚肉はパプリカで味付けしてあるのとニンニクだけのとあるようですが、どっちもイケル。

[PR]
by caldoverde | 2016-11-27 17:38 | ファストフード | Comments(2)
a0103335_16332869.jpg

シントラの「ピリキータ」のハロウィン版エッグタルト

カトリックの国ポルトガルでも、最近は11月1日の諸聖人の日を押しのけて、異教の祭りのハロウィンの人気が高まり、昔はカーニバルの時期にしかなかった仮装行列やパーティが行われ、仮装用の衣装やハロウィンをイメージしたお菓子なども登場するようになった。ようやく何が商機になるのかポルトガル人も気が付きつつある。

a0103335_16332968.jpg

アメリカンなベーグル屋ではちゃんとパンプキンパイがあった

秋らしからぬうららかな陽気のハロウィンの日の仕事が終わったのは、昼時のアルファマ地区だったので、テージョ河を見ながら昼ご飯を食べたくなった。サンタ・アポロニア駅の向かいの河岸の倉庫街に、美味いピザ屋があるので、久々にピザを食べることにした。

a0103335_16332995.jpg

この倉庫の並びにある。クルーズ船もよく来る。

「カザノヴァ」はワインや高級食材を扱うグルメショップの「デリデラックス」の隣に、こそっと目立たないように入り口がある。入るとすぐにピザの生地を伸ばす職人が作業しているのが見える。川に面したテラス席は、晴れた日はとても気持ちが良い。しかし希望の席を確保するには、早い時間にお店に着く必要がある。カザノヴァでは予約は受け付けないそうで、着いた順に空いている席に案内される。この日は12時40分頃に入ったらすでに満席で、私の前には7〜8人並んでいたが、一人だったので、前に並んでいた人たちを抜かして大きなテーブルの端の席に案内された。隣では職場の仲間らしき男女のグループが楽しそうに銘々ピサやパスタやカルツォーネを注文している。

a0103335_16333088.jpg

一見イチゴの生ジュース

あるテーブルにピンク色のジュースのような液体の入った瓶があるのが見えた。イチゴシェークのような色だ。これはこの店スペシャルのイチゴ酒だ。ポルトガルにはモランゲイロ(イチゴワイン)という名前のワインがあるが、これはイチゴのような香りのワインということで、原材料はブドウである。しかしカザノヴァのイチゴワインは、芳醇な甘みと香り豊かなイチゴから作った本物のイチゴ酒である。発酵の過程で生じるガスが瓶やグラスの上部に泡の層を作り、クリーミィな口当たりだ。少し気温が高い日だったので、一気飲みしたい衝動に駆られたが、ビールよりも度数が高いので、悪酔いしないようにちびちび飲みながらピザを待った。

a0103335_16333106.jpg

ピザが来た頃にはイチゴ酒もほとんどなくなりそうに

2種類のイタリアチーズとポルチーニ茸のピザの、アジアーゴ・チーズはいい塩梅に焦げ目がついて、モッツァレラの方はとろりと溶け、これだけでも十分に美味そうだが、実は小さく切って散らされたキノコの王様ポルチーニ茸の方がピザを制圧している。コリっと歯応えと、なめこのようなヌルヌル感、肉より美味いと言われるコクのある味、そしてふんわりと広がる独特の香り。台はあくまでも薄く。チーズの重さと水分でぐにゃっと曲がるが、パリッと香ばしい焼き上がり。

歳のせいかピザ1枚を完食するのは辛くなって来たが、イチゴ酒があればなんとかいける。いくらでもお代わりしたくなる危険な味だ。しかし勘定書きを見て、ボトル1本に留めて良かったと思った。ピザが11€ちょっとで、イチゴ酒が9€、計20€を超えていた。美味しいし、満腹したし、眺めも抜群だけど、ピザに2300円使ってしまった…その日の夕食は抜いた。

a0103335_16333177.jpg

ハロウィンらしい?チーズをセトゥーバルの市場で発見。臭い羊のチーズにチョコレートをかけたもの。嫌いな人へのプレゼントにどうぞ。

[PR]
by caldoverde | 2016-11-03 16:15 | インターナショナル料理 | Comments(6)