ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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冬の模様替え

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モフモフです

引っ越して2度目の越冬に備え、ワンルームの我が家を模様替えした。まずドアから入る隙間風をシャットアウトするためにスポンジテープを貼った。強風でドアがガタガタ音を立てたり、スウスウ冷たい風が侵入するのは幾分解消された。しかし隙間風の侵入口はドアだけではなく、掃き出し窓もである。窓を覆っていたのは、前の持ち主が残していったペラペラの麻のカーテン1枚だけだったが、擦り切れて穴も開いているので、カーテンを新調した。目隠し用の薄い白いカーテンと、防寒用の厚めのもの2枚で断熱効果を計り、色柄にマッチするようなカーテン留めの飾り紐も見つけた。擦り切れ穴の開いていた前のカーテンに比べると、ちょっとゴージャスになった。
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猫のイラストカレンダーに猫の好きそうなボールの付いた飾り紐です

ソファは合成皮革でヒヤッとするので、去年IKEAで買ったアクリルの毛皮風の敷物を両面テープで春まで留めていた。暖かくなって剥がそうとしたら、合成皮革の表面がボロボロになってしまい、中古でも気に入っていたので泣きたくなった。今年はこのような失敗は繰り返すまいと、カーペット用の滑り止めシートを近所の中華ダイソーで購入した。
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夏はこうでした

食べた後ソファーでくつろいでいると、必然的に横になり、うたた寝して風邪をひくのは毎年恒例化しているので、肌寒く感じたらすぐに引っ掛けられる、しかも出しっぱなしにしても変じゃない毛布のようなものも欲しくなり、アクリルのヒョウ柄の起毛のブランケットと同素材のクッションを2個買った。クッションはそれぞれ違う店で買ったので、色が微妙に違うが、まあいいや。元からあった猫のクッションとともにソファに置くと、だいぶ暖かそうになった。

壁にはアソーレスの魚図鑑のポスターをかけていたが、なんか寒い感じがするので、別の絵を飾ることにした。ポスターや版画などを見て回ったが、どうもコレといったものがない。しょうがないので本物の絵を飾ることにした。ミロ・クレー・カンディンスキー風「皆で渡れば青信号」という題名で、2015年の作品。13€の中国製キャンバスに適当に塗った(描いたではない)私めの超駄作。欲しい方は1000€でお譲りします。
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部屋に合わせて緑色に塗ってもらったが、塗料臭くて参った

インターネットの不用品売買サイトでエクステンションテーブルを買い、ソファの高さに合わせて脚を切ってもらった。広げれば結構大きめの食卓テーブルや作業台になるし、上から毛布をかけたらコタツになるなと満足するのも束の間、脚切りと塗り直しを頼んだ向かいの家具屋のおじさんに、こんな安物は直して使う価値ないよ、とバッサリ言われガッカリ。建前上もらった事にしてるが、実は180€も払ったのだ。デザインは気に入っているが、確かに素材も造りも粗雑だ。売主はフランスから持ってきたと言っていたので、値段は輸送費と考えよう。

これで冬支度は準備万端。しかし、冬が来ない…12月15日のリスボンの気温は20度。半袖で歩いている人がいた。
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by caldoverde | 2015-12-16 08:18 | 生活 | Comments(7)
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うたた寝すると風邪ひくよ

この秋初めての風邪をひいてしまった。最近は雨が降るかと思うと急に暖かくなるような変化の多い気候で、天気が良くなると油断して西日の当たるソファでうたた寝し、夜に身体を冷やしてこのような結果となる。分かっちゃいるけど、ついやってしまう。

生姜入り紅茶や蜂蜜レモンを飲んだり、味噌ラーメンやカレーなどを食べるが効き目は今ひとつ。やはりタンパク質が不足しているのか。またステーキを食べて風邪を撃退する方法(効果は不明)を試みようかと、近所のレストラン「小鳥の家(カーザ・ドス・パサリーニョス)」で石焼きステーキを食べるつもりで、支度をしていた。すると、前に住んでいたアパートの隣人、ガト君のおばさんから電話が入った。

「カフェのニュースがあるのよ。」一瞬カフェのニュースって何だ?と戸惑ったが、直ぐに、私と彼女が戦いを挑んで、私の方は諦めて撤退した騒音問題の元凶の、前のアパートの下のカフェの事だと思い出した。法的に基準に満たない条件下で無理やり開業して、住民を騒音、振動、悪臭で苦しめた「プラゼーレス・ド・カフェ」のオーナー(仮名:関取)は、自分の身内の総スカンもあって、経営を他の人間(仮名:マヌエル)に委ね、新オーナー、マヌエルから賃貸料を取る形にした。ところがマヌエルは、別のブラジル人(仮名:ネイマール)に店を又貸しした。ネイマールは律儀にマヌエルに家賃を払っていたが、マヌエルは関取に払うべき賃貸料を払っていなかった。関取は怒って店に警察を呼ぶような騒ぎを起こしたそうだ。そんな訳で、店は休業した。ひょっとすると閉店したのかもしれないというめでたいニュースだった。

嬉しくなって祝杯を挙げるべく「小鳥の家」に行った。はじめは肉を食べるつもりだったが、「マグロのステーキ、ミランダ風ソース」というメニューが目に入ったので、どういうものか試してみようと思った。ミランダ風ソースとは、オリーブオイルとビネガーでできたものだそうだ。あまり聞いたことのないソースなので、好奇心も手伝って、石焼きステーキからマグロのステーキに変更した。
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出てきたものは、ポルトガル料理のお約束の、名前通りのもので、それ以上でもそれ以下でもない、まさにマグロのステーキだった。またお約束通り、量はかなりある。「小鳥の家」の周辺には数軒レストランがあるけど、一番はやっているのはこの店だ。それは味もさることながら、量が十二分にあるというのも大きなポイントだと思う。また意外性や流行を追うような所がないのが、安定した顧客をつかんでいる所以だろう。
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マグロの切り身はツナ缶が3つ位取れそうな大きさで、焼き具合は火が十分に通ってバサバサになる手前の、柔らかさのあるミディアム。付け合わせにはステーキにつきもののフライドポテトと、この店のスペシャリティーと言ってもよい青菜の炒め物。問題のソースだが、なんのことはない、単なるオリーブオイルとビネガーである。何か特殊な配合や味付けがあるとも思えない、素材そのものである。それはそれで良いのだが、マグロのステーキとマッチするかというと、他にもっとよく合うソースはあるだろうと思う。肉汁が滴り落ちるようなミランダ牛のステーキなら、さっぱりして良いかもしれないが、マグロなら、やっぱり照焼きか、大根おろしに醤油でしょう。よっぽど次回来るときはマイソース(醤油)を持参し、厨房にも教えてあげようかなと思ったくらい。しかしポルトガルの伝統的な食堂では反則だし。

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度々すみません

などと考えていると、またガト君のおばさんから電話が来た。さっきの話の続きで、関取は家賃収入が途絶えたので、最初に店を開いた時の銀行のローンが払えなくなり、店は差し押さえられたそうだ。誰かが買い取るにしても再開は当分先の事だろうと。関取はアパートの共益費や店の電気工事代や市役所の罰金を払っていなかった。私とガト君のおばさんは、やっぱり自分のした事は自分に返ってくるんだねと話し合った。その話を聞いた後のマグロは美味しくなった。
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by caldoverde | 2015-10-23 09:08 | シーフード | Comments(6)

夏の模様替え

ポルトガルの夏の味覚はイワシ。ほとんど真っ白になるほど粗塩を振り、青い煙をもうもうと上げて焼かれるイワシの炭火焼。そばにいると髪も洋服も臭くなりそうだが、食べ始めると全く気にならなくなるのは納豆と同じである。ガスコンロで焼くより、外で炭火で焼いた方がずっと美味しい。だからイワシの塩焼きは家ではなくレストランで食べるか、野外で食べるべきものである。

庭付きの家に住む人々はサルディニャーダ(イワシパーティ)を開き、友人や親戚を呼んでイワシをご馳走することもある。あまり台所に顔を出さない男性も鍋奉行ならぬ炭奉行を司る。

そんな訳で、私は家で魚を焼くことはほとんどなく、家でのイワシはもっぱら缶詰を食す。土産物屋にも可愛いパッケージのイワシ缶が並ぶようになったが、最近こんなものを見つけた。一見オイルサーディンのようだが実は…
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箱を開けると薄紙に包まれて…
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イワシ型チョコレート!なかなか可愛い。ポルトのチョコレートメーカー「アルカディア」の直営店で売っている。甘党へのお土産にいかがでしょうか。

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スッキリしたビフォア

引っ越した家にはほとんど飾り物がない。ミニマリズムに徹しようかと思ったけど、なんか殺風景である。絵か何かを壁に飾ろうか…と思ったら、去年か一昨年アソーレスに行った時に空港で買ったステキなポスターがあったのを思い出した。また実用面から時計もあると良い。またしてもインターネットでレトロな時計を格安でゲット。その下に養子に出そうかと考えていた猫のクッションをおいて、何となく生き物の気配のする部屋となった。
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モノが増えたアフター
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アソーレスの魚図鑑ポスター。よくレストランに貼ってあります。魚を猫たちが狙っています。時計はミッドセンチュリー・デザインの代表作、ジョージ・ネルソンの「ボール・クロック」

よく通りかかる近所の椅子張替え店のウィンドウに、面白いものが飾ってあった。ディスプレイ用のアンティークかと思ったが売り物で、しかも思ったよりも安かったので、これも購入。これは何でしょう?
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縦10cm、横30cm、高さ4cm、馬鹿げた大きさの魚の缶詰型のハンガーである。TUNNYというからマグロであるが、ちょっとだけ開けられた蓋から覗く頭はイワシにしか見えない。玄関ドアにくっつけた白い下駄箱の上に取り付けた。ますます女らしさのない部屋になった。
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左の青い壁時計はヨーロッパの駅で使われるオランダの「カールソン」の中古で、ムーブメントは台湾製。でもちゃんと動くので良し!15€。

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ベッドカバーとライトもミッドセンチュリー風にしました。できればヴァザルリのポスターなど飾りたい。
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by caldoverde | 2014-06-30 04:48 | 生活 | Comments(12)
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写真は前の記事のものと同じ角度から撮ってます

限られた予算で内装をどうするか。
最初は新居のインテリアを和風にしようと考えた。ネットで畳や障子を販売する会社がスペインにあるのを知り、また「無印良品」がリスボンにも出店したので、2畳の和室コーナーを設け、掛け軸や違い棚を飾り、「無印」の三つ折りマットレスを2つ並べてソファにして、窓辺にカーテンの代わりに障子を置いたらどうだろうと夢想していた。しかし「無印」は外国では高い。三つに折ってソファの高さになるマットは250€。楕円形のちゃぶ台風のテーブルは約300€。はっきり言ってそんなに高そうに見えないし、やたらデコデコした見た目重視の西洋家具に比べ、地味で面白くない。
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名付けてビター&ホワイト(チョコ)

では大衆的な値段と機能性・デザイン性を兼ね備えたIKEAの家具は?悪くはないが、落とし穴がある。自分で持ち帰り自分で組み立てなくてはいけないし、失敗してやり直すとゆがんでしまう。有料の配送や組み立てサービスがあるけど、だったらもう出来上がってる真っ当な職人の作った家具を買うのと値段が変わらなくない?
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TVをのせた引き出し付きの家具とPCテーブルはIKEA。TV台はガンプラ並みに組み立てが面倒だった

しかし解決方法はあった。中古品で揃えるのだ。OLXという個人間の売買を仲介するサイトがあり、ありとあらゆるものが扱われている。家に居ながらにして欲しいものを検索し、値段を比較できるのは便利である。
そこで一目惚れしてしまったものがある。市松模様のソファベッドだ。謳い文句が「お掃除が簡単です」ますます惚れるではないか。おまけにたった150€。インテリアはこのソファベッドに支配されることとなった。
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小さな部屋がなるべく広く見えるように引き戸を鏡にしたクローゼット。これは特注。

次々とOLXで掘り出し物を発掘した。30€の本棚、20€の椅子、9€のテーブルetc. また1960年代〜70年代の家具が安く売られている。少し前までどうしようもなくダサく見えていたのに、今なぜか不思議にかっこ良く思える。木目プリントの合板、合成皮革、プラスチックなど当時は最新の「ナウい」素材もチープなまがい物に堕ちていったが、21世紀の現在は「レトロ」「ミッドセンチュリー・モダン」と肯定的な評価を得ているらしい。
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変な脚の変な棚もミッドセンチュリー・デザイン

かくして絵皿や風景画で飾られたカントリー風黄色いアパートはクールな1970年代風インテリアに変貌した。自分で言うのもなんだが、本当にクールだ。特に強い風が吹く日は窓から隙間風が入って。
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女らしさはほとんど無いかも。
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by caldoverde | 2014-03-29 09:28 | 生活 | Comments(23)
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「快楽」との仁義なき闘いに白旗を揚げた訳ではないが、このアパートに住み続けるのは精神的・肉体的に限界が来た。市の環境課の最後の騒音検査の結果が(たまたま)法の定める範囲内だったという事が、私を吹っ切れさせた。もうこれ以上眠れない家に高い家賃を払い続けるのは我慢できない。不動産屋を訪ね歩き、インターネットのサイトをチェックし、近所に良さげなアパートを見つけて引っ越す事に決めた。平面図を手に入れると、どんな家具をどのように配置しようかあれこれ考えるのがホビーとなった。今までのアパートは家具や冷蔵庫・洗濯機が付いていて、ほとんど何も買う必要がなかったのだが、今度引っ越すところは中身がないので、必要なものを買い揃えなくてはいけない。
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建物は1980年代のもので、日本式の5階建て、2~4階は2戸、5階に1戸、計7世帯入る。1階は何かの事務所で飲食店はない(これ重要)。小さいながらエレベーターがある(かなり重要)。今まで住んでいた部屋は3階で、捻挫した時や大きなトランクを運ぶ時などはエレベーターの有り難さをしみじみ感じた。
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部屋はT0と呼ばれる、寝室兼居間が一つに、独立した台所とバス・トイレからなるワンルームである。日本のように玄関にたたきがあって内と外の間にワンクッションあるのではなく、ドアを開けるといきなり部屋になるのである。総面積は33m2、寝室兼居間は12畳位だろうか。
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前の住人は一人暮らしの60代の女性で、広告の写真によると温かみのあるこじんまりした部屋である。クリーム色の壁、黄色いソファ、生成り色のカーテンと、黄色が好きだったらしい。絵画や置物、家族の写真が上品に飾られて女性らしさが漂う。部屋の中央に白い本棚を2つ背中合わせに置いて分割し、プライベートとパブリックのスペースを区切っている。前のアパート同様、景色は周りの建物しか見えないが、騒音や排気をまき散らす飲食店やスーパーのダクトはない(超重要)。
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台所が壁で区切られているので、食べ物の匂いが部屋中に充満することはなくなるはずだ。前のアパートのキッチンは居間の壁際の一角にあり、換気扇の吸い込みが悪く、窓を全開しても匂いがなかなか抜けなかった。これからは思いっきりカレーや揚げ物や醤油を使った料理を作れる。実際に作るかどうかは別として。
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不満はバスルームに浴槽がないこと。元々バスタブはあったのだが、前の持ち主がシャワーブースに改装し、余ったスペースに物入れを置いた。しかし考え方によっては、また浴槽に戻すことも可能とも言える。実際、普段は朝シャワーのみで浴槽にお湯を張ってお風呂を楽しむのは1ヶ月に1回か2回だったので、風呂桶がなくても困ることはないのだが。でも、たまには肩までお湯に浸かりたい…
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by caldoverde | 2014-03-26 08:45 | 生活 | Comments(8)
  2ヶ月の休業を経て、10月からアパートの下のカフェが再開した。給料の未払いで従業員全員に見放された、地域の飲食店に共同経営を持ちかけ皆断られた、アンゴラに逃げた、など色んな噂が飛び交っていたカフェの経営者は、ふてぶてしく店に姿を現している。当然、騒音も再開だ。市の騒音検査の最終結果は基準値の27dBをほんのわずか下回り、問題なしという結論。あれほど大家たちに、カフェの休暇中に会議を開いて営業許可の有無を確認するように頼んだのに、結局何もせず。ブチ切れた私は、普段フランスに住んでいる大家と、彼がアパートの管理を任せている義理の兄弟の代理人に、もう我慢できないから出て行くと宣言した。そして物件を探し始めた。

 なぜかカンポ・デ・オリークは不当に不動産が高い。別に高級住宅街でもなく、地下鉄はなく、道は路駐で一杯で、建物も古いくせに、リスボンで最も人気のある住宅地のひとつなのだ。地区の中央にあるパラーダ公園の周辺には商店が集中していて、生活に必要なものも不必要なものもほとんど何でも揃う。治安も良い。地下鉄がないとはいえ、交通の便も悪くない。住みやすいところだ。
 だがうるさい。この狭い地区に車が多すぎる。また空港の滑走路の延長上にあるので、朝は6時から夜は11時、12時まで飛行機の音がする。食料品店、飲食店は24時間トランスの音を道路にまき散らし、建物内部に低い騒音と振動を響かせる。

 安くて静かで交通の便が良く、商店や銀行、郵便局が近くて、エレベーター無しなら2階(日本式の3階)まで、できればカンポ・デ・オリークという家を見つけるのはミッション・インポッシブルである。余暇はネットで安くて良さげな家を見ては不動産屋を訪ねたり、メールを送ったりして過ごしている。これが超面白く、またそこはかとなく悲しくなる。

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正面は市の図書館になっている。ベンフィカ地区。

1、最初に気になったのは、1910年に建てられた、当時のリスボンのデパートの従業員の社宅である。道路に面している部分は、アメリカのコロニアル様式の建物を思い起こさせるオサレな長屋だ。
 リスボンにはあちこちにヴィラと呼ばれる労働者の住んでいた小住宅がある。たいてい大きなアパートに囲まれた中庭に造られ、昔ウサギ小屋と揶揄された日本の文化住宅が邸宅に思えるほどだ。
 この薔薇色のヴィラ・グランデーラは2軒ほど売りに出されていたが、市の文化財に指定されているだけあって、不動産屋に行った時にはすでに売約済みだった。

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竹を植えて灯篭を置く予定でした

2、地下室に住むという選択は私になかったが、実際に見ていいなと思ったのが、この庭付きの半地下のアパートだ。光を入れるために掘り下げた庭があり、3部屋あったのを壁をぶち抜いてリビングと台所を一体化して広々としている。少し暗いが、静かで、よそから覗かれることもない。庭を京都の坪庭風にしようとデザインを考えたりしていたが、2度目の見学を申し込みに行ったら、ほんの少し前にイギリス人に買われたばかりだった。がっかり。



風呂場が家の中で一番広い部屋

3、持ち主が不動産屋を介さずに直接ネットで広告を出していた物件は、プロモーションビデオまであった。値段と浴室がかなり魅力的だったが、バスの便が少ないのと、3階の屋根裏部屋は夏暑く冬寒いと思われるので、候補から外した。

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改装すれば2のようになるかも?

4、別の半地下の物件は、多分管理人用の部屋で、改修が必要。しかし意外と明るいし、建物の外観に関しては良く手入れされている。しかし壁に出来たシミが気になる。ポルトガル人は湿気を何よりも嫌う。このシミは湿気から来るのでは?湿気が配管や建物の瑕疵に由来すると、工事費の方が高くついてしまう。


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容積は普通の家の半分ほど。身長180㎝の人には苦しい。

5、古い建物を改装したばかりのステキなアパートがうちの近くにあると言われ、行ってみた。屋根裏部屋でバルコニー付き。綺麗にリノベーションしてあるが、木の階段がすごい傾斜で、年寄には登るのも降りるのもきつい。リスボンにはこのような屋根裏部屋がたくさんある。


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以前から広告が出ていたが、なかなか買い手がつかないみたい

6、一応カンポ・デ・オリークだけど、地区の外辺のあまり評判の良くない通りの少し手前に位置している家は、南向きにもかかわらずなんか暗い。いずれなくなるのだが家具が巨大な仏壇のように陰気臭いのと、建物が古くてあちこち傷んでいるようで、どうも感じが良くない。値段は安いのだが・・・管理費が年25ユーロでは、確かに何も修理出来ない。管理費が安すぎるというのも考えものだ。

 
 この中でバスタブ付きのバスルームのある物件は2と3だけで、他はシャワーのみだ。以前カンポ・デ・オリークに住んでいた漫画家のヤマザキマリさんの家もシャワーしかなく、「たっぷりとした湯船に浸りたい」という欲求が原動力となって「テルマエ・ロマエ」という傑作を生み出した。私も訳あり物件に住めば、隠れた才能を開花させることができるのではないだろうか。少なくとも今のアパートでは既に何枚ものポルトガル語のクレームの手紙を書き、ポルトガル人からこれは私が書いたのかと感心されたものもある。ここに留まるも引っ越すも大作家への道の一歩を歩み始めたのには変わりがない。




 
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by caldoverde | 2013-11-14 05:49 | 生活 | Comments(5)
「快楽」という名のカフェ兼レストランがアパートの1階と地階に開店し、静かな夜が破壊されて丸2年になる。私と隣の巨大猫ガト君のおばさんはアンケートを取り管理会社に訴えたり、警察に通報したり、市役所に苦情を申し立てたりと、カフェとの直接の接触を避けながら闘ってきた。はかばかしい成果は出ないながらも、じわじわブローが効いているようだ。それは私たち外部からの攻撃よりも、内部からの綻びと、世の中の趨勢によるところ大なのであるが。
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行きつけの別のカフェのフランセジーニャ

 昨年の市の環境課による騒音検査で基準値を超えるデシベルが私の部屋で検出され、カフェは今年の4月に市から改善命令を受けたが、何ら改善された形跡は見られない。部屋の壁全体、ベッドのマットレスからも響く不快なモーター音は私の睡眠を妨げ、暖かくなってからは、いくらかましな居間のソファで夜明かしする日も多かった。

 6月に市の環境課が改善命令後の状況を調べるための騒音検査を行った。ところがわずかながら基準値を下回っていた!そんな馬鹿な‼ 確かに以前と比べれば音は低くなったが、逃れようのない不快な音は依然として私を苦しめている。人間は寝なくても死なないものだと納得した程だ。それなのに、基準内とは!カフェは防音工事など全く行っていないのは明らかで、音が低くなったのは、客が減ったために喫煙スペースの空調や厨房のダクトを使う時間や出力が減ったからであり、客が戻ればまたやかましくなるのは自明だ。しかしその時は、カフェの設備は基準にかなっているという役所のお墨付きを得ているのだ。それだけは絶対に阻止しなくては。
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眠れなくて白髪になった猫

 私はその場で抗議し、その後、低周波騒音問題の専門家であるルゾフォナ大学のアルヴェス・ペレイラ教授にも助言を受け、環境課に再検査を要請し、受理された。また、ガト君のおばさんはリスボン市役所に見切りをつけて、行政を監視するオンブズマンと消防署に直訴した。元々用途が倉庫だった地下に喫煙可のレストランを作るのは、素人目にも防災上問題ありありだ。数週間後に消防署が店と屋上の排気装置を見に来た。当然だが、基準を満たしていないので改善命令が出された。オーナーはやっと自分の店が基準に従っていない事に気付いたようだ。
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イワシの酢漬けとオリーブ。これはアルファマで食べたもの

 しかし市役所や消防署の改善命令に素直に従うカフェではない。と言うか、そんな余裕は無いらしい。長引く不景気でこのカンポ・デ・オリーク地区の店はバタバタ潰れていて「快楽」もご多分に漏れず閑古鳥が鳴いている。勝手に午前1時まで営業時間を延長したものの、最近は21時過ぎには店じまいしている。ところがガト君のおばさんは閉店後も地階のレストランには人がいる気配がするという。実は、店を切り盛りしている支配人(オーナーの異母弟、既婚者)が、調理師の女性と客のいない地階で楽しんでいたらしい。遂に彼の奥さんが店に乗り込み、修羅場となって支配人は警察を呼ぶ騒ぎとなった。その翌日調理師は辞め、また支配人もいなくなり、制服を着ていない若い男が一人で店番をしていたそうだ。まるでドラマか漫画のような話が階下で繰り広げられていたのだった。
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噛みごたえのあるステーキはエストレーラ大聖堂そばのグリルで

一方オーナーは金策に駆け回っていると思われる。ガト君のおばさんによれば、従業員の給料の遅配は恒常化し、もう元のメンバーは誰もいない。あちこちに融資を申し入れても、もう貸してくれるところはない。しかしオーナーは政治家か政党と繋がりがあるらしく、今度の選挙について誰かと話していたそうだ。それでノーチェックで開店できたのかと納得した。当初3人いた共同経営者の一人の、オーナーのすぐ下の弟はマフィアみたいな人物で、カーボヴェルデ人を使った売春や麻薬売買にも手を染めているという恐ろしい噂を近所の人から聞いたが、幸いにして早々とオーナーと仲違いし、もう店には出入りしていない。で、もう一人の共同経営者の異母弟も愛人と共にいなくなってしまった。
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市電を改装したカフェはジェロニモス修道院とパスティス・デ・ベレンの間にある

「快楽」は空中分解したまま夏休みに突入した。店の扉には8月1日から29日まで夏期休暇との紙が貼られている。願わくば無期休暇となって欲しい。しかしメールで状況を報告してくれるガト君のおばさんも私も、油断できない事を認識している。オーナーが居抜きで店を売って飲食店が継続されれば、騒音も継続される。それは絶対に阻止しなければ。しかし肝心の飲食店営業許可に関する苦情については、今だに市役所から回答を得ていない。多分オーナーの友達の政治家が手を回したのだろう。そうなると、住民が一致団結し管理組合会議でアパートの飲食店開業を拒否するしかない。ところが反対者がいたにもかかわらず、2年前カフェは開業した。一体どういう事なのか?カフェ、市役所、管理会社、某政党、某政治家とブラックな友達の輪に絡まってしまったアパートだが、静かに眠らせてくれれば何の文句もない。少なくとも8月29日までは住民は静寂を満喫できるが…(まだ続く)

*写真は本文とはほとんど関係がありません。

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by caldoverde | 2013-08-02 21:30 | 生活 | Comments(9)
 相変わらずアパートの騒音は止まない。騒音源は階下のカフェで、基準値を9db超えているのが検査ではっきりしたので、当局は何らかの処分を行うはずなのだが、状況は全く同じ。
 私は慢性的な睡眠不足で頭が回らなくなった(必ずしも生まれつきではない)お肌にハリツヤがなくなった(年のせいばかりではない)身長の伸びが止まった(寝る子は育つと言われている)など甚大な被害を受けている。
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記事とは関係ないが、バイシャ地区のレストランで食べた牛飯。仔牛の肉がごろごろ入ったパエリャタイプ。

 特に休業日がなぜかうるさい。隣のガト君のおばさんによれば、休業日は冷蔵庫が空になり機械の振動が余計大きく響くのではないかと言う解釈だ。
 日曜は夜に大きなグループの予約がなければカフェは早めに店じまいし、月曜は休む。そして何袋ものゴミ袋と生ゴミ専用のゴミ箱をアパートの入口の隣にある元家具屋だった空き店舗の前に、日の高いうちから放置する。回収は月曜日の深夜なので1日半放置していることになる。無論違法なので、私は毎週月曜日はカフェの出したゴミの写真を撮りため、これもまた市役所に苦情として持って行った。
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記事とは関係ないが、ジェロニモス修道院の前をパレードする共和国警察の騎馬隊

 周波数の違う3種類の耳鳴りのような騒音に悶々としていた日曜から月曜の明け方、我慢していたものがプツッと切れた。夜明け前の5時頃、家を出て近くの交番に向かい出動要請をした。やって来た警官は若くてイケメンだった。それだけでも通報した甲斐があった。自分の空耳かもしれないが、機械の音で眠れないと訴えた。警官は発生源がどこかとは言えないが、騒音があるという調書は書いておくと言ってくれた。これで第3者による証言ができたわけである。そして警官を呼ぶほどうるさいという事実を突きつけに、またまた月曜の朝一番で市役所の苦情窓口に行く決心をした。

 積りに積もったカフェに関する苦情のいくつかは、行政命令を行う部署(罰金課)に回されていた。

1、勝手に営業時間を延長していた件
2、騒音の件
3、営業許可の件
4、屋上の物置の上に設置された違法な排気装置の件

少なくともこれらの4つの案件が処理中である。

 1の営業時間に関しては最低罰金何ユーロと処分はほぼ確定している。
 2の騒音については、カフェに3月5日から30日以内に騒音を解消するためのしかるべき処置を行わなくてはならないとの通達がなされている。もう半月経っている訳だが、実際は騒音がなくなるどころか逆にうるさくなっている。
 面白い事に、私が管理会社に苦情を持って行ったり、管理組合の会議があったり、隣のガト君のおばさんが警察を呼んだり、騒音検査があったり、市役所が文書を送ったりすると、騒音が酷くなる。わざと嫌がらせしているのか、あるいは音が響かないように何かいじって逆効果になるのか知らないが、不思議なシンクロである。
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記事とは関係ないが、近所の快楽ではないカフェの牛飯。玉ねぎご飯に仔牛の肉と野菜の餡をかけた中華飯タイプ。

 市役所は一応何か指導したようで、いつも日曜午後から月曜日の夜にかけアパートの前に放置されるカフェのゴミ袋とゴミ箱がこの月曜日はない。朝アパートを出た時は何もなかったが、夜帰るとカフェの生ゴミ用のゴミ箱だけが出されていた。珍しくゴミ袋はなかった。カフェの誰かがわざわざ休業日に、許可された時間帯に、ゴミ箱を出しに来たのだろうか。(当然そうすべきであるが)
 ガト君のおばさんは、最近店の前の写真を撮ってカフェの主人と何か話している男性を目撃した。彼女は男性は市役所の職員で、舗道に放置されたゴミを見に来たのではないかと推測している。

 はたして解決の道を一歩踏み出したのか、泥沼の戦争に片足を突っ込んだのか…(まだまだ続く)
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by caldoverde | 2013-03-22 09:11 | 生活 | Comments(4)
 ようやく6月から10月にかけて行われたアパートの騒音検査の結果が出た。私、隣の大猫ガト君のおばさん、向かいの未亡人の三人で、リスボン市役所の環境課の検査技師ペドロさんの説明を聞いた。分厚いファイルには私の作ったアンケートや写真、関係者の間で交わされたメールのコピー、ニセ検査技師の出した報告書、カフェの平面図、環境課の行った分析結果などが全てスタンプを押され綴じてあった。
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冬になると紅葉する野生梨の木。第一ラウンドと同じ通りです。

 結果はもちろんクロ。騒音犯人は階下のカフェで、基準を超えた騒音を発している。カフェの主人は犯人は隣のスーパーだと言い張っているが、とんでもないことだ。しかも私の部屋は地下の厨房の真上にある。また1階の冷蔵カウンターのある側でもある。機械が集中している場所の真上に私が住んでいるのだった。
 しかし戦いはこれからである。環境課はその結果を市役所の行政命令を執行する部署にまわして、罰金なり工事のやり直しなり閉店を命じる(はずだ)。それがいつになるのか、それまではしばらくあの不快な騒音と共に眠れぬ夜を過ごさなくてはならない。その間私が狙撃されたり、足を引っ掛けられて転んだり、座ろうとしたベンチの座にガムを落とされたりする可能性もある。身辺には十分気をつけなければいけない。
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近所の公園のあずまやにもクリスマスの電飾が灯された

 資料の中のメールを読むと、どうもカフェの主人は、1階に住む管理人の奥さんが苦情を申し立てた張本人だと思っているか、そう仕立てたいようだ。最大の被害者はすぐ横からも下からも騒音の直撃を受ける管理人夫婦なのだが、困ったことに旦那の方は長いこと工場に勤めていたので騒音は平気である。しかし奥さんは睡眠薬を飲んで耳栓をして寝ているそうで、彼女を証人に立てるとかなり有利なのだが、残念ながら住民には好かれておらず、また契約期間もとうに過ぎて、実は立ち退かなくてはならない立場だそうだ。だから彼女がクレームを管理会社に入れるとやぶへびになって、アパートを出て行かざるをえない可能性もある。カフェの主人はそこに着目して、彼女が、カフェとつるんでいる管理会社から契約の終了を申し渡され、逆恨みして住民を扇動し自分の店が悪者にされている、というよく判らないシナリオを作ったようだ。
 また彼は、自分の事業は政府が奨励する雇用促進プロジェクトで採用された正当なものだと主張している。政府から補助金をもらいほとんど審査無しで開業、なおかつ自分の別会社が工事を請け負い、職人は安い賃金で雇った移民、資材はチープな手抜き工事。濡れ手に粟ではないだろうか?
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1年以上ほったらかしにしていた煙突が立てられた。で、このモーターはどうするんですか?

 最近また騒音がひどくなり、久々に下でライブも行われたので、何があったのかと思っていたら、どうも市役所の通達が届いた時期と一致している。今までも警察を呼んだり、住民会議を開いたり、騒音検査をすると騒音がひどくなる傾向があった。屋上の物干し場に登ると、あの屋根の上に転がっていたアルミ管が煙突となって箱から立ち上がっている。一応形だけやるべきことはやったので、思いっきり出力最大で排気設備を稼動させているという訳か。
 しかし巨大な排気用モーターは分解されて放置されている。いったいどうするつもりなのか…煙突は何の意味もなさないし、モーターを箱に入れたにしても場所がそもそも違法である。
 早ければXmasが終ってすぐ、遅くても年明け早々この写真をまた市役所に持っていかなくてはならない。くそっ。(まだ続く)
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近所の別のカフェ、アロマのクリスマスケーキ(ボーロ・レイ)
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by caldoverde | 2012-12-23 22:17 | 生活 | Comments(5)
 私の住むアパートの1階と地階にあるカフェの騒音問題をめぐって10月10日にオーナー達と管理会社が会議を開くことになったが、それに先立つ8日に、オーナー数人そして私と隣の大猫ガト君のおばさんの2人の店子による住民会議が行われた。
 私とガト君のおばさんは杜撰な工事の写真や、騒音についてのアンケート、カフェの取得した営業許可、建物の用途に関する登記書類などのコピーをとり、製本して資料としてオーナー達に渡した。
 資料をまとめると最初からおかしな事だらけだったことが益々明確になってきた。
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我輩は猫である。名前も猫(ガト)である。体重は7kgである。

1、元々建物の1階と地下の店舗は商業を目的とし、ものを作る(料理や製菓)ためのものではなかった。したがって、地下を飲食店にするには高さが足りず、床下の地面を掘ってどうやら基準をクリアしたらしい。

2、カフェのオーナーが管理組合に申請した名目は「パステラリア(菓子店)」だったが、市から取得した業種のカテゴリーは「伝統的レストラン」で、副次カテゴリーとして「パステラリア」「バール(飲み屋)」「テイクアウト」が加えられていた。

3、カフェは管理組合に営業時間を7時から23時と申請したのに、後に市から午前1時までの営業許可を取得している。住民には知らされていない。

4、飲食店の排気装置は建物から最低50cm離して設置し、半径10m内は近隣の建物と接してはならないという規則があり、カフェは営業を始めるに当たって完璧に法律に準拠した換気及び防音の設備を施す旨を管理組合に言っているが、実際は全く無視されている。
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カフェの排気装置は屋上の物置のコンクリートの屋根に直に置かれている。隣の建物からはわずか15cm程しか離れていない。そばには煙突になるはずのアルミ管が放置されている。

5、住民の度重なる苦情に対し、リスボン市警察はカフェのオーナーに説明を求めたが、査察は行わず、「店は全て法律の基準に従っており、苦情は根拠がない」と言うオーナーの言葉を鵜呑みにした。

 市役所や警察は以前から同じ店の苦情をメールや電話でかなり受け付けていたが、具体的な証拠がなかったので動かなかった様だ。私はアンケートや写真を直接窓口に持って行ったので、案外早く役所がリアクションを起こし騒音検査が行われたらしい。

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近所の建物を覆うタイル。これを選んだ建主って・・・

 市の環境課の騒音検査はカフェによって3度キャンセルされ、その都度日時が改められた。仏の顔も3度まで、遂に堪忍袋の緒が切れた私は、騒音だけでなく営業許可も問題にしようと再度市役所に行き、関連部門の建築家を紹介された。

 ガト君のおばさんと私がオーナーの一人に資料を見せながら状況を話している最中に、件の市の建築家が電話を入れ、おばさんが全ての経緯を説明した。

 その会話の中で、更に驚くべきことが露見した。書類上カフェの営業は何と今年の9月からということになっているそうだ。実際の開店は昨年の9月である。怒りを通り越して脱力した。全てがデタラメだ。

 建築家は私の撮った写真を見て、なすべきことが全くなされていないことを確認し、近いうちに市当局による査察が行われることを告げた。

 開店前に査察やらんかい普通は?!、と私達はツッコミを入れたくなった。今はポルトガルでも行政改革で色んな手続きが簡略化されたので、書類を揃えて役所にお金さえ払えば、店を開くのは簡単になったようだ。

 カフェのオーナーは組合に登録された土木技師でもあり、適当に工事して適当に書類を作るのはお手の物、市役所の知り合いにでも託せば、多少の手抜きは誤魔化せると目論んだのだろう。しかし誤魔化すには騒音はあまりにも酷すぎた。直ぐに苦情に対応して騒音を無くしていれば、営業許可の問題にまで進展しなかったのに。うちはちゃんとやっているの一点張りで、挙句にどこかの騒音検査技師を派遣して「問題なし」という報告書を管理会社に提出させた。その後、本物のリスボン市の技師が私の家で検査を行ったのは前の記事の通り。
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これも近所の建物。壁が植物で覆われている。

 はたして罰金で済むのか、工事のやり直しを命じられるのか、営業を取り消されるのかは知らないが、カフェも黙認していた管理会社も何らかの責任を取らなければならないだろう。

 結果を見るまでしばらくは騒音を我慢しなくてはならないので、音楽を聴きながら寝ようと思い、雑音カット機能のあるイヤホン1万6千円也を買ってしまった。これもカフェに請求できるだろうか?(まだたぶん続く)
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by caldoverde | 2012-10-11 08:26 | 生活 | Comments(6)