ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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黄金海岸のバカンス 4

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今年もアルモグラーヴェ海岸に花見に出かけた。たまたま1泊25ユーロの格安の民泊を見つけたので、2泊3日で花の写真を撮ったり、砂浜でぼーっとしようと思ったのだが、結局、1年分の運動不足を解消するようなハードな旅になった。今回はアルモグラーヴェに直行せず、リスボンから9時半のシーネス行きのバスでサント・アンドレで降り、そこで数時間過ごしてから目的地に向かうことにした。サント・アンドレにも美しいビーチやラグーン(潟湖)があり、鳥が多いということで、入手したばかりの50倍望遠のカメラで撮影しようと張り切って降りた。今度も年に数回しか出番のない愛車ブロンプトンと一緒である。



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バスが停車するのは、ビーチから数キロ離れた、ヴィラ・ノヴァ(新村)・デ・サント・アンドレという町で、新しいアパートが立ち並び、大きいスーパーが4つもある。着いたのが昼時だったので、その辺で立ち話をしているおじさんに、良いレストランはないかと尋ねたら、「インターマルシェに行け」と的外れなアドバイスを受けた。インターマルシェはポルトガルのどこにでもある大手スーパーだ。事前にラグーンの近くに評判の高いレストランがあることは調査済みだったが、残念ながらその日は定休日だった。季節には鰻料理も出るらしいのだが…という訳で、バスターミナル近くの店で、鰻に似たところもある鮫の料理を食べた。



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食後はビーチまでサイクリング。人も車もほとんど通らず坂も少ない快適な道を、時々立ち止まっては道端に咲く草花や、野原の鳥を観察しながら30分ほどペダルを漕いだ。サント・アンドレ海岸は淡いベージュの砂とサファイアブルーの水に反射する白い光が美しい。5月の風がひんやりと涼しくて爽快だ。


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バスの窓からオレンジのような夕陽が刻々と落ちるのを見ながらアルモグラーヴェに着いた。予約した宿は昨年泊まった民泊の隣の、やはり普通の家で、やはり親切なおばあちゃんが私の到着を外に出て待っていてくれた。今は20~30代の若者がインターネットを使い祖父母の家をどんどん民泊化しているようだ。


アルモグラーヴェ海岸に沿って設けられた道の片側は、断崖の下にサラサラのビーチと黒いギザギザの岩礁が交互に現れる迫力満点の景観、片側は月か火星のような砂丘が広がる神秘的な光景で、海岸線は春から初夏にかけて色とりどりの花で一杯の庭園になる。潮風に吹きさられて養分もない砂に根を張って生きる植物はしたたかで逞しいに違いないが、その花は小さく愛らしいものが多い。


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アルモグラーヴェにもついに去年の夏、観光案内所ができた。そこで仕入れた情報を元に、翌日は9kmほど離れたカヴァリェイロという村までサイクリングし、そこで昼食をとった。またまた村人に良いレストランはあるかと尋ねると、幸いインターマルシェはまだ進出していなかったようで、観光案内所や宿の女の子も推した店を指した。アレンテージョ料理の定番中の定番、アレンテージョ風ポークは期待に違わず良い味だった。


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近くには灯台のある岬があり、周辺の景観がまた絶景で、バックパックにウォーキングサンダル姿の旅行者が何組も訪れていた。こんな小さな村が結構欧米のハイキング愛好者の間では有名らしい。そういえば店のメニューにも英語とドイツ語のページがあった。アレンテージョ地方の海岸は国立公園に指定され、素晴らしい景観が満喫できるハイキングコースを紹介する旅行案内サイトもある。http://en.rotavicentina.com/go.html  

ポルトガル旅行というと、世界遺産巡りが強調されがちだが、歴史や宗教施設に興味が無い方には自然の美しさが堪能できるアソーレス諸島と、このアレンテージョ・コーストがお勧めだ。 


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危ないので真似しないで下さい↑



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# by caldoverde | 2018-05-20 07:58 | ポルトガルの旅 | Comments(0)

復活!市電24番

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かつてリスボンの街中を網羅していた市電は最盛期で30路線を超えたが、マイカーの普及で5路線まで激減した。しかし現在空前のポルトガルブームで市電28番は世界的に有名になり、住民が乗るのが困難になる程、常に超満員だ。以前は子供や老人が通学や病院通いによく使っていたのだが、優先席にはカメラをぶら下げた若い観光客が分捕り譲ろうとしない。始発のマルティン・モニスには28番専用の特別停留所ができて、職員が列に並んで待つ観光客からあらかじめ運賃を徴収している。2ユーロ90セントという中途半端な値段の運賃を停留所毎に受け取る運転士も大変だろう。


28番はスリも多い。車両内や停留所付近に必ずいると考えた方が良い。添乗員やガイドが口を酸っぱくして気を付けろと言っても、やられている。乗る時は盗られていいものだけ身につけるのがベターだ。これは他の路線やどの観光地も同様で、数日前はポルトで東欧のスリ団が捕まったが、すぐにムショから出てきて仕事を再開するだろう。


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どうしても市電に乗りたい方にはちょっと値段が高いが赤や緑の電車のトラムツアー、または比較的空いている路線をお勧めする。特に18番のアジューダ線はガラガラな事が多く、廃線も検討されており、存続のためにも多いに利用して頂きたい。


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一方で最近23年ぶりに復活した路線がある。市電24番だ。現在はカモンイス広場から出発しているが、将来的にはカイス・ド・ソドレがターミナルになるそうだ。終点はアモレイラスショッピングセンター裏手のカンポリーデ。今は全く面影はないが、このヘンテコなモダン建築の敷地はかつては市電の車庫だった。そういえばまだ日本に住んでいた時にポルトガルに旅行に来た時、市電でアモレイラスショッピングに行った記憶がある。


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草花のウオールの建物はチキンのグリルで有名なレストラン「ヴァレンシアーナ」


カンポリーデのターミナルは特に名所旧跡はないが、壁一面に植物を植えて垂直の庭にした建物や赤いキオスク、遊具のある広場には地元住民がまったりと過ごし、気取らないレストランやカフェ、小規模の小売店が集まり、ごくごくフツーの日常の空気が感じられる。しかし市電のリバイバルが商売の好機となると読んだ人もいることだろう。カンポ・デ・オリークにあったレストラン「ストップ・ド・バイロ」はお客さんごとここに引っ越したのはグッドタイミングだった。今後賃貸料が高くなるだろうから。マットレス屋さんがジェラート店になり、イタリア食品店ができたりと、なんだかオシャレな街へと転換しつつある気配も感じる。


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市電24番はサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台やプリンシペ・レアル公園などの名所を通過し、自然史博物館、植物園、水道博物館、ヴィエイラ・ダ・シルヴァ美術館でカルチャー体験もでき、シアードやアモレイラスでショッピングを楽しむこともできる、将来有望な路線だ。28番の長蛇の列は捨てて、地元民と一緒に24番に揺られてみてはいかがでしょう。


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# by caldoverde | 2018-05-14 03:21 | カルチャー | Comments(0)
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サンチャゴ・デ・コンポステーラは、なぜかポルトガル周遊ツアーに組み込まれることが多い。スペインじゃん!と突っ込みたくなるが、ポルトから日帰りできる距離なので、お得感が増すのだろう。川幅数十メートルのミーニョ川が二つの国を分かつ国境となり、ヴァレンサ・ド・ミーニョの城塞がスペイン側のトゥイを睨みつけているが、今は城壁内の商店街は安いリネン類や洋服を買いに来るスペイン人で賑わっている。橋を渡ると微妙に建物の作りや看板の綴りが変わる。ポルトガル北部との共通点も多いが、何となく一般的なスペインのイメージとも違う、ガリシア地方である。


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キリストの十二使徒の大ヤコブのお墓を詣でに世界中の巡礼者が訪れる大聖堂は、外観の威容と内部の荘厳さに圧倒される。リスボンのジェロニモス修道院は大航海時代の、ぶっちゃけて言えば王様個人の富を誇示するものだが、サンチャゴ・デ・コンポステーラの町は、(本物かどうか怪しい)キリストの弟子の遺骨があるという民衆の信仰が造りあげた町である。その点ではポルトガルのファティマも同様だが、街全体が重厚な花崗岩の建物群で、やはり千年の歴史の重みには敵わない。

歴史があるということは、食べ物の歴史も豊かということで、ガリシア地方にはうまいものが沢山あるのだが、ワインと主要な食べ物に関しては2013年10月の日記「ミーニョ・ガリシア ワインの旅」を参照にしていただき、今回は朝御飯に限定したい。


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滞在したホテルは有名なアバストス市場の向かいの古い石造りの立派な建物で、気持ちの良い中庭がある。その庭に面した食堂の朝食にチーズが何種かあった。有名な乳房型のガリシアのチーズに加え、淡黄色のやや大きめの円盤型のものと白いフレッシュチーズである。初めて見る円盤型のチーズを食べてみたところ、あまりのまろやかさに驚いた。チーズは塩分の強いものと思っていたが、ほとんど塩気を感じさせない。とろりと口の中でとろけるが、カマンベールのような脂っぽさや発酵臭はない。ガタイはあるのに赤ちゃんのようなピュアな味わいである。


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もちもち、とろ〜り


地元のガイドさんによると、ガリシアにはDOP(産地指定銘柄)チーズが4つあり、一つは有名な乳房型のテティーリャ、そして私が食べて感動したこのアルスア・ウジョア、他にフレッシュチーズともう一つ(失念)だそうだ。そうと知ったからには、お土産にチーズを買わずに帰ることができようか。翌日はホテルの朝食はパスし、市場に向かった。


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これはジャージー牛の乳で作ったチーズ。やはり塩分控えめ。周りのカビがアクセント。ガリシア地方の白ワイン、アルバリーニョによく合いそう。



しかし市場でチーズを買う事だけが目的でホテルの外に出たのではなかった。違う朝ご飯が食べたかったのだ。ポルトガルの一般的な朝ご飯の、ミルクコーヒーとハムやチーズを挟んだパンという組み合わせは、まだいくらか栄養を考えた方だろう。エスプレッソにエッグタルトやマフィンのような甘いものだけで、カフェインとカロリーのみ補給して10時のコーヒータイムまでしのぐ人も多い。私もだ。そんな私でもマドリードの朝食にはカルチャーショックを受けた。お菓子にコーヒーどころか、ココアにチュロス(棒状の揚げ菓子)という、1日に必要な糖分を朝食で全部割り当ててしまうような組み合わせが当地の一般的な朝食だそうだ。スペイン全土でそうなのかどうかは知らないが。日本人が毎日食べたら多分高血糖症になるだろうが、スペイン人は大丈夫なのか?


滅多にスペインに来る機会もないので一度くらいならカロリーオーバーでも構わないと思い、ココアとチュロスを探しにサンチャゴの旧市街に出た。「デザユノ(朝食) チョコレート+チュロス」という張り紙を見つけ、スペイン式モーニングセットを頼んだ。油っこい上に砂糖がまぶされたチュロスを、濃度のあるココアに突っ込んで食べるのだが、この店のココアはもはや飲み物の範疇には属さない、カップをひっくり返してもこぼれない、液体と固体の中間の分子構造であった。


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スプーンを使ってカップに付着するココアを全て掻き出して食べた後は、しばらくお腹が空かなかった。その日はサンチャゴからバスで3時間のポルトに行き、その後に電車でまた3時間かけリスボンに戻る予定だった。電車を待つ間、ポルトで一番美味しいビファナ(豚肉サンド)という触れ込みの店で、ビファナとヴィニョ・ヴェルデの遅い昼食をとった。薄く柔らかい豚肉が豪快にはみ出すパンは、肉の煮汁が染み込みフニャフニャで、崩れないように大口を開けてかぶりつきワインで流し込む。見た目はボリュームたっぷりだが重くはなく、それだけでは足りないのかフライドポテトをつけている人も多い。夜は夜でまたちゃんと夕食も食べるのだろう。1日に5回食べると言われるイベリア半島の人々は、日本人と胃腸の造りが違うという事実をひしひしと感じる1日だった。


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ポルト人のおやつです。

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# by caldoverde | 2018-04-27 19:38 | インターナショナル料理 | Comments(2)

イチゴの生クリーム添え

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生クリームのような近所の猫

最近、カンポ・デ・オリークに新しいカフェが増えたというのに、生クリーム系のお菓子を扱う店は激減している(私による統計) 。以前ブログに書いた「女公爵」も「イエズス会士」もいなくなった。生クリームっぽいものがあると思えば、植物性油脂だったり、バタークリームだったりする。騙された!ミルクの香り漂う本物の生クリームが食べたいと渇望していたら、意外な所で欲求は解消された。


ペルニル以来しばしば昼食を食べに行くようになった「タスキーニャ」は8€でフルコースの食べられるステキなオヤジ系食堂である。最初に食べて恋に落ちたペルニル(豚の脚)は土曜日のメニューで、開店30分後には売り切れるそうだ。仕方なく他のものを注文するが、ハズレは一回だけで、だいたい美味しい。しかし食べた後、次回はペルニルを食べたいなあと思ってしまう。


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これは当たりのアジのスパニッシュソース。でかいのが3匹も!


そのハズレを食べてしまった日のデザートは梨のワイン煮で、今まで食べた中で一番美味い梨のワイン煮であった。メインの残念感は、デザートで相殺された。作り方を聞こうかと思ったが、特別な秘密はおそらく砂糖の量であろうと、経営者ファミリーの体格を見るにつけ知らない方が良いかもしれないと悟った。


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酔っぱらい梨(ペラ・ベバダ)と申します



金曜日は無いのは解っていながら、心のどこかでペルニルを求めつつ「タスキーニャ」に行ったところ、豚ではなく鴨のもも肉のグリルがあったのでそれを選んだ。

まずスターターは魚のスープである。魚のスープというとトマトベースのものが多いのだが、香草の色なのか野菜の色なのか珍しく緑色をしている。臭みがなく魚の出汁が上品で、これも今まで食べたスープの中で上位に入る美味しさだが、ぬるいのが玉に瑕だ。


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熱々だったらなお美味しいのに


こんがり焼けた鴨のもも肉にはソースがかかっている。ビトック(目玉焼きつきステーキ)にも使われるソースだと思うが、私は肉よりもソースのついたフライドポテトやライスの方が好きだったりする。ダイエットのために、完食は我慢するよう心がけているが、誘惑に打ち負かされることもしばしばである。


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意志の弱い自分に追い討ちをかけるのはデザートで、焼け石に水とは解っているが、なるべくフルーツ系を選ぶようにしている。特に肉を食べた時は消化を助けるパイナップルを選ぶのだが、今日は旬のイチゴがある。ポートワインをかけたものと、生クリームをかけたものがあると言われて、躊躇なく選んだのは、もちろん生クリームのイチゴの方だ。真っ赤なイチゴの上にふんわりと山型に盛った白い生クリームを想像し、口の中は次第に潤ってきた。そして出てきたものは…




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イチゴはどこに?

全く予想を裏切る形状をしていた。イチゴの生クリーム添えではなく、生クリームのイチゴ添えだ。生クリームを食べたいという願望が現実化したのかもしれないが、普通想像されるイチゴの生クリーム添えとは違うと思う。肝心の生クリームであるが、これもかなりもったりと重く泡立てたコテコテのクリームだ。その中に小さく切ったイチゴが隠れていて、クリームとイチゴの割合は6:4くらいであろうか。初めは歓喜しながら食べていたが、次第にペースが落ちてきた。イチゴの酸味を助けにようやくクリームをクリアした。完食後は、もう当分の間は生クリームの渇望感に悩むことはないだろうと安堵した。


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イチゴというよりクリームを食べている状態

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# by caldoverde | 2018-04-14 04:37 | 話題の店 | Comments(3)
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カラフルな鞍でおしゃれしたロバ達


シントラはシントラ王宮、ペナ宮殿、ムーア人の城というお城御三家で有名だが、他にもあまり知られていない、滅多に観光コースに入らないモニュメントがいくつかある。


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出そうです

その一つはシントラの旧市街から歩いて15分の所にあるレガレイラ宮殿。一見中世の魔女の館のような不気味な建物は、20世紀の初頭にブラジル人の大富豪モンテイロさんが建てた個人の邸宅である。コーヒーや鉱物で巨万の富を得た彼はフリーメイソンの会員で、建物や庭には様々なシンボルが仕込まれていて、フリーメイソン会員ならば意味が分かるのだろうが、何の事だか解らない非会員でも十分に楽しめる。あちこちに秘密の通路や洞窟や階段があって、子供が隠れん坊や探検ごっこをするのに絶好の庭園だ。バブル時代は日本の某建築会社が所有していた時期があった。当時イケイケの日本はヨーロッパの城やニューヨークのビルを買いまくっていたが、その会社はレガレイラ宮殿をテーマパークかホテルにするつもりだったのだろうか。

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トンネルを歩くと2つの井戸の底に出る
これは「未完の井戸」

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洞窟の出口は池になっている

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有名な「イニシエーションの井戸」

シントラの森の中の曲がりくねった山道の奥深く入った所に、苔むした古い小さなカプショス修道院がある。庭の石や建物はしっとりとした緑の苔に覆われ、質素な修道院の内装は湿気や冷気を防ぐためにコルクが使われていた。しかし今回はしみじみと侘び寂びを味わうのではなく、隣のロバ牧場でロバと一緒にシントラの山を散歩するために来たのだ。アルガルヴェやアソーレスのグラシオーザ島やミランダ・ド・ドウロでロバを間近に見て、この何を考えているのかわからない頑固者の動物のファンになった。シントラのロバ牧場では事前に予約すれば3才から12才までの子供はロバに乗って散歩する事ができる。ただし一人の子供につき一人の大人の付き添いが必要だ。散歩を含まない見学も可能であるが、やはりロバと一緒に歩いてみたいので、ポルトガル在住の日本人ファミリーに呼びかけてドンキーライディングを申し込んだ。


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気持ちよさそうな素振りは微塵も見せずただひたすら食べる

最初にレクチャーが行われ、馬との違いや寿命、食べ物などについての話を聞いた後、参加者はロバのブラッシングを体験する。子供たちが恐る恐る背骨に沿って、あるいは胴の毛並みに沿ってブラシをかける間、モデルのロバはただひたすら食べて、箱に餌がなくなると、もっと寄越せとばかりに箱の縁をくわえて音をたてる。

講義が終わるといよいよ実際にロバに乗る。身長に合わせて小さいのから大きいのまで、体格の異なるロバが用意されている。ロバの歩みは船のように揺れ、数歩歩いては路肩の草を食べ、また歩いては立ち止まったりするので、遅々として進まない。 普通に歩けば20分程度の距離なのだろうが、約1時間のロバ散歩。よほど信頼関係を築かないとロバは言うことを聞かないようだ。


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シントラには他にも庭の素晴らしいモンセラット宮殿や、ペナ宮殿を作ったフェルナンド2世の後妻さんの別荘など、なかなか行く機会のないお城や屋敷がある。最近マドンナがシントラに別荘を買ったそうなので、また名所が増えるかもしれない。


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# by caldoverde | 2018-03-30 06:25 | 動植物 | Comments(0)