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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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リスボン移民祭り

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サンジョルジェ城のある丘の北斜面は昔アラブ人、今は世界中からやって来る移民たちの住むマルティン・モニス。

 リスボンの租界、いや魔界と言っていい程エキゾティズム溢れるマルティン・モニス地区で、「みんなの祭り2010」と称するイベントが行われた。マルティン・モニスはポルトガルのマイノリティのコミュニティをギュッと凝縮してスパイスを振りかけたような濃い街だ。この地区を歩くポルトガル人を探してしまうほど、世界中の色んなルーツを持つ人々が行き交う。インドのサリーやスパイスを売る店、中華食材店や中国製衣類を卸す問屋、細かい編み込みヘアを得意とするアフロ美容院、ブラジルやロシアにかけるためのテレフォンカードを売る店。もはや移動生活を止めたポルトガルのロマ人たちはここで露天で売る品物を仕入れる。
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ショッピングセンター・マルティン・モニスの前で談笑するインド人たち

 狭い路地を挟んだ古い家には安い家賃にひかれアジア、アフリカ、南米、東欧の人々が住み着く。遠い故郷をしのぶ移民たちは、ここでおふくろの味を探し、仲間と情報交換をする。売春や麻薬の取引も行われるようになる。古くからの住民のポルトガル人は治安の悪化を嘆く。じつは私もこの地区にある中華食材店に買物に行った時にスリに会い、携帯をなくしたことがある。この前のブログで日本人の女の子がひったくりにあったという件の街である。以来、ここでしか売っていない日本の食品の買出しに行く時は、いつもより少々緊張して歩くことにしている。
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 半ば移民街と化したこの地区の特性を逆手に取り、マルチカルチャーのメッカとして盛り立てようと企画されたのがこの「みんなの祭り」。中央広場ではファドの楽器であるポルトガルギターの演奏、インド音楽のDJ、中国の獅子踊りなどのパフォーマンスがリスボンの他の地区の住民や観光客の耳目を集め、そして裏アルファマとも呼べるような狭く複雑に入り組んだ旧市街モラリアでは写真の展覧会やバンド演奏が行われた。
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老朽化したアパートの窓に干される洗濯物、窓から老人たちが通りを眺める。

 圧巻はマケドニアからやって来たブラスバンド「コチャニ・オーケストラ」。疾走感と祝祭感溢れるバルカン音楽を路地に轟かせながら、ゴミの転がる狭い坂道、頭上には洗濯物が翻る迷路の街を練り歩いた。窓からは何事かと顔を覗かせる老人たち、びっくりして駆け抜ける野良猫、踊りだす老婦人や子供たち、カメラを構える外国人観光客。普段はリスボンの最も問題の多い地域としてダークでネガティヴな評価を受けてきたこの街が、朽ちかかった伝統が、異文化という絵の具によって新たな生命を吹き込まれた(ラッパでか?)その瞬間に立ち会ったような新鮮な感動だった。



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ブラスの演奏に聞き入る沿道の人々
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サンジョルジェ城にかかる月
Commented by OvosMoles at 2010-09-24 03:01
お久しぶり。
コチァニ・オーケストラの動画がとっても良いです。こういうのをバルカン音楽っていうんですか。へぇ~。いつ終わるのか分からないこういう音楽ってお祭り向きですね。
発見のモニュメントの左側陣取って演奏しだしたらどうしよう・・・。あ、でもポルトガルの暗いイメージが払拭されてよいかもね。
Commented by caldoverde at 2010-09-24 17:17
子供の頃チンドン屋の後を追いかけて歩いたあの楽しさが蘇りました。と言ってもチンドン屋さんは三人、こちらは10人位で規模が違いますが。
メンバーはいずれもバイシャの印度料理屋のオーナーか、ベレンの塔の偽ブランドサングラス売りか、って顔ですね。マルティン・モニスに非常にしっくり溶け込んでます。
Commented by おっちゃん at 2010-10-03 03:02
さすが欧州の最果て(イメージ)ポルトガル。日本ではまだまだ移民者は特異です。とくに領土問題のある時はね。
Commented by caldoverde at 2010-10-04 06:47
最果てのどんずまりに吹き寄せられたという感じがしないでもありませんが、元モデルの奥さんをもつ、移民の子孫の大統領の国よりは、ポルトガルは居心地良いと思います。
by caldoverde | 2010-09-21 06:53 | カルチャー | Comments(4)