リッチな貧乏料理
2011年 02月 28日
二月はあまりツキがなかった。今年もヴァレンタインデーはおひとりさまだった上に、風邪かアレルギーか知らないが喉をやられてしまい、商売道具である声を失った私は失業状態に陥った。天気は良いので気晴らしに外に出たくても、何かの花粉を捕まえて症状が悪化するのではないかという懸念もあり、家にこもる日が続いた。当然食生活も節約モードになり、冷蔵庫の整理に励むこととなった。二日前に炊いたご飯。薬を処方されたために飲めなくなった赤ワイン。一度使ったきりで冷蔵庫の隅に眠ったままの唐辛子ペースト。芽が出てきたニンニク。1個だけ残った玉葱。これらを復活させ、食べて成仏させなくては。

アソーレスの料理によく使われる唐辛子のペースト
ご飯はデパートで買ったちょっと高いバレンシア米で、袋のデザインが日本の農協のマークを連想させるのできっとうまいだろうと試しに購入したのだが、日本のお米が真珠ならばこのバレンシア米は玉砂利であった。きっとパエリャにすれば抜群に美味しいのだろうが、白ご飯向きではなかった。
ワインは、階下のスーパーで、セレクションとかリザーヴとか書いてあるちょっとお高めのワインを集めたフェアを開催しており、その中で一番安い4ユーロ98セント(約450円)のアレンテージョワインを買ったのである。さすがに普段飲む2~3ユーロのものよりはコクがあってうまい。しかし、ビンに3分の2も残したまま2~3日経っているワインはもう酸っぱくなっているだろう。
たんぱく質は無農薬ものの食品を扱う高めのスーパーで一番安い鶏手羽4本1ユーロ40セント(約130円)を買い、これを唐辛子ペーストとワインに一晩漬け込んだ。
翌日漬けた鶏手羽を調味液から取り出し、フライパンで焦げ目が付く程度に焼く。もちろん調味液は捨ててはいけない。その傍ら圧力鍋で薄切りにした玉葱とニンニクをオリーブオイルでしんなりするまで炒める。そこに冷や飯を投入し、パラパラにほぐすように混ぜ、さらに鶏手羽もぶち込む。その上から惜しみなくドボドボと赤ワインを注ぎ、残った調味液も加え、びっちり蓋をして強火にかける。圧力鍋がしゅるしゅるうなりながら蒸気を噴出し始める。10~15分ほど鍋を怒らせたままにし、適当なころあいを見て火を止める。すぐに蓋を開けることはできない。待つこと20分位であろうか、圧力が弱まって蒸気が抜けたのを確認して初めて鍋の中身を見ることができる。いったいどうなっているのだろうか、グチャグチャに溶けていないだろうか、黒焦げになっていないだろうか、味はちゃんと付いているだろうか…期待と不安に胸躍らせながらコックをひねり、重い蓋を開けた。そこには…

血のような赤いご飯が炊き上がっていた。ワインのかぐわしい匂いが立ち上った。ポルトガル料理のカビデーラよりも色も匂いも良いではないか。塩も何も加えず、唐辛子ペーストとワインと鶏手羽からのダシだけの味付けでものすごくうまい。残りものや安い材料といえども、それなりに良い素材を使ったせいだろうか。鶏手羽を丸ごと煮込むとそれなりにボリューム感も出る。私ってもしかして天才シェフ?と賛同してくれる相手もなく一人で赤ワイン雑炊を二日にわたって食べたのだった。

ご飯はデパートで買ったちょっと高いバレンシア米で、袋のデザインが日本の農協のマークを連想させるのできっとうまいだろうと試しに購入したのだが、日本のお米が真珠ならばこのバレンシア米は玉砂利であった。きっとパエリャにすれば抜群に美味しいのだろうが、白ご飯向きではなかった。
ワインは、階下のスーパーで、セレクションとかリザーヴとか書いてあるちょっとお高めのワインを集めたフェアを開催しており、その中で一番安い4ユーロ98セント(約450円)のアレンテージョワインを買ったのである。さすがに普段飲む2~3ユーロのものよりはコクがあってうまい。しかし、ビンに3分の2も残したまま2~3日経っているワインはもう酸っぱくなっているだろう。
たんぱく質は無農薬ものの食品を扱う高めのスーパーで一番安い鶏手羽4本1ユーロ40セント(約130円)を買い、これを唐辛子ペーストとワインに一晩漬け込んだ。
翌日漬けた鶏手羽を調味液から取り出し、フライパンで焦げ目が付く程度に焼く。もちろん調味液は捨ててはいけない。その傍ら圧力鍋で薄切りにした玉葱とニンニクをオリーブオイルでしんなりするまで炒める。そこに冷や飯を投入し、パラパラにほぐすように混ぜ、さらに鶏手羽もぶち込む。その上から惜しみなくドボドボと赤ワインを注ぎ、残った調味液も加え、びっちり蓋をして強火にかける。圧力鍋がしゅるしゅるうなりながら蒸気を噴出し始める。10~15分ほど鍋を怒らせたままにし、適当なころあいを見て火を止める。すぐに蓋を開けることはできない。待つこと20分位であろうか、圧力が弱まって蒸気が抜けたのを確認して初めて鍋の中身を見ることができる。いったいどうなっているのだろうか、グチャグチャに溶けていないだろうか、黒焦げになっていないだろうか、味はちゃんと付いているだろうか…期待と不安に胸躍らせながらコックをひねり、重い蓋を開けた。そこには…

血のような赤いご飯が炊き上がっていた。ワインのかぐわしい匂いが立ち上った。ポルトガル料理のカビデーラよりも色も匂いも良いではないか。塩も何も加えず、唐辛子ペーストとワインと鶏手羽からのダシだけの味付けでものすごくうまい。残りものや安い材料といえども、それなりに良い素材を使ったせいだろうか。鶏手羽を丸ごと煮込むとそれなりにボリューム感も出る。私ってもしかして天才シェフ?と賛同してくれる相手もなく一人で赤ワイン雑炊を二日にわたって食べたのだった。
今回はまだ喉だけでよかったけど、一人で寝込んだら死活問題ですね。体に気をつけて下さいよ。風邪には鳥のスープに香辛料効きますね。あと卵酒もあれば完璧。
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しばらく放置していたので、生きているのかどうか心配されていた方もいらっしゃるかとは思いますが、喉以外は元気です。しょうが、レモン、蜂蜜、ハーブ茶、かりんジャム、色々試して見ましたが、じっと回復するのを待つのが一番のようです。
昨日は偶然でしたね~!暖かくて気持ちいいけど、花粉は感じますね。このワイン雑炊、美味しいはずですよ~、玉葱をいためたり、焼き目つけたりすごく丁寧に作っているもん。サ・ペソアシェフの料理なんかより美味しそう!!
お褒めにあずかり恐れ入ります。いつか残り物がたまったらご招待いたします。が、いつも適当に作るので同じ味が保証できません。ポルトガルのレストランも私が作る食べ物も一期一会の味なのです。
そのノドは花粉症ではないか?と言う疑惑が高まってます。
私のような凡人は花粉症は鼻・目に来るんだけどCaldoVerdeさんにはノドに来るんじゃないのかな?
写真のご飯、おいしそうですね。
手羽4本だと肉喰いの私には足りない気もしますが、
手羽は良いダシが出るもんなぁ。
私はツレが買い込んだパプリカ粉末とカレー粉末をひたすら野菜スープに入れて消費する日々です。
私のような凡人は花粉症は鼻・目に来るんだけどCaldoVerdeさんにはノドに来るんじゃないのかな?
写真のご飯、おいしそうですね。
手羽4本だと肉喰いの私には足りない気もしますが、
手羽は良いダシが出るもんなぁ。
私はツレが買い込んだパプリカ粉末とカレー粉末をひたすら野菜スープに入れて消費する日々です。
花粉症や風邪にはマスクが良いのですが、ポルトガル人は誰もしていないので恥ずかしい・・・売っているのは塗装作業に使うような発泡スチロール製だし。白いガーゼでなく、スカーフみたいな模様の入ったお洒落なマスクってないのかなあ。
柄入りマスク、ベトナムにあります。しかも、目しか出ないくらいのほぼ顔面の全体を覆うものなので、日焼け防止にもなりますし。ベトナム旅行に行く人がいれば買ってきてもらうといいですね。
アレルギーテストでは、杉、カモガヤ、プラタナス、ダニ等に反応しました。今はカモガヤやミモザの季節ですね。憂鬱な春です。柄入りマスクをして、銀行に行っても大丈夫なんでしょうか。いっそイスラム教徒の女性に倣ったほうが良いかな。
3週間も喉のイガイガに悩まされていましたが、ターメリックミルクを飲んだら、一晩で解消しました。ターメリックを小さじ1ほど牛乳に混ぜてレンジでチンするだけです。インドでは風邪のひき始めに飲むそうです。はちみつレモンより即効性がありました。
by caldoverde
| 2011-02-28 23:20
| パン・ご飯
|
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