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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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ファドが世界遺産に

 景気の良い話のないポルトガルに、明るいような明るくないようなニュースが!ユネスコの無形文化遺産にポルトガルの伝統音楽のファドが登録された。ポルトガルの誇りとばかり日曜日の夜の報道番組はずっとそのことが話題となった。めでたいことだ。ファドの知名度が世界的に上がり、本物のファドを聞きにポルトガルに来る人々が増えれば嬉しい。

ファドが世界遺産に_a0103335_05170764.jpg


 一方で、へそ曲がりな私はポルトガルの音楽はファドだけじゃない、もっと色んな音楽があると反論したくなる。ファドってリスボンとコインブラの地方の民謡なのに、それをポルトガル全体で歌われているものとのイメージを固定化してしまうんじゃない?ポルトガル人の好きな音楽は暗い泣節ばかりという先入観を植え付けてしまうんじゃない?
 私は全く音楽には詳しくないので偉そうな事は言えないが、ほんの少しだけ知っているポルトガルの様々な伝統音楽やそれに霊感を受けたミュージシャンをご紹介したい。

 大歌手のアマリア・ロドリゲスの後継者はこの人だと思っていた。ドゥルス・ポンテスは圧倒的な歌唱力でファドもポップもクラシックも歌う。「暗いはしけ」 のオリジナル「黒い母」はブラジルの大農場の女奴隷が主人公。アフリカっぽいアレンジと数オクターブの声が雄大なスケールを感じさせる。 


 ポルトガルの文化のルーツの一つはケルト。特に北部にはケルト由来のバグパイプや太鼓を使った民謡や踊りが残っている。ファドにケルトの香りを加えてアレンジしたドゥルスの「川に集う人々」はアマリアの歌以上に心揺さぶられる。


 ポルトガルの公用語はポルトガル語の他に北部の国境の町ミランダ・ド・ドウロで話されるミランダ語がある。ネー・ラデイラスはCD「トラス・オズ・モンテス」で鈴を振るような響きのミランダ語で北部の民謡を現代風にアレンジして歌う。


 アレンテージョ地方の男性コーラスも好きだ。揃いの帽子とチョッキを身につけたおじさん達が力強く歌う労働の歌。そこから革命の合図となったゼカ・アフォンソ「小麦色の町グランドラ」が生まれた。


 田舎者の代名詞となっているアレンテージョ人の中にもソフトで洗練された歌を聞かせてくれる人がいる。大海洋帝国だったポルトガルの凋落を詩的に歌ったヴィトリーノの「帝国の落陽」はしみじみ美しい。


 最後にリスボン近郊のアンゴラ移民街から生まれ世界のダンスシーンに大きな影響を与えたクドゥーロというノリノリの音楽。この夏ヒットしクラブの若者だけでなく村の爺さん婆さんも踊らせたジョゼ・マリョアの「モレーナ・クドゥーロ」


皆さんはどの音楽がお好きですか?


Commented by Moreia at 2011-11-29 07:42
と、登録されたのですかっ?メキシコのマリアッチを抜いて?wwww
ドゥルス・ポンテスよりミジアのほうが海外に人気があるってのは不思議ですね。売り方なのか、コネなのか?
私が好きなケルト系バグパイプと太鼓のバンド「Roncos do Diabo」ここで聞けますよ。http://www.myspace.com/roncosdodiabo
昨日、日本人のファド愛好家三人が歌っているところ、TViで放映されてました。
Commented by caldoverde at 2011-11-29 08:27
大統領やファド屋の親父が何か言ってたからてっきり登録されたのかと思い込んでますが・・・違ったらごめんちゃ。いいや、そのまま世界遺産と言う事にしといて下さい!私は秋田の「なまはげ」の方が相応しいと思いますが。
Commented by ショー at 2011-12-01 01:45
私も登録されたと承知しておりますよ。いいには違いないが、Caldoverdeさんのご意見に賛成です。日本の演歌やながしの歌も心揺さぶられるでしょうが無形文化遺産とするかなぁ・・・多くのポルトガル人も?が残っているようですが、頂けるものはなんでも文句言わずに・・・といったところでしょうか。この国、独自じゃん!ってのが一番強い理由らしいですが。。。
Commented by ショー at 2011-12-01 01:46
あ、それにしても、聞きたい歌を幅広く載せて置いてくださってありがとうございます!
Commented by caldoverde at 2011-12-01 06:24
マドレデウスやミゲル君などCMで使われると大ブレークしますね。広告業界の方、ポルトガルにもっと目を付けて良いんじゃないでしょうか。故人で興味深いのは国内最初のHIV犠牲者でもあったAntonio Variaçõesです。ある人はポルトガルの井上陽水と評しました。特異な声と才能の持ち主です。
Commented by ショー at 2011-12-03 10:44
おー、ほんとによくご存知ですね。そう、そんな人も居ましたね。いわゆるピンバと呼ばれる領域も、ファドがそんなにいいんだったら、ありますよね。こちらの方が広くポルトガル人全般にというんだったら一般的という声もきこえそうですね。
Commented by やん at 2011-12-09 03:52
初めまして、いつも楽しく拝見しているファンです。先月末より、女ひとりポルトガル旅に来ております。
ちょっととぼけて味のあるポルトガルにすっかりフォーリンラブ、来てよかった!
こちらで紹介されたお店にどこか行ってみたいと思いつつ、写真を見ているだけでうきうきしてしまって、うっかり部屋で安ワインを飲みはじめてしまう毎日です。
年末までリスボンに滞在しますので、引き続きピリッと小気味いい記事、楽しみ&参考にさせていただきます。
※クドゥーロ、寡聞にして知りませんでしたが、耳から離れませんね・・・
Commented by caldoverde at 2011-12-09 06:33
ポルトガルにはガイドブックや旅行会社のツアーから外れた知る人ぞ知る名所が多いのですが、交通機関がないのが難です。免許のない私はついに自転車を買いましたが、これも使える所が少ないです。でも天気の良い日河べりを「クドゥーロ」を聞きながらペダルを踏むのは気持良いです。
Commented at 2011-12-14 00:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by caldoverde | 2011-11-28 22:14 | カルチャー | Comments(9)