アソーレス諸島の旅6 グラシオーザ島3 絶品スイーツ
2012年 07月 23日

右の白い建物がカラパッショ温泉、すぐそばには無料の海水プール
2日目の午後から3日目にかけて、島は雲に覆われ小雨もパラついて文字通り白い島になってしまった。景色は望めないので、またバスでカラパッショ温泉に行くことにした。プールとジャグジーバスに加えてリンパマッサージを受けた。リンパ腺を思いっきり絞り上げるのかと思いきや、優しく撫でたり軽くつまんだりといったマッサージで新陳代謝を促すのだそうだ。環境音楽の流れる中、リスボンのアパートの騒音も忘れて久しぶりに心地よい眠気を感じた。

昨日はこの近くのレストランで食べたので、この日は別の所で食べようと、サンタ・クルスに向かうバスを途中下車して、港のあるプライア(浜)地区を訪れた。浜といっても20mくらいの小さな黒っぽい砂浜があるだけだが、島では唯一の砂浜だ。ちょうどアソーレス諸島各島を結ぶ連絡船が入港し、また乗客を乗せてピコ島へ向かうところだった。港のそばにもあの特徴的な形の風車がいくつかある。休暇を得た移民労働者や他島や本土で勉強していた学生たちはとんがった赤い屋根を見て、ああ、故郷に帰って来たと実感するにちがいない。


プライア地区には非常に重要な名産品がある。ケイジャーダ(チーズ菓子)だ。薄い皮にチーズを使ったフィリングを詰めて焼いたものでヒトデの形をしている。島のカフェにエッグタルトはなくてもケイジャーダは必ずある。その名物菓子の工場がプライアにあると聞き、ぜひ出来たてを食べたいものだと思っていた。海岸通りのカフェにそのケイジャーダがあると住民から聞き、さっそくコーヒーと共に名物のケイジャーダを賞味した。ポルトガル各地にご当地自慢のケイジャーダあれど、私の評価ではグラシオーザ島のは国内で1、2を争う美味さだ。少なくとも見かけから想像するよりもずっと美味しい。硬そうに見えたフィリングは実はしっとりして、まったりとした舌触り。フレッシュ・チーズに砂糖を焦がしたカラメルの香ばしさをからめ、シナモンなどの香料は使っていない。かなり甘いが小さめなので、苦いエスプレッソ・コーヒーに良く合う。グラシオーザ島以外では、6個入り箱詰めでサン・ミゲル島の空港で売られている。生にはかなわないが、お土産としてはかなりのレベルなのでお奨めだ。

夕食はケイジャーダを食べたカフェの隣の、白壁に石があちこち顔を出す伝統的な島の建物のレストランで、地元の白ワインとボカ・ネグラという魚のグリルの夕食をとった。この島のワインもピコ島の世界遺産のワイナリーと同じように石垣で囲まれた畑で作られる。香りはとてもフルーティだが、味は辛口。アルコール度数は11度程度で、軽く、はかなく、後に残る余韻みたいなものはないが、とても飲みやすい。
ボカ・ネグラはテルセイラ島でも食べた赤魚系の魚で、レストランのお姉さんも推すだけあって、新鮮で美味しかった。サラダのほかに野菜炒めが付いていて、味噌汁と白いご飯があれば120点。

デザートはチーズのプリン。ねっとりとした舌触りの、乳脂肪分が高そうなプリンは酪農王国のアソーレス諸島ならではのデザートである。グラシオーザ島のスイーツは特にミルクの味と香りが濃厚である。

夕食後はプライア地区からのバスはもうないので、レストランでタクシーを呼んでもらいサンタ・クルスにもどった。海岸沿いの景色のいいところを走ってくれと頼んだが、正直そうな運転手は、この道が早いと内陸寄りの幹線道路を選び、途中眺めの良い場所で停めて、景色を見せてくれた。信用できそうな人だったので、翌日の最終日に3時間ほどの観光とそのまま空港への送迎も頼んだ。
島のタクシーにはメーターはなく定額制で、彼は料金表を引っ張り出し、50ユーロくらいだと見積もりを出した。今まで他の島では60~70ユーロほど払っており、また翌日は土曜日でもあったので、60ユーロ払うということで明日の昼にホテルに来るように依頼した。
昔よく結婚式の引き出物についた、鯛の形のかまぼことか砂糖とか、ポルトガルでうけそうですね。
0
鯛の形のお菓子、ありますよ。ヤツメウナギも。修道院菓子博覧会や工芸品見本市に出品されていました。
それが、ラクガンの元祖なんですかな?
by caldoverde
| 2012-07-23 07:36
| ポルトガルの旅
|
Comments(3)

