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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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快楽との仁義なき闘い 第2ラウンド

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ソファには私を怠惰にさせる猫のクッション

 1ヶ月間の帰省後、リスボンのアパートに戻ると、隣の大猫ガト君のおばさんと、ブーンという相も変わらぬ騒音のお出迎えを受けた。

 悔しいことに私が不在の8月中は、騒音源のカフェも夏期休業で、アパートの住民たちはかつて無いほどの静寂な日々を過ごしていた。全然騒音を感じていなかった向かいの未亡人にもその違いが歴然とわかるほどだったという。

 そして更に腹が立つのは、私がリスボンに戻ってきたその日にカフェが営業を再開したのである。まるで私が帰ったからうるさくなったみたいではないか。

 しかし私が戻ったら、直ぐにこの問題にカタがつけられるはずであった。9月3日月曜日のカフェの定休日の状態と、同じ週の7日に店の機械をフル稼働した状態と、8日にすべての機械をOFFにした状態の3つの条件下で騒音検査が行われる予定であった。
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ロマンチックなベッドも騒音と震動で安眠できず

 3日の午後に検査技師から確認の電話が来た。私は久しぶりに男性が訪ねて来るので、滅多にしない部屋の掃除をし、検査の行われる寝室のベッドはシワがないように入念に整えていた。ところが10分と経たないうちに検査技師が騒音検査のドタキャンを告げた。一体どういう事なのか半分訳が分からず、口頭でなく文書でキャンセルのいきさつを説明するようメールした。

 彼は私に確認の電話をいれた後、カフェの責任者に当夜の検査の立ち会いを求めたが、責任者は休暇中でリスボンの外におり、立会いが不可能、更に9月5日まで夏期休業だと言ったという。とんでもない嘘である。私がリスボンに戻った8月31日には既に再開していた。9月3日は定休日だとしても、前後の日は営業しているので、来ようと思えばいくらでも来れるはずだ。
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コンパクトな台所、でも冷蔵庫に冷凍室がない

 更に呆れるのは、7月に口頭で9月の検査について告知があったにもかかわらず、カフェの責任者は実施の15日以前に役所から文書による正式な告知がなされていないので7日と8日の検査も受けることは出来ないと言い張ったそうだ。さんざん違法行為を行っていながら、こんな時に法律を振りかざすとは見上げたものだ。
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狭いけどバスタブのある洗面所。ビデはいらないんですが・・・

 リスボン市の環境課の検査技師もコケにされて黙っているわけにはいかず、改めて正式に文書で検査の日時を告知し、その際は市警察の立会いの元で行われることになった。

 一方、アパート各戸のオーナー達は、別件でカフェと管理会社に対し不信の目を向け始めた。

 私の大家には、建物にアンテナがなく、デジタル化されて以来テレビが全く見られないと苦情を入れたので、大家は屋上に共同アンテナの設置を管理会社に要求する旨を約束した。

 それと同時に、屋上にあるゴミだらけの物干し場を新しく作り直して、その上に置かれた、騒音と振動と臭いを撒き散らす巨大なカフェの排気装置とごろんと放置されたアルミ管を撤去し、きちんと設置し直させる事も、他のオーナーと共に要求することになり、大家は早速数社に見積もりを依頼し、管理会社に持って行った。
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眺めはブー。写真の右に見えるのはカフェの排気設備から屋上に伸びたアルミ管。これも建物を震動させる。

 ところが管理会社の選んだ業者は大家が見積もりを頼んだ会社ではなかった。アパートには足場が組まれ、工事が始まった。入り口のガラス戸に市役所の工事に関する文書が6枚ほど張り出された。その工事の管理責任者の名は…何とカフェの主人であった!! …ざけんなよ‼!

 カフェと管理会社はグルだった。また市の商業施設に営業許可を与える部門とカフェとの間にも何がしかの繋がりがあるのは十分に考えられる。幸いに騒音検査を行う環境課にはコネがないようだが、もし市の上層部に知り合いがあるとしたら、環境課に圧力をかける事も出来なくはないだろう。その時はマスコミにリークしようと思う。しかしそうなると防弾ガラス入りの車で外出しなければなくなるかも?
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大きな丸テーブルはいつもモノで一杯に

 現在オーナー達は密かに、管理会社の変更を画策しているらしい。元々飲食店でない店舗にカフェが許可された事、事前に行うべき防音設備の検査の有無、知らぬ間の営業時間の延長など、不透明な事が多すぎる。管理会社が変わって黒い事実が白日の下に晒されるといいのだが。

 しかしその日が来るまでこのアパートで不眠に耐えられるかどうかは分からない(家賃も高い。)不動産広告を舐めるように読んでいる今日この頃である。(たぶん続く)
Commented by miwakof at 2012-09-14 14:27 x
素敵な部屋じゃないですか~
騒音問題、なんとかなってくれるといいですが…
眺めのいい部屋に移るのもいいかも!なんてね。
とにかく、安眠できる日が早く来ますように。
Commented by caldoverde at 2012-09-14 16:16
近所に格安の家具付き賃貸(4万)見つけましたが、エレベーター無しの5階です。入ったらそれきり降りて来なくなるかもしれないですね。眺めは抜群でしょうが。
Commented by おっちゃん at 2012-09-18 10:16 x
サスペンス劇場のような事になってますね。
引っ越すにも立ち退き料でも貰わないと。ただ引っ越すなんて癪ですわ。外国人に手荒い事はしないと思いますが、おばさん達が心配ですね。
Commented by caldoverde at 2012-09-18 20:20
大家から地上波4chのケーブルテレビ設置と家賃値下げを提案されたので、もうちょっと成り行きを見ようと思います。カフェと管理会社は住民全員を敵に回したので、長くはないぜ…
Commented by pato at 2012-09-22 04:58 x
うーむ、戦いは続く!ですね。
この国の大家と店子の関係だと買ったほうがオトクなんだけど、
何かあったときにすぐに動けるのは賃貸ならでは。

家みたいな安普請な築60年もののアパートも
高級新築マンションも漏れなく水漏れしたりするくらいだしね。
Commented by caldoverde at 2012-09-23 03:55
大家の業者の出した見積もりは、屋上の物置小屋の撤去も含んでいたのですが、今やっている工事は物置小屋の壁を白く塗っています。つまり撤去しない、屋根の上の排気設備もアルミ管もそのまんまって事です。怒りを通り越して呆れ返っています。管理会社は誰も参加できないような日時に会議を設定。バカにしてますね。
Commented by caldoverde at 2012-09-24 21:14
市の環境課の検査技師より、またまた検査日の変更のお知らせがありました。週末の検査は商売に差し障るからできないという店の言い分を飲んだ形です。完全になめられてますね…こうなったら徹底抗戦です。
Commented by pato at 2012-09-30 08:46 x
んまー、でも疲労困憊したら引っ越すのも手ですよ。
私は実家がロサモタも走った国道16号沿いで部屋から電話しても
友人はみんな外の公衆電話からだと思ってた位の環境で育ち。
一時期東京で下宿してた時も大通りから一本入った所のアパートでしたが、
前をトラックが通ると揺れるような所だったので騒音とかには強いんだけど。
油の臭いはいやだなぁ。
Commented by caldoverde at 2012-10-04 17:42
最後の騒音検査が終わり、騒音源はカフェで、夜間の基準を超えたレベルであることがはっきりしました。
10月10日にオーナーと管理会社の会議が行われますが、その前に店子(もちろんカフェは除く)を交えた非公式の会議の計画が進められています。
そこで私は今まで集めた資料を住民に公開し、管理会社とカフェに質問状を突きつけるつもりです。
Commented by pato at 2012-10-06 01:09 x
いよいよですね。
白熱戦の予想?
by caldoverde | 2012-09-13 23:17 | 生活 | Comments(10)