ジョアナ・ヴァスコンセーロス
2013年 03月 26日

現在最もキャリアも身体も脂ののりきったポルトガル人アーティストといえば、この人を置いて他にいない。
ジョアナ・ヴァスコンセーロスは1971年パリ生まれだが、彼女の容貌も作品も100%ポルトガル。自身の体格にふさわしいスケールの大きな作品は、女性らしさとポルトガルらしさとユーモアで満ちあふれている。リスボンのアジューダ宮殿では、ベルサイユ宮殿から凱旋した彼女の展覧会が8月25日まで開かれている。
セクシーなレース編みの動物たちは中身がボルダロ・ピニェイロのセラミックで、ポルトガルのおばさんたちがせっせと編んだもの。




BOSCH社のアイロンで出来た噴水。私にはカネゴンにも見えた。

「マリリン」と名付けられた巨大なハイヒールは彼女の代表作。ポルトガル製の鍋でできている。

ポルトガルの伝統工芸のフィリグラーナ(金線細工)の、伝統的な文様というベタなフォークロアが現代芸術に。素材はプラスチックのスプーンやフォーク。作品名はアマリア・ロドリゲスのファドの歌詞からとった「コラソン・インディペンテンテ」(自立した心)

「花嫁」という優美なシャンデリアの材料は何と…生理用品。ネーミングも意味深。

報道や救助に使うヘリコプターがピンクの駝鳥の羽根とスワロフスキーのビーズで飾られてマリー・アントワネットのお散歩用「リリコプター」に変身。操縦席はピンクの皮のソファにアライオロスカーペットととてもロココ。


「ロイヤル・ワルキューレ」カーテン生地、房ひも、クロシェ編み、アレンテージョのニザという町の伝統工芸のアップリケなどをパッチワークした巨大なオブジェ。

数年前にリスボンの世界遺産のベレンの塔が彼女のデザインのネックレスで飾られた。赤や緑の宝石は漁船で使うプラスチックの浮き。
ありふれたものをゴージャスで壮大なオブジェに変身させるジョアナは、優れたプロデューサーでもある。アイディアを形にするには多くの人々の協力とスポンサーが必要となるが、彼女は次々とプロジェクトを実現させる。現在進行中なのは、廃船となっていたフェリーを丸ごとポルトガル館としてベネツィア・ビエンナーレに出展しようという計画である。プロジェクトが発表された途端、色んな企業からの商品や資材の提供の申し出でで、電話が鳴りっぱなしになったという。国際的に知名度の高まっている彼女が、世界中の注目を浴びる著名な芸術展でポルトガルをプロモートするのに選んだのは、かつて労働者を乗せてテージョ河を往復していたオンボロ船。アート界に旋風を巻き起こすジョアナはまた、青息吐息のポルトガルの産業・経済界にとっても様々な示唆を与える存在だ。
素敵!!あのハイヒールに踏まれたいゎって人いるでしょうね。
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見上げると半径50mのスカートが翻っていそうです。
これは、素敵に見える。
ベレンの塔のはちょいと素敵な・縄のれんの赤提灯て漢字でしたが。
ベレンの塔のはちょいと素敵な・縄のれんの赤提灯て漢字でしたが。
次の作品は、ポルトガルの巨大仏「キリスト・レイ」を編みタイツで包む、かな?
観る者の視界をさえぎったり覆ったりの感はポルトガルの草間彌生でしょうか。いいなぁ
by caldoverde
| 2013-03-26 23:23
| カルチャー
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Comments(6)

