ロバと歩くアルガルヴェ
2013年 04月 08日
アルガルヴェ地方の絵葉書や民芸品にはしばしばロバが登場する。荷車をひいたり井戸水を汲み上げたりとロバは人々の生活に欠かせない動物だった。辛抱強いが強情なロバはポルトガル語では「馬鹿」という意味にも使われるが、全く失礼な話だ。実はロバは賢い動物であることを身を持って知る機会があった。

サン・ブラス・デ・アルポルテルの復活祭の翌日、町の文化センターでたまたまドンキーライディングのチラシを見つけた。すでに夕方ではあったが、電話とメールで連絡して翌日の午前中の予約を取り付けた。場所は町の中心から少し離れた山の中で、1日(8時間)・半日(4時間)・1時間半の3つのコースがあり、私はお試しの1時間半30ユーロのコースを選んだ。スタッフはポルトガル人夫婦と雄のロバが2頭。夫のフラヴィオさんがジープでサン・ブラス・アルポルテルのバスターミナルまで迎えにきてくれた。
茶色のロバはペペ、白っぽい方はアスーカル(砂糖)といい、25才と30才。以前のオーナーは英国人とフランス人で、散歩用に飼っていたそうだ。ロバはアルガルヴェ地方の伝統的な鞍や手織の敷物で盛装する。乗る時は鞍を付けるか鞍なしかを選ぶことができる。

鞍の上に大きなポケット状の手織りの敷物をかけドレスアップ
初めは乗らずに手綱を引いてロバをコントロールする事を学ぶ。私が選んだペペというロバは、文字通りしょっ中道草をしては歩みを止めるので、その度に綱引きをして方向転換をしなくてはならない。ロバはどうも人を見るようだ。

樹齢約500年の木
フラヴィオさんと奥さんのソニアさんは、ロバの性質や、アルガルヴェ地方の自然や農業、植物の名前などを説明しながら、山路や畑の中をのんびりとしかし慎重にロバを牽く。花を摘んでロバに飾り、鳥の声や小川のせせらぎに耳をすませ、山火事の跡から新芽が萌えるのを確認し、泉で喉を潤し、おやつにアルガルヴェの名産品の干しイチジクをロバに与え、地面に落ちていた生のアーモンドの実を食べたりしながら、スタート地点の井戸に戻ってきた。
ロバの背に揺られて・・・
1時間半のコースは終了したが、フラヴィオさんが、ついでに別の古い井戸で昔どんなふうに水を汲んでいたかをお見せしましょうかと言うので、せっかくの好意を受けることにした。ところがペペはいつもの終点場所から動こうとしない。古い井戸に連れて行かれると、今度は引き綱を大きな歯車を回す鉄棒の先に結ばれて井戸の周りを歩かされる。彼はそれを知っているので嫌がったのだ。ロバは働き者かと思ったら、人間と同じでサービス残業はしたくないのであった。
も~いいでしょ。これで。
ロバツアーの後、少し多く払うのでサン・ブラス・アルポルテルでなくローマ遺跡のあるエストイまで車で送ってくれるようフラヴィオさんにお願いした。途中小さな村や鉄分の多い水の湧き出る泉、展望台なども見せてもらい、なかなか楽しいドライブとなった。

この地方に生まれ育ち、アレンテージョ出身のソニアさんと大学で知り合い結婚したフラヴィオさんは、停滞した地域の再興を目指し、祖父母の住んでいた山に戻ってきた。かつてのアルガルヴェの産業や農業に重要な役割を担っていたロバに、自然と人間を結ぶ橋渡しという新しい任務を与えた。海岸ばかりが注目され乱開発気味のアルガルヴェだが、実は内陸の方が固有の伝統や自然が残されていることをロバは旅人に気付かせてくれる。またこのロバツアーは、ストレスや悩みを抱えた人には動物セラピーの効能も期待できる。都会の生活や仕事に疲れた方は、アルガルヴェの山をのんびりロバと歩いて癒されては。

サン・ブラス・デ・アルポルテルの復活祭の翌日、町の文化センターでたまたまドンキーライディングのチラシを見つけた。すでに夕方ではあったが、電話とメールで連絡して翌日の午前中の予約を取り付けた。場所は町の中心から少し離れた山の中で、1日(8時間)・半日(4時間)・1時間半の3つのコースがあり、私はお試しの1時間半30ユーロのコースを選んだ。スタッフはポルトガル人夫婦と雄のロバが2頭。夫のフラヴィオさんがジープでサン・ブラス・アルポルテルのバスターミナルまで迎えにきてくれた。
茶色のロバはペペ、白っぽい方はアスーカル(砂糖)といい、25才と30才。以前のオーナーは英国人とフランス人で、散歩用に飼っていたそうだ。ロバはアルガルヴェ地方の伝統的な鞍や手織の敷物で盛装する。乗る時は鞍を付けるか鞍なしかを選ぶことができる。

初めは乗らずに手綱を引いてロバをコントロールする事を学ぶ。私が選んだペペというロバは、文字通りしょっ中道草をしては歩みを止めるので、その度に綱引きをして方向転換をしなくてはならない。ロバはどうも人を見るようだ。

フラヴィオさんと奥さんのソニアさんは、ロバの性質や、アルガルヴェ地方の自然や農業、植物の名前などを説明しながら、山路や畑の中をのんびりとしかし慎重にロバを牽く。花を摘んでロバに飾り、鳥の声や小川のせせらぎに耳をすませ、山火事の跡から新芽が萌えるのを確認し、泉で喉を潤し、おやつにアルガルヴェの名産品の干しイチジクをロバに与え、地面に落ちていた生のアーモンドの実を食べたりしながら、スタート地点の井戸に戻ってきた。
ロバの背に揺られて・・・
1時間半のコースは終了したが、フラヴィオさんが、ついでに別の古い井戸で昔どんなふうに水を汲んでいたかをお見せしましょうかと言うので、せっかくの好意を受けることにした。ところがペペはいつもの終点場所から動こうとしない。古い井戸に連れて行かれると、今度は引き綱を大きな歯車を回す鉄棒の先に結ばれて井戸の周りを歩かされる。彼はそれを知っているので嫌がったのだ。ロバは働き者かと思ったら、人間と同じでサービス残業はしたくないのであった。
も~いいでしょ。これで。
ロバツアーの後、少し多く払うのでサン・ブラス・アルポルテルでなくローマ遺跡のあるエストイまで車で送ってくれるようフラヴィオさんにお願いした。途中小さな村や鉄分の多い水の湧き出る泉、展望台なども見せてもらい、なかなか楽しいドライブとなった。

この地方に生まれ育ち、アレンテージョ出身のソニアさんと大学で知り合い結婚したフラヴィオさんは、停滞した地域の再興を目指し、祖父母の住んでいた山に戻ってきた。かつてのアルガルヴェの産業や農業に重要な役割を担っていたロバに、自然と人間を結ぶ橋渡しという新しい任務を与えた。海岸ばかりが注目され乱開発気味のアルガルヴェだが、実は内陸の方が固有の伝統や自然が残されていることをロバは旅人に気付かせてくれる。またこのロバツアーは、ストレスや悩みを抱えた人には動物セラピーの効能も期待できる。都会の生活や仕事に疲れた方は、アルガルヴェの山をのんびりロバと歩いて癒されては。
ロバさんは熟女はお好きじゃなかったのかしらね?
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オリャオのおばば
わぁ、楽しそう・・・体調がよくなったら、ぜひ行きたいです。子供より、大人が楽しい。花の名前で知りたいものがたくさんあるの・・・楽しみです。ありがとう。
わぁ、楽しそう・・・体調がよくなったら、ぜひ行きたいです。子供より、大人が楽しい。花の名前で知りたいものがたくさんあるの・・・楽しみです。ありがとう。
前の飼い主も熟女と思われるのですが、あまり仕事させなかったようです。
ロバの乗り心地は、かなり揺れます。酔わないように体調を整えて下さいね。
ロバの乗り心地は、かなり揺れます。酔わないように体調を整えて下さいね。
うっ…。ロバの背動画を見ただけで、酔う…。
by caldoverde
| 2013-04-08 08:15
| 動植物
|
Comments(4)

