テージョ河アート散歩 その4 浮かぶポルトガル館
2014年 05月 22日

ポルトガルで現在最も人気の高い女流アーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセーロスの作品がヴェネツィアからリスボンに凱旋した。
テージョ河を往復していたサビだらけのオンボロフェリーが、彼女の手によって、タイル、コルク、レース編み、アップリケなどのポルトガルのフォークアートの素材をふんだんに用いて飾り立てられ、「ポルトガル館」として生まれ変わり、2013ベネツィア・ビエンナーレ展に参加したのだ。
美しく蘇ったフェリーはジョアナの作品を展示するギャラリーとして、またテージョ河からリスボンの眺めを堪能できるクルーズ船として、4月から第二の人生を歩み始めた。

船体はテージョ河沿いに広がるリスボンのパノラマを描いた青と白の爽やかなアズレージョ(タイル)。オレンジのラインはフェリー時代の名残だが、色の対比が美しい。

デッキにはコルクのスツールやテーブルが備えつけられている。柔らかく暖かい感触で坐り心地抜群。万が一沈没しても救命具になるかも?

ジョアナの作品を展示するギャラリーは、海底をイメージしたオブジェ群。ポルトガルの田舎のおばちゃんがせっせと作ったかぎ針編み、パッチワーク、刺繍などを駆使した、巨大なヌイグルミに発光ダイオード、LEDライトのネオンを纏いつけ、神秘的な雰囲気を醸し出している。時折船の軋む音が鯨の鳴き声のようで、ますます深海の中にいるような感覚になる。

クルーズはカイス・ド・ソドレ駅そばから出発し、火曜日から金曜日は11:00、16:00、19:00の3回、土日は更に13:00の回も加わり4回出港する。クルーズは約1時間、月曜日はお休み。料金は18€。船が岸壁に付いている時はギャラリーの見学のみも可能で、こちらは入場料6€。
残念なのはデッキで飲食できないこと。川風に吹かれながらポルトガル産ワインなど最高なのにねえ。しかし団体への貸切は可能だそうで、その場合は船上でパーティを開けるかも。

by caldoverde
| 2014-05-22 18:41
| カルチャー
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