ビール博物館
2015年 01月 30日

コメルシオ広場をぐるりと取り囲むアーケードが次々とレストラン、ツーリストインフォメーション、ミュージアムに変わっていったのはここ数年。以前はすっきりしていたこの辺の風景も、広場を侵食する勢いでパラソルが花開き、その下で談笑する観光客が増えた。いかにも観光地然としているので、地元民としてはコメルシオ広場に行って何か食べようという気は起こらないが、ひとつ気になるものがあったので、初心に立ち返り観光客になった気持ちで、改めてこのリスボンの表玄関を訪ねてみた。

広場の中央には、アーチの上に歴史上の人物の彫像のある威風堂々とした凱旋門がある。NHKの「ヒストリア」でも紹介されたポンバル公爵、インド航路の発見者ヴァスコ・ダ・ガマ、見事な戦略でスペイン軍を破った武将にして聖人のヌーノ・アルヴァレス・ペレイラ、ローマ帝国に抵抗したルジタニア族の英雄ヴィリアト。実はこの凱旋門の上に登れるとは最近まで知らなかった。





コメルシオ広場の角にある「ビールのミュージアム」Museu da Cerveja は、名前だけが「博物館」で実態は単なるビアホールかと思っていたら、2階は本当にビールの資料館となっている。入場料3.5€を払うと、陶器のコップに注がれたビールがサービスされる。クリーミーな泡にわずかに甘みを含んだコクのある味。


ビール片手に階段を上ると、ポルトガルのビールの歴史を説明したパネルや昔のビール瓶が並ぶ展示室がある。ポルトガルではローマ帝国時代以来、北ヨーロッパの影響でビールが飲まれてきたが、18世紀は国内産業(ワイン)を守るために外国人を除いてはビールが禁止されていたそうだ。ポルトガルはワインの国というイメージは古より確立されてはいるものの、ポルトガルのカラッとした夏空に合うのはやはりビール。特にインペリアルと呼ばれる生ビールである。せっかくビール博物館に来たので、生ビールとパスティス・デ・バカリャウ(鱈コロッケ)で一休みすることにした。

実は真の目的はこのコロッケだった。ここのはただのパスティス・デ・バカリャウではなく、中にセーラ・ダ・エストレーラチーズが仕込まれていて、半分に割ったコロッケからとろ〜とチーズが流れ出す写真が店の看板となっている。また建物の入り口にブースがあって、看板娘がコロッケを作る作業を実演している。その辺のバールだとコロッケ1個1€〜1.5€、生ビールも同じような値段だが、ここは観光地中の観光地なので、合計5€は覚悟しておいた。

さてコロッケのお味は。普通に美味しい。鱈コロッケの部分はジャガイモよりも鱈の分量が多いようで、歯ごたえも鱈の味もしっかりしている。エストレーラ・チーズは独特の強い香りと滑らかな舌触りが美味。しかし…美味いものが2つ合わさって美味さが倍以上になるかというと…鱈もチーズも個性が強いので味が溶け合うというよりぶつかり合う感じだ。鱈コロッケは鱈のみで、チーズはパンと一緒に、と別々に食べた方が美味しいような気がする。鱈コロッケにはビールが似合うが、チーズはワインの方が相性が良い。2大名物を一つにというアイディアはポルトガルにしては革新的ではあるが。値段も革新的だ。 生ビール300cc3.5€、コロッケ2.95€、計6.45€。高っ!

凱旋門はリスボンの広報誌で上れる事を知って、一昨年の11月に上ったよ、選挙前にアントニオ・コスタが開通させたElevador Casteloも行ったよ。
コメルシオ広場は駐車場時代が懐かしいなぁ。
ところで、コロッケが2.95ユーロって590エスクードかぁ。
こちらに来た当初リスボン大学の学食の定食が260エスクード、カフェが40エスクード、合計300エスクード、1.5ユーロで一食賄えてた時代も遠くになりました。
コメルシオ広場は駐車場時代が懐かしいなぁ。
ところで、コロッケが2.95ユーロって590エスクードかぁ。
こちらに来た当初リスボン大学の学食の定食が260エスクード、カフェが40エスクード、合計300エスクード、1.5ユーロで一食賄えてた時代も遠くになりました。
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私が移り住んだ1998年はコメルシオ広場はすでに車はなく、ボテロのぼってりした彫刻の展覧会をやっていました。その後しばらく地下鉄工事が続き、生きているうちに元の姿の広場は見られないのではと思っていましたが、今工事中の凱旋門の隣のポザーダが完成すれば、ようやく昔日の栄光に輝くリスボン復活ですね。
チーズと鱈とビール!!黄金の組み合わせのようですがねえ。日本も2月になって値上げラッシュです。円安で輸入小麦や食用油など原料が値上げしてカップ麺などが特に。
日本には「チーズ鱈」は味がマイルドですね。イカもよく食べるけどスルメやさきイカはない。でも最近は小魚やあられ、ナッツを混ぜた「ジャパン・ミックス」はあります。
by caldoverde
| 2015-01-30 03:00
| 酒・ワイン
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Comments(4)

