寿司@リスボン
2015年 05月 18日
この週末は人生初めての大贅沢をした。3日間連続で寿司を食べたのだ。私にとって寿司とは年に数回、特別の機会に食べるご馳走だった。しかも実は生魚はあまり好きではなく、子供の頃は卵とかんぴょう巻きで満足していた。ポルトガルで寿司など食べなくとも全然平気だったのだが、金曜日に突然タガが外れた。
まず初日、仕事仲間と「五十」という最近開店した日本食レストランで食事をした。ポルトガルを代表する和食店だった「彩」の元スタッフが始めたお店だそうだ。フロアの女性は上手に日本語を話し、器も盛り付けも上品で、日本の和食店となんら遜色ない。先付け、お造り、握り寿司、焼き物、味噌汁、デザートなど何品かがセットになっているコースが30€、それにかなり良い日本酒や、ヴィーニョ・ヴェルデなどを飲み、細巻きを追加したら、一人あたり60€のお勘定となった。普段私が外食して払う金額の5〜6倍だ。高いだけあってとても美味しく、自分では作れないものだから納得すべきなのに、なんか物足りない。それは大きな皿に美しく盛り付けられた料理の半分はツマであり、握り寿司は3個しかなく、その酢飯の量はほんのわずかという上品すぎるものだったからである。ポルトガルの料理に慣れると、美味さ=量と錯覚するようになる。皿からはみ出るような大きさの肉や魚、メイン以上の量のある付け合わせの芋や野菜。ところが日本食は飾りが多く、それらはお腹を満たしてはくれない葉っぱとか大根の千切りだ。それが証拠にコースが終わった後、仲間たちは巻物を追加注文した。やはり握り3かんでは足りなかったのだ。
翌日の昼はガッツリ寿司が食べたくて、カンポ・デ・オリーク市場の寿司コーナーで寿司をテイクアウトした。以前ここで食べた人が、ここのマグロは悪くないと言っていたのを思い出し、メニューの写真にもマグロの握りがしっかり写っていたので、「シェフのおまかせセット」を選んだ。12.50€。サーモンの刺身を細巻きに変えられないかと交渉したが、拒否された。サーモンの刺身よりも河童巻きの方が嬉しいのだが。家に帰って良く見ると、何と90%以上がサーモン関係で占められていた。不味くはないのだが、しつこいし、最後は飽きてしまった。マグロはカリフォルニア巻の中にほんのちょっぴり入っているだけだった。騙された。
今度はサーモンじゃない寿司をどうしても食べたくなり、日曜の夜カンポ・デ・オリーク地区にできた「引き出し」という居酒屋風の和食屋に行ってみた。大きな一枚板のテーブルカウンターだけの、本当に日本の居酒屋スタイルだ。音楽はわざとらしい演歌やJーPOPや琴じゃなく洋楽、硬い木の椅子でなく、低めの柔らかい革張りなので、結構居心地が良い。座席が少ないので予約が推奨されているが、この日は夜9時を過ぎても客は私一人だった。人気チームのベンフィカの重要な試合があったので、TVのない店は閑古鳥だったわけだ。静かな環境で一人心ゆくまま(サーモン以外の魚の)寿司を食べることができた。注文したのはちらし寿司とキリンビール。サーモンは避けられないが、意外に珍しいネタが入っている。
ようやく色んな魚とご飯をどっさり使った寿司を食べ満足した。ちらし寿司20€、ビール2,50€、日本酒5€、合計27,50€という値段もまあまあだ。 細かいことを言えば、海老や卵焼きや海苔など散らすと本物のちらし寿司になるのだが。またお新香でいいから、何かお通しがあったらなあ。
その引き出しのチラシのホタテが良いなぁ。
誰が作っているのですか?
私もこの間は近所の中華系寿司・バーで買った刺身盛という名のブツ、(といっても私が切るよりはキレイ)を買って、
サーモンはアライにしました。
アブラ濃いのはやはり苦手です。
居酒屋感覚で色々頼むとドカンと請求書が来そう。もっと安いと有難いのですが。
ウニは、たまにエルコルテでバクチ買いしますが、(身が多いか少ないかは開けるまで分からないのでバクチね)
ホタテは、ヒモを刺身で食べたいのですが殻つきはなかなか売ってなくて。
そのお店の人は、ヒモはどう利用してるのだろうか。
一応5種類のサカナが3切れづつ並んで16ユーロだったかな?
サカナは鯛、ヒラメ、サーモン、タコ、トビっこでした。
一緒に頼んだ揚げだし豆腐が、トリのから揚げを揚げたのと同じ油で揚がっており(鳥の残り身があったので判明)、鰹節ドバー、おたふくソースドバーで「出汁はどこ?」状態だったのでその後行ってないですが。
今でも16ユーロ出せばマトモな定食をAronでも五十でも頂けるので。
私はサバのアニサキスが怖くてどんなに新鮮でも自分で〆て食べる勇気がないのです・・・しくしく。