ポルトガルにおける「カワイイ」の誕生
2015年 07月 06日

王女さま? 巡礼者姿の幼子イエスです
子供の頃読んでいた少女漫画の主人公は、大きな瞳に星がきらめき、ゴージャスな巻き髪、背景にはバラの花が咲き誇っていた。それが少女の理想とする「美」であった。このようなキャラクターは日本の専売特許かと思っていたら、実はすでに17世紀のポルトガルに存在していた。日本よりも300年も早く少女漫画的造形スタイルを確立したのは、ジョゼファ・ド・オビドス先生だ。

聖アントニオもこんなに麗しく
ジョゼファは、ポルトガル人画家の父とスペイン人の母の間にセビリアで生まれたが、幼少時に父の出身地であるポルトガルのオビドスに移住し、そこで生涯を終えた。父の元で絵を学び、少女時代からその才能を顕した。17世紀という時代において非常に稀な職業婦人で、54才で亡くなった時は、かなりの遺産を残した。

スイカがみずみずしい
17世紀のヨーロッパは、光と影の対比により劇的な効果をねらうバロック様式の時代。苦悶するキリストや恍惚とした表情の殉教者を描いた宗教画、暗い背景から顔だけ浮かび上がる黒衣の人物画、果物や狩の獲物を写真のように描いた静物画などが、イタリア、スペイン、フランドルで盛んに制作された。ジョゼファの父はセビリアの著名な画家に学んだのだが、スペインではいまいち芽が出ず、ポルトガルに戻った。はじめ娘は父を手伝っていたが、そのうちに作品に自分のサインを入れるようになった。教会や有力者、そして王室からも注文が来た。結婚して家庭を持つ暇がないほど忙しかったと思われる。

代表作「神秘の子羊」
救世主や聖母、聖人は現実の人間を超越しなくてはならない。その理想形が大きな瞳にバラ色の頬、その周りを取り囲む花々、繊細優美を極めたレースやチュールの衣装で表現される。まさに少女漫画のキャラクターである。

これも幼子イエスです
ジョゼファの作品は二重の意味で甘美である。彼女は静物画もよくしたが、特に秀逸なのは口の中によだれが湧いてくるような果物やお菓子を描いた作品だ。カステラ、金平糖、ケイジャーダ、復活祭用の卵入りパンなどは、その味や質感まで見事に表現されている。もし彼女が現代に生きていたら、さぞかしお菓子屋や喫茶店から注文が殺到しただろう。
すいか??どこ???と思ったけど、
どうやらあの白い物体ですかい?
ドラゴンフルーツ寄りのスイカ?
こんな白いスイカが昔はあったんだろうか。
どうやらあの白い物体ですかい?
ドラゴンフルーツ寄りのスイカ?
こんな白いスイカが昔はあったんだろうか。
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きっと品種改良される前の原種なんですよ。種がいっぱいあるでしょう?
ジョゼファ・デ・オビドス、私も大好きです。お目めキラキラ☆、ほっぺはピンク♡、みんな丸顔でかわいらしい。私はスペインのムリーリョも好きなんたけど、こちらもまた顔がかわいいって理由でして。共通項は、「セビーリャ」。
ポルトガルの子供向けキャラクターは全然可愛くないですよね。民族衣装の人形などは不気味だし。衣装自体は可愛いんですが。
17世紀に女流画家がいたのですね!?さすが世界に冠たるポルトガル。白いスイカは丸いキュウリですし。
イボイボの曲がったキュウリや玉ねぎもうまそうです。
私もスイカを探してしまいました。
黒い種はそれっぽいんだけど、どちらかと言うとウリに近いような?
黒い種はそれっぽいんだけど、どちらかと言うとウリに近いような?
きっと薄甘いサッパリした品種だと思います。他の静物画のリンゴなどは、今のスーパーのものよりもよっぽど美味しそうでした。
絵の羊の目が意外にリアルで、かわいそうです。
by caldoverde
| 2015-07-06 07:53
| カルチャー
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Comments(10)


