イヴは食べるな
2015年 12月 28日
今年の(も)クリスマスイヴは一人暮らしの女三人の女子会となった。このブログに時々コメントを寄せてくれるOvosMolesさんによると、リスボンから車や電車で1時間ほどのサンタレンに美味しい店があり、24日も昼は営業しているという。サンタレンの商店街にある「オ・バルカン」は伝統的な小さな建物の小さなタベルナ(大衆食堂)であるが、流行のレトロ感覚のお洒落な内装と、地元の食材を活かしたちょっと変わったメニューで、若い人にも年配の人にも人気のお店。
ポルトガルにスペインのバルやタパスみたいなものはないのですかと訊かれることがある。バルに相当するのが「タベルナ」や「タスカ」と呼ばれる飲食店、メニューに「ペティスコス」と分類されているのが、酒のつまみになるような小皿料理(タパス)に近いと思う。それほどお腹が空いていない時や、色んなものを試したい時は「タベルナ」や「タスカ」で「ペティスコス」を何皿か頼むのも楽しい。
ペティスコスの種類はコロッケ、卵料理、サラダ、フライなど様々でどれを選ぼうか迷うほど。イブなので限定メニューしかないと思っていたら、ほとんど注文可能ということだった。3人で一つづつペティスコスを注文し、メインは肉と魚の料理を一品づつ頼むことにした。
肉料理は豚の骨付き脚肉のロースト(ペルニル)に、さっぱりしたレモン風味のクリーミィなリゾットを添えたもの。
魚料理には聞いたことのない名前の魚のメニューがあった。すぐそばのテージョ河で採れる川魚だろうか、どんな味か興味があったが、その日は無かったのでお店の人お勧めのマテ貝のリゾットを選んだ。
デザートは、クッキーを砕いたものとクリームを交互に重ねた「ドース・デ・カーザ」(お店のデザート)と「マルメロのコンポートとイチジクのアイスを添えたカリカリしたメレンゲ状の菓子」
料理も内装も、昔からあるものを大事にしながら若々しい感覚に溢れている。リスボンのタスカやタベルナよりもずっとセンスが良い。サンタレンという田舎にこんなお洒落な食堂があったんだと大いに感心した。
美味しい食事を更に盛り上げたのは、もう一人の参加者patoさんのこんにゃく作りの話題である。手造りこんにゃくの素を頂いて、説明書に沿って作ろうとしたがどうもうまくいかない、説明書によく解らない文章があり、どう解釈したらいいのだろうかと相談を受けた。私にも想像がつかない。こんにゃくがキョロキョロするなんて…心配する必要はないんだそうだが。
今度はyoutubeで検索してみようかしら。
誰かが作っている動画があるかも?