ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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ポルトガルの病院

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ポルトガルは交通事故も多い。皆さんも気を付けてね

人より健康というわけではないが、重大な病気には罹ったことがない。しかし花粉症や飲み過ぎで声が出なくなったことが何度かあった。今年は天候が不順であまり花粉症の症状が出なくて安堵していた。朝起きたら声が出ないというのは、話す仕事をしている人々にとっては恐怖である。

私は歩き方が変だと言われ、自覚もある。よくこける。ポルトガルの凸凹した石畳や、歩道と車道を分ける段差、あちこちにある階段や坂道は、もっと緊張して歩くべきなのだ。しかし建物の中にある段差や滑りやすい素材のエスカレーターなど、誰が設計したんかと文句をつけたくなるような場所もよくある。そのような場所でついにやってしまった。階段ではないスロープ状のエスカレーターで滑って足を捻った。激痛が足首に走った。捻挫だ。エスカレーターの床は縦方向に細い金属の棒が並んでいるような造りだった。もし麻布みたいな素材だったり、横方向に金属の筋が並んでいたら、滑らなかった。誰だこんなもんを作ったのは。

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つまらない話なので、写真は楽しく無関係に

タクシーで家に帰り、氷で足を冷やし包帯で固定して様子を見た。前にも捻挫したことがあったので、伸びる包帯や杖などは持っていた。左足首はみるみるうちに腫れてきた。翌日は素人の私ではなく医者に包帯を巻き直してもらうつもりで病院に行った。レントゲン写真では何ともないようなことを看護師は言ったのだが、実は腓骨が折れて少しずれていると言う医師の所見。直ちにギプスが巻かれた。

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バカリャウ・コン・ナタを日本語で何ていう?と聞かれ「鱈グラタン」と答えたら、日本語を学ぼうとしているポルトガル人の友達にがっかりされた。もっと良い訳があるかな。

2カ月くらいは体重をかけず、ギプスをした足は宙に浮かせた状態を保ちながら、松葉杖で歩かなくてはならない。ええええ…ギプスだけで治すと2カ月、手術すればもう少し完治までの期間は短くなるそうだ。しかし、仕事が、お金がああああ…この日だけで200€以上払った。タクシーや薬代もかかった。フリーランサーなので、仕事を休めば収入はない。どうしよう。とはいうものの、声が出なくなった時のような絶望感はなかった。ギプスをして痛みが少し収まったせいか。

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目玉焼きの乗った肉、これがポルトガル料理ですよ

未だにポルトガルに医療制度はよく分からん。地域に保健センターがあり、ポルトガルの国民健康保険に加入していれば安い費用で診察が受けられる。しかしホームドクターが決まっているようで、予約制で空きがないと数週間後とか2カ月後とか言われる。直ぐに診療を受けたい場合は、8時の開店と同時に緊急診察に電話で予約する。出遅れるとその日の診察は満杯、受付終了になる。入院設備はない。

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ハート型のチョコを飾ったチョコレートのパン・デ・ローはヴァレンタイン時期の限定品

病院は大きな総合病院と、専門医の診療所がある。どちらも予約制だ。ドクターたちは同じ病院や診療所に毎日いるわけではなく、週に何回かしか来ない。いろんな病院をぐるぐる回っている。日本のようにいつもの先生がその病院にいて、いつでも診察してくれるのとは違う。

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近所のフランス菓子屋のミルフィーユは本物

病院には公立と私立の病院があり、無論私立は高い。医療保険がないと一回の診療が80€とか100€はざら。公立は国保で診療を受けることができるが、いつ順番が来るかわからない。いつも大勢の患者で溢れかえっている。すぐに診てもらえる清潔な病院がいいに決まっているが、お金がないと。私の加入している保険では、提携している私立病院の診療費の一部しかカバーしないので、大きな出費になる。骨折となると長期にわたり仕事が制限されるので、それも非常に痛い。せっかく頂いた仕事をことごとくキャンセルし、少なくとも今月の収入は見込めなくなった。

私のジンクスは何か失えば倍になって返るというもので、今までは確かにそうなっているような気がする。動けない期間は天が与えた貴重な時間と考えて大事に使おうと思う。助けてくれる友人たちのありがたさも骨身に染みる。普通に動ける事の素晴らしさは、このような状況にならないと気がつかないものだ。そして自由に動けるようになったら、自由が制限されている人にもっと優しくなろうと思う。

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オッソブッコです。牛骨です。

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ティヴィア(脛骨)という名のお菓子。私が折ったのは腓骨。©︎Moreiaさん



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Commented by おっちゃん at 2016-03-09 05:29 x
近頃日本ではひき肉にマッシュポテトをかぶせてオーヴンで焼いたシェパッドパイをよく目にします。タラグラタンと言うよりタラのパイのほうが今っぽいかも?
足元お大事にね。
Commented by caldoverde at 2016-03-09 19:00
タラパイ!それは美味しそう。でもこれパイ皮ないし…
初回は救急の内科の女医さんと若い外科医が診察してくれました。若い先生に2ヶ月はギプスだと言われましたが、2回目の先生はベテランで4週間でギプスは取れる、重症ではないが、軽くもない。骨がずれているので、左足が2ミリ位短くなるだろうと言いました。
次回は3月末です。それまで骨くっつけ〜
Commented by おっちゃん at 2016-03-10 08:43 x
ポッキリいったものより、ひびや剥離骨折は時間がかかりますよね。焦って動かずしっかり治してね。
Commented by caldoverde at 2016-03-10 17:21
家の中では捨てようと思っていた事務椅子が大活躍中です。しかし脇の支えのない握りだけの松葉杖?で歩くのは非常に難しく、膝に装着するタイプを取り寄せました。うまく歩けるかな…日本は痒いところも掻いてくれるモノが多いけど、ポルトガルは健常な人にも不便な所が多い。工夫が無いんよ!
Commented by pato at 2016-03-10 18:08 x
そうか、事故が起きたのは金曜日なの?
と言う事は、土曜日に学校に行ったのか?
また、何かあったら連絡ください。
しかし、こちらと日本の松葉杖の違いを知ってると言う事は、前にもお世話になったんだろうなぁと推測してましたが、そうなんだ。うう、お大事に。
ぴた
Commented by いもうと at 2016-03-10 20:09 x
この度は 災難な事でした。
すぐに飛んで行けないのが歯がゆいです。
きのうチョコートを送りましたので箱の底をよく見てね。
出歩けない分、手先を使う内職でもあるといいですね。
どうぞお大事にしてください。
Commented by caldoverde at 2016-03-11 05:37
皆様、ご心配をおかけしています。脚以外は大丈夫、家が小さいのが幸いして、室内の移動は事務椅子で楽です。捻挫と思った時点で直ぐに病院にいくべきでした。1日経ったので骨がズレたんですね。あ〜そう考えたらぞわぞわする。大枚はたいて最新式の杖をイギリスから取り寄せました。入院手術を覚悟していたのですが、ギプスで治す事になり、思ったほどの出費にはならないと思います。
Commented by ひとみん at 2016-03-16 09:02 x
お大事にしてくださいね。まだまだ私は田舎に住んでいるのでいいほうかもしれないと思いました。リスボンのような大都市では、どこも患者であふれているのではと想像します。1年半待っても、リスボンでは主治医が決まらなかったくらいですから。。。
Commented by miwakof at 2016-03-16 13:47 x
ちょっとブログから目を話したスキになんと!!
痛い思いをしましたね。。。
忍耐の一言ですが、ガンバ!
救援物資を送りたいので、ご住所、お知らせください。
聞いていたかもしれないが、、、確認のため。
Commented by caldoverde at 2016-03-16 20:02
皆々様、暖かい精神的物質的支援をありがとうございますm(_ _)m 狭い交友関係ですが、意外と多くの人から救援の手が差し伸べられ、感謝の極みです。皆様もどうぞ健康にはお気を付け下さい。病院はリスボンのブリティッシュ・ホスピタルで、以前カンポ・デ・オリーク地区にあった頃からお世話になっています。ここの救急は割と空いています。初診の時はもっと重篤な骨折をした急患が2人いて、うめき声叫び声が聞こえてきました。それに比べれば私のは軽微です。
by caldoverde | 2016-03-06 21:01 | 生活 | Comments(10)