ポルトの暑(厚)い夏
2016年 08月 09日
それでもリスボンは、内陸に比べれば海や河が側にあり、かなり気温が上がっていても吹く風が心地よい。しかしさすがに33度ともなると冷房のあるところに避難したくなる。そうだ、北に行くんだった。ポルトならリスボンより3度は涼しいはずだ。ところがその日はリスボンを凌ぐ39度という予想最高気温。一体どうなっているのやら…
フェレイラ・ボルジェス市場のテラスからエンリケ航海王子の銅像を眺める
「最も良いローコスト旅行先」の上位に入り、昨年辺りからかなり観光客が増えているとは聞いていたが、久々のポルトは見たことがないほどの観光客でごった返していた。リベイラ地区のドウロ河に面したいかにも外国人が喜びそうな場所は避けて、一本入った薄暗い通りの大衆食堂で食べようにも、通り抜けるのに苦労するほど人で溢れかえっていた。河沿いで食べるのは諦め、少し上にある赤い鉄とガラスでできたフェレイラ・ボルジェス市場に飲食店があるはずだと思いついた。市場の上階は工場を改装したような面白いインテリアのレストランになっていたが、その日は全て予約が入っているということだった。
外のバールも同じレストランの経営で、風が吹いて中よりも涼しいからそこに行けと促され、不承不承バルコニーに設けられた、ガラス張りのバールに移動し、ビールと軽いもので済まそうと思った。どうせ大したものはなかろうと全く期待していなかったが、先客が注文したピザをチラッとみると、なかなか美味しそうだ。でもポルトでなぜピザを食べなくちゃいけないのか。ポルトにはトリパスをはじめ、美味くてボリュームのある郷土料理がいっぱいあるのに。
時間もないので直ぐに出来上がりそうな「プレゴ・ノ・パン」を注文した。プレゴは豚肉サンドのビファナのいとこというか、焼いた牛肉を挟んだサンドイッチだ。シンプルなプレゴとトリフソースのプレゴがあり、高級な感じがするが1€位しか値段の違わないトリフソースの方を頼んだ。7,5€というとファストフードにしては高い。観光地だからこんなものだろうと期待せずに待っていると、何と…
パンの下にも牛肉が隠れているので、肉は見た目の3倍です。厚さは2cm位
プレゴの肉といえば、牛肉を叩いて伸ばしたような薄いものだと思っていたら、厚みのたっぷりあるステーキと言って良いほど立派なのが出てきた。肉の焼き加減は表面はこんがり、中はうっすら血のにじむミディアム。ルッコラがたっぷり添えてあって、彩りも良い。パンはスカスカしたカルカッサではなく、かみごたえのあるもっちりしたバゲットタイプ。半分に切ってあるが、手にとって頬張れそうにない大きさだ。おまけに肉に隠れてハムとチーズも挟んである。ボリューム満点だ。これで7,5€なら高くない。さすがヨーロッパ随一のローコストディスティネーション、ポルトはポルトガルの大阪、くいだおれの街だ。
Pernil Assadoのサンドイッチがあるんだけど
すごーーく美味しいよ。ポルトで良く飲まれる
発泡のワイン・・なんていうんだっけ。
それと一緒に食べると極楽~
仕事の時は、ちょっとルートはずれるからランチに行くのは無理かな?
もう、この仕事でサンチャゴへの移動中の昼食もサンドイッチ、前夜のお客さんはYeatmanのディナー中、待機の私が食べられるものはせいぜい、サンドイッチ。
なので、ここではステーキを頼んでみました。
10ユーロとは思えない物がでて来たけど、けど。
思うに最近、ポルトの食事は塩分が強い気がする。
もう少し、塩が控えめだったらもっと良かった。
シクシク