黄金海岸のバカンス 2
2016年 08月 30日

大西洋に日が沈むのは午後8時15分頃。その頃は既にアルモグラーヴェ村のレストランはそこそこ賑わって、なかなか一人客のテーブルも空かなければ、うまく席を確保してもすぐに注文を取りには来ない。ここはアレンテージョなんだから、別に急がないのだからゆったり構えるべしと自分に言い聞かせそこは我慢できるが、一年のうちの2ヶ月だけ忙しい海岸の村のレストランでの夕食は、どうも今ひとつであった。冷凍食品の疑い濃厚なモンゴウイカのフライや、リスボンの近所の店でも良いのが食えるビトックを選んでしまったのは、あんまり地方色を感じないものしかメニューになかったからだ。夏は黙っていても客は来るからね…

香ばしく焼いたクロダイにコリアンダーとニンニクがたっぷり
2泊3日の短いバカンスの最後の昼食は、隣村のロンゲイラのもう一つのレストラン、「ジョアン・ダ・ロンゲイラ」でようやく郷土食らしいものを食べることができた。メニューは基本的に前日行った「ジョズエ」とほとんど同じだが、ちょっと違うのが、魚のグリルがコリアンダーまみれ(コエントラーダ)になっている点だ。店の女の子お勧めのクロダイのグリル・コリアンダーソースとハーフボトルのヴィーニョ・ヴェルデを注文した、昨夜の店のカラフに入ったハウスワインが不味かったので、信頼の置けるメーカーの瓶入りのワインを選んだ。正解であった。

カップ入りのブルーベリーチーズケーキ
砂浜と輝く太陽を求め海にやって来る人達は、砂や岩場に生きる動植物にあまり目を向けることはない。夕日に何の感慨もないのか、皆、赤く染まった海を振り向きもせず家や宿やレストランに向かう。夕涼みでビールを片手におしゃべりに興じる人々の頭上には都会では見えない天の河や様々な星座が展開する。食事は期待外れでも、それを補うのに十分な自然の魅力がたっぷりなのだが、関心を持つ人は少なく思える。最近はアレンテージョの海岸がモードになっているようだが、遅かれ早かれアルガルヴェ化してしまうのではないかと心配だ。


とても変わった形の花弁
葉はなく砂中から重そうな蕾を付けた茎が出て、妖精のような美しい花を咲かせる不思議な植物は砂ユリ。砂丘にはハマカンザシの株があちこちに見られ、春の砂丘は白やピンクのぼんぼりが風にそよいでさぞかし綺麗だろう。3月から6月にかけて砂丘は様々な花で彩られる。アルモグラーヴェ海岸は独特な植物の宝庫らしいので、その時期にぜひまた訪れたい。

群生するハマカンザシ
地層も興味をそそる。いかなる大地の動きがこのような形や模様を作り出したのか不思議である。まるで古代ローマの遺跡が海に沈んでいるかのようだ。

渦を巻いたりアーチを描く地層
夏のポルトガルのビーチでは、Tシャツと長いズボンというスタイルは相当な厚着で、フランスで問題になっているブルキニ並みにビーチで浮くことこの上ない。目立たないようにするには、露出度の高い服装で。水着は女性はぜひビキニを。ワンピース水着はおばあちゃんと子供しか着ていない。太っていても全然平気、誰も気にしない。かなり日差しが強いので、UVローションで十分プロテクトしよう。午前中と午後の日没に近い時刻は日射も強すぎず人も少ないのでお勧め。日射病にならないよう必ず帽子かパラソルを用意しよう。砂に寝ころんでいると混み合う時間帯は案外人の話し声が響く(特に子供)ので、ヘッドフォンを持って来れば良かったと少し後悔。バスの中で30分も携帯で話す迷惑野郎対策にも役立ったのに。
日本の大人は世界で一番目くらいに孤独なんていうけど、半世紀前のように、外に縁台を出して隣近所や親戚同志で夕涼みした頃が夢のようです。
ポルトガルの大人は豊かですね。
ポルトガルの大人は豊かですね。
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そうですね、ポルトガルの人達の方が家族や親戚付き合いが濃厚かも。海にも家族総出で来ています。
by caldoverde
| 2016-08-30 05:45
| ポルトガルの旅
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Comments(2)

