ペルニル
2017年 11月 26日
家の前の坂道を降りて行くと、リスボンで最も番地の多い通りであるマリア・ピア通りに出る。19世紀にポルトガルにお嫁入りしたイタリア出身の王妃様は、有名なポルトの橋の名前にもなっているのだが、リスボンのこの王妃通りはあまり品が良くない。
昔は悪名高いバラック地区があり、今も昼間からカフェにたむろしている職業不詳の男性が多く、女性はもちろんその連れである。
そんな人たちが出入りするレストランはあまり入る勇気はないのだが、最近同じ通りにある「地震階段」の向かいをたまたま通りかかったら、ある食堂の中から顔見知りの内装屋さんが出てきて、ここは良いぞ、と薦めた。入ってみると客筋はマリア・ピア通りの住民とガテン系の男であるが、中は意外と明るく清潔な感じだ。
紙のテーブルクロスに書かれた本日のメニュー
現在の国連事務総長である元ポルトガル首相のグテーレス氏にちょっと似た恰幅の良い兄さんとその多分ファミリーが切り盛りする「タスキーニャ(小さな居酒屋)」の本日のメニューは、豚の骨付腿肉のグリル(ペルニル)であった。こんがり良い色に焼けて、脂肪や軟骨の部分も柔らかくカロリーを忘れて食べた。付け合わせは菜の花の炒め物と皮付きのジャガイモで、どちらも美味い。夜までお腹いっぱいになった。
軽いものを食べたい時に選んだメニューはアンコウのリゾットで、普通に美味しい。スープは要るかと聞かれ、汁物が重なるので断ったが、リゾットを食べた後に野菜が欲しくなったので、サラダを注文した。
サカナ(変態)という名のピリピリソースを数滴入れると更に美味しく
3回目に行った時は、ペルニルを食べるつもりだったが既に売り切れだったので、現場のおじさんたちが食べていた焼肉盛り合わせを頼んだ。私も現場で働けるのではないかと力がみなぎってきたが、500mlの赤ワインの酔いの方が力よりも早く体に回った。
メインの料理の他に、ワインやビールなどの飲物、追加のサラダやデザートやコーヒーも頼み、10ユーロで間に合うかなと思いながら勘定を頼むと、いつも7ユーロ幾らしかかからない。セットメニューのようだ。だったら安い。でも毎日この店に通っていたら国連事務総長のようになってしまう可能性があるので、気を付けないと。
先日2人の日本人男性がそちらでお食事されて、美味しかったとおっしゃってました。
Veronicaさんはいつお休みですか?いらっしゃる日に食べに行こうと思います。
あたしは土曜日休みです。今日のお休みはお昼はセトゥーバルで、愛してやまないサーモネッテ、カラパウ、サルディーニャ、Massacoto(日本語の名前が調べても出てきません)の炭火焼き、夜はOvas de Choco、共にフレッシュな白ワインと幸せな休日でした。
月、火、水、木がお薦めです。お会いしたいです!