阿蘇列島旅日記 ファイアル島・ピコ島 ジオツアー②
2019年 04月 29日
ファイアル島2日目は、車で島を一周するツアーを依頼した。トリップアドバイザーでエージェントを探し、メールで希望する日時やツアーの種類、こちらの要望などを伝えてあった。当初はカルデイラ(火山噴火口)を降りるウォーキングツアーを考えていたのだが、上級者向けのコースで、登山どころか3階に行くのにエレベーターを使う様な自分には無理っぽいので、車によるツアーを勧められた。アソーレスの固有植物を見たいので、その分野に詳しいガイドを希望した。
OurIsland という旅行会社でファイアル島・ピコ島の
個人ツアーを請け負います。英語OK。
人懐っこい笑顔のペドロさんはファイアル島出身の30歳、同年代の仲間と3人で、マウンテンバイクやカヌーなども含むアクティブなツアーを企画している。運動の嫌いな私にはセダンで島を案内してくれる。この日はあいにく小雨や霧のたちこめる天気であったが、昨日のバスと同じく、北回りで島の周遊をスタートした。
オルタのフェリー乗り場の東にサラサラの黒い砂の海岸がある。砂の粒が細かいほど古い海岸で、砂の色は元の石の種類によって変わるそうだ。黒い溶岩が固まった磯もあり、天然プールになっている。岩場には蟹やウツボ、様々な種類の海藻などが見られる。ペドロさんが太い指先に長さ5mm程の細い海藻をつまみ、これは食べられるよと目の真ん前に持ってきた。こんな小さな海藻の一片から豊かな磯の香りとピリリとした刺激が口の中に広がる。信じられない!海水が浸る辺りを何かゴソゴソと探っていた彼が差し出したのは、何と私の好物のカサガイ。もう一個の殻をナイフ代わりに殻から身を剥がしてもらい、生のカサガイをいただく。牡蠣と鮑の中間のような味と歯ごたえだ。
バスの窓からも見えたが、島には廃虚になった教会や灯台がいくつかある。ファイアル島はカペリーニョス火山の噴火の他に、何度か大きな地震に見舞われている。島の東はいくつかの活断層が平行に走っており、被害の多い集落は活断層の近くにある。活断層に挟まれた土地には小川が流れ、畑が作られ人々の生活が営まれるが、地震が起これば激しく揺れる。石や鉄骨入りのブロックの頑丈な建物も自然の力には敵わなかった。むしろ日本家屋の様な木造だったら持ちこたえたかもしれない。
昼食はペドロさんの実家のあるセドロスという村のレストランで。前菜はフレッシュチーズに唐辛子ペーストと、タコのサラダ。タコサラダをちょっと食べたペドロさんは、もっと酢を効かせた方が美味いよ、とビネガーを頼んだ。彼は子供の頃から父親に付いて磯釣りをし、蟹や貝や果物を獲って遊び、親戚同士で収穫物を分け合って食べてきたので、食べ物にはなかなか詳しい。メインは私はアソーレスの白身魚フライ、ペドロさんはマグロのステーキを注文した。彼はマグロの大物を釣り上げて刺身や寿司にして食べた時のことを楽しそうに語った。食後に彼のご母堂の住む実家に立ち寄り、花いっぱいの庭を見せてもらった。
















