オブリガード ジャパン!from ロナウド
2019年 07月 03日
懐かしい友達に会うのが楽しみな帰国だけど、お土産に何を持って行こうかとまた悩ましくもある。ポルトガル土産もマンネリ化しつつあったが、最近は可愛くてお洒落な、気の利いたものが増えてきた。こんなのがあればいいのにと思っていた製品やお店もポツポツ現れた。
時々ポルトガルのサッカーチームの公式ユニフォームやグッズはどこにあるか質問されるが、それぞれのチームのオフィシャルショップは当然だがそのチームだけのしかないし、一般のスポーツ用品店だとサッカー用品だけ扱っている訳ではないので、お目当のものが100%手に入るとも限らない。もっともクリスチアーノ・ロナウドの名と背番号7の入ったシャツは、インド人の経営するお土産屋などで安く売っている。でも本物にこだわるなら、60€以上はする。オフィシャルかつもっとお手頃なお値段のものはないか…
そこに救いの神が現れた。フィゲイラ広場の Força Portugal(頑張れポルトガル) というお店は以前からあったのかもしれないが、21年住んでいてごく最近その存在に気が付いた。店舗は1階と2階で、2階のベランダに赤いユニフォームを着たロナウドのマネキンが立っている。広場に面した一階には、ポルトガルの選抜チームだけでなく、ベンフィカ、スポルティング、FCポルトの3大チームのユニフォーム、マデイラのクリロナ博物館で販売するオリジナルグッズもあれば、ばら撒き用に数を揃えられるような小物も色々ある。ロナウドの写真入り袋に入った男性用下着は親密な相手へのプレゼント又はジョーク土産になる。ロゴやパッケージがポルトガルっぽくかつオフィシャルなのが重要だ。中身はともかく。
そのお店で缶入りのクッキーを3つ買った。お土産を全部それにしても良いような値段だが、いかんせん嵩張る。丸い缶のデザインは3種類で、いずれもクリスチアーノ・ロナウドの写真。本人のサインも印刷されている。缶は紙の箱に入っており、値段の割になかなか立派に見える。1つは中学時代からの友達へ贈るつもりで、赤と緑のポルトガルの国旗をあしらったお店の紙袋にクッキーを入れ、数日間身を寄せている神奈川県厚木市の妹の家から小田急線で新宿に出て、JRに乗り換えて彼女の仕事場のある飯田橋に向かった。電車が四ツ谷駅に着いたら荷物が足りないのに気が付いた。飛行機ではほとんど寝ていなかったので、小田急でうとうとしたら既に終点の新宿駅で、慌てて降りた際に傍らに置いていた紙袋を忘れたのだ。
半ば諦めかけたものの、まだ時間があったので四ツ谷駅から新宿まで引き返し、小田急の忘れ物相談室に行って届けを出した。乗った電車はすぐに本厚木に折り返し運転したので、途中の駅で調べてくれるという。その時点では何も出てこなかったが、誰かが拾って別の駅に届ける可能性もあるので、時間をおいてまた来てみて下さいと言われた。駅員の親切な対応に満足し、また高価なものでもなかったので、拾った人が食べても構わなかった。
友達には手ぶらで会いに行って失礼したけれど、まだ2缶あるので後で送ると約束して別れた。その後は上野で妹と合流してクリムト展を鑑賞し、厚木に戻る道すがら再び小田急新宿駅の忘れ物相談室に立ち寄った。紙袋だけ届いていたりしてね、とくすくす笑いながら。
そうしたら何と、紙袋に入ったままのクッキー缶が喜多見駅に届けられてそうだ!その上新宿駅から喜多見駅までの切符、喜多見から厚木までの料金は小田急が負担してくれるとは!むしろお手数をおかけした分、余計に払っても良いくらいなのだが。改めて、日本は凄いと思った。リスボンでは何度もスリにあったり、忘れ物をしてバス会社に問い合わせた事もあったが、無くしたものは戻らないと悟った。(いくつかは戻った) 日本の忘れ物の返却率は世界でも群を抜いているのではないだろうか。ロナウドが無事返ってきて、日本の土産話を仕入れる事ができた。
誰かが拾って食べちゃったんじゃないかと思っていましたが、日本すごい!
味わっていただきます。
クリロナファンの娘が狂喜乱舞すると思います。ありがとうございます~
お手間をかけしました。
とろろとか山形のだしとか、ネバネバトロトロ系が有難いです。