アンバタサンド選手権
2022年 01月 24日
コロナ以前は、朝食は近所のカフェでコーヒーと共に菓子パンの類を食べて済ましていた。リスボンなら朝から開いているカフェは至る所にあり、それ程高くもないのだが、今は超節約生活中なので、インスタントコーヒーを家で飲むようになった。でもやはり甘い物が欲しい。しかしクッキーやチョコレートなどの買い置きは、一旦封を切るとその日中に食べてしまう恐れがある。経済的にも健康的にも宜しくない。そういえば、まだ正月に食べるべきお汁粉やぜんざいを食べていない。そうだ、あんこを作ろう!小豆は健康食品を扱う店で売っている。
小豆の袋を買って少量はお赤飯に使い、残りをあんこにしたが、和菓子屋が開けるのではないかと思う程大量にできた。容器3つに分けて、冷凍して少しずつ食べることにした。宮城県南部のお菓子屋が製造するバター最中(12月10日の日記 リスボンまでの長い道のり②参照)が美味だったので、最中ならぬアンバターサンドにして食べようと考えた。今年からポルトガルでは色んなものが値上がりしパンもその例外でないが、具のないパンはまだまだ安い。バターも安い。これでカフェ代がいくらか浮く筈だ。
コッペパン型のパン・デ・レイテ。1€
まずパン・デ・レイテ(牛乳パン)と呼ばれるブリオッシュのような黄色い生地のパンで作ってみた。これにハムやチーズを挟んでサンドイッチにしたものをポルトガル人はよく食べている。甘い生地に塩気のあるチーズやハムの組み合わせってどうなのか疑問に思うので、食べたことがなかったが、あんことバターには合うだろうか?結果は、パンの卵の味が強くて、あんこの優しい甘さが打ち消されてしまった。パン自体が甘めなので、バターだけ、あるいは酸味のあるジャムと組み合わせた方が私にはしっくりきたかもしれない。
フランス菓子店ダックワーズのゴマパン、60セントくらい。
次はフランスパンにゴマをまぶしたボール型のパン。フランスパンは生地に塩気があり、またゴマが芥子粒の代わりに風味と歯触りを提供するので、意外といけるのではないかと思った。しかしフランスパンはかなりもっちりしていて、望んでいた食感とは違う。あんこやバターは口の中ですぐ溶けるので、それに合わせてパンも最中の様にすうっと溶けてくれると良いのだが、フランスパン系はかなり弾力が強く皮が固いので、咀嚼に時間がかかり、そうはいかない。
カルカッサは値段も軽い。18セント
で今度は一番安くスカスカしたカルカッサにあんことバターを挟んでみた。これが3つのパンの中では一番口溶けが良く、最も最中に近い食感で、お腹にたまらない。パンがリッチだとすごいカロリーになってしまうので、空気含有量の多いカルカッサのようなパンの方が美容にもお財布にも都合が良く、味もあっさりしてあんことバターの味を引き立てるのでなかなか良い相性だ。
見かけもおやきに似ている。49セント。
他にもアンバタに合うパンがあるのでは、と考えていたら、新しくできたスーパーのパンコーナーでマデイラ島のパン、ボーロ・デ・カコを発見した。さつまいもを混ぜた生地で、嵩のあるパンケーキのような形状のこのパンは、ニンニクバターをつけて焼いて食べるととても美味しい。バターが合うのなら、あんこはどうだろうと思いながら試してみると、薄甘く弾力はあるが割とちぎれやすい組織のボーロ・デ・カコと、あんこ+バターとの組み合わせは、おやきを思い出させる懐かしい味になった。
以上4種類のパンによるアンバタサンドを試食した結果、私の出した結論は、やはりあんこにはもち米が似合うという揺るぎない事実であった。
でもカルカッサの巨大最中も悪くないと思います。リスボン銘菓としていかがであろうか?
値段や商品名を考えないと。生クリームやカスタードクリームとの組み合わせも良さそう。











