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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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進撃の村オビドス

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青空に白壁が眩しいインスタ映えの村  


先輩のOvosMolesさんから、近々オビドスでウェブツアーをやるので、下見に行くついでに一緒に昼食をいかがですかとのお誘いを受けた。数年ぶりにあの美しい村にまた会えるという期待と、コロナ以前とはだいぶ変わったんだろうなという不安と共に、私ともう1人の先輩のMoreiaさんを乗せたOvosMolesさん運転の白いプジョーRCZ(かっこいい!)は高速8号線を飛ぶように走った。


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城壁の入り口のチャペルが綺麗に修復された


オビドスの周りをぐるりと取り囲む城壁は、高さ11mあり、歩けるようになっているが、落ちて亡くなった人もいる。日本なら手すりを設置し、危険箇所には目印や注意を促す看板をしつこい位に取り付けるだろうが、世界には安全より遺跡の保存や美観を重視する価値観も存在する。オビドスも昔は何もなかったが、今は城壁に登る階段に「danger」という標識がある。でもそれだけだ。コロナ前の空前の観光ブームの時期に、事故が頻発したのでしょうがなく取り付けたという感じ。どうしても歩きたい方は、自己責任で、保険加入必須のこと。落下の危険に加え、すれ違いざまにスリにあった人もいる。


オビドスを訪れる観光客は、城壁内の可愛らしい白い家並みに魅了される方がほとんどだと思われるが、中には城塞マニアというか軍事施設としての城壁に関心を持つ方もいらっしゃる。数年前に来られた若いカップルがオビドスに着くなり、城壁を見上げておお~と歓声を上げたのは漫画「進撃の巨人」のイメージそのままだったからだそうだ。「王妃の村」「ポルトガルで最も美しい村」は、実は血なまぐさい戦闘が繰り返された結果なのかと、見方を変えることができた。


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村を守る兵士の詰所かな?


コロナでオビドスもだいぶ寂れてしまったのではないかという予測は外れた。団体の観光客はいなくなったものの、メインストリートは程よく距離が保てる適度な賑わい。無くなった古い店もあり、残念に思うけど、いつまでも過去にしがみついては進まない。以前は廃墟だった建物が宿泊施設やレストランとして再生するのは良い事だ。以前はホテルもレストランもチョイスが少なかったので。


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城壁の外にあるレストランJamon Jamonの自家製パン

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豚の頬肉のワイン煮。柔らかく濃厚。

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鱈、タコ、モンゴウイカと野菜のグリル。プリプリ。

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ハンバーグならぬ、キノコのリゾット。お焦げが香ばしい


一方、人が生活する場所としてのオビドスは、ますます限定されていく。お店はほぼ全て観光客向けなので、生活必需品を買うには別の町に行かなければならない。もっともこの村の住民は裕福なファミリーや芸術家が主だったので、そんな事は気にならないのかもしれないが。それでもメインストリートから下りると、石を並べた小さな植え込みに花が咲き、小鳥のさえずりが聞こえ、城壁のふもとの小さな畑を手入れする村人や、洗濯物の翻る狭い路地に昔ながらの日常が垣間見える。なんて平和で美しいのだろう!


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ウクライナの難民がポルトガルに到着したというニュースがTVで流れる今、オビドスの城壁が「進撃の巨人」の壁と重なり、壁を破壊して人類を喰らう巨人は、理性を無くし制御のきかなくなった権力のメタファーに思える。力に対抗できるのは力しかないのだろうか。必ずしもそうではあるまい。そう願いたい。


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実写版「進撃の巨人」のポスター
オビドスのイメージとは真逆ですが…

by caldoverde | 2022-03-11 18:58 | ポルトガルの旅 | Comments(0)