大猫印緑葡萄酒(ガタオ)
2022年 07月 07日
ポルトガルは遂に世界一となった!サッカーではなく、コロナウィルスの新規感染者数である。かつてはEUの中で最も低い感染者数や最も高いワクチン接種率を誇っていたのに、どうした?これではいつまでもポルトガルに旅行できない、と思っているのは多分日本だけで、世界中から観光客がバンバン来ている。ひょっとすると世界中の色んなウィルスがポルトガルに集まっているのかもしれないが…ともあれ、人の動きはコロナ以前に戻った。今は夏真っ盛り、ポルトガル最大の売り物である太陽と海の季節なのだ。
そんな夏にぴったりのワインと言えば、ヴィーニョ・ヴェルデ(緑ワイン)である。見た目も味も爽やかで、アルコール度数もそれほど高くなく、軽い炭酸ガス入りなのでついゴクゴク飲んでしまいがちだが、そのような特性がむしろ飲み過ぎや悪酔いを誘引しやすいので要注意。向かいのカフェでコップ1杯0.80€で飲めるので、瓶には手を出さないようにしていたが、これを見たら我慢できなかった。
20年前のポルトガルのデザインはダサくて垢抜けず、そこがレトロで気に入っていたのだが、最近はオシャレで可愛いものがすごく増えている。このガタォン(日本の商品名ガタオ、大猫の意)という銘柄のヴィーニョ・ヴェルデのラベルもそうだ。夏らしい水色と黄色の配色、直線的なフォルムの猫、シンプル極まりないロゴマーク。猫は三毛猫ならぬ四毛猫なのだが、この前のラベルの緑の猫よりもずっと違和感がない。少なくとも昔のラベルと比べ格段に洗練されている。
その昔のラベルは、はっきり言って不気味だった。片手に酒瓶、片手に杖を持ち、ブーツを履いた脚で変な踊りを踊っている猫はどう考えても中身が人間だ。どこか狂気を帯びた目と歪んだ口からのぞく赤い舌は、飲んだらこうなるぞと示唆しているかのようだ。猫なのに可愛い要素がひとつもないところが面白い。このラベルが採用され使用し続けられたことに驚きを禁じ得ない。
そんな訳で、今までガタォンを見ても買おうという気は起こらなかったのだが、今なら新デザインの瓶に同じデザインの缶ワインが付いているというおまけに惹かれて買ってしまった。熟したリンゴやバナナの香りに柑橘類を思わせる酸味、炭酸がかすかに弾ける感触など、とてもスタンダードなヴィーニョ・ヴェルデだ。暑い時はぐいっといきたいところだが、そこは上品にシーフードをつまみながらゆっくり楽しもう。シーフードというと海老や蟹、貝など高価で食べるのに面倒なものが多いが、私が愛して止まないのはポルトガルで「海の佳肴」「海の悦び」などと呼ばれる日本国原産のこれである。
古いラベルの瓶の形も変でしたね。歪んだ丸い瓶で首に小さい輪っかというか取手が付いている。何かにぶら下げるためなのか?
この酔っぱらい猫が杖の先に酒瓶を引っ掛けてフランスまで放浪していたのかな。







