釣られました
2023年 06月 27日
6月はポルトガルのお祭り月間。リスボンではあちこちの広場や通りで鰯や肉の炭火焼きの屋台が青い煙をあげ、ビールの入ったコップを片手に踊ったり喋ったりと賑やかだ。アルファマやビカなどは観光客でごった返しているだろうと予想し、普通の住宅地で地元民がやってくるような所で鰯を食べようと、友人のMOREIAさんと OVOS MOLESさんとで、アロイオス通りのお祭りに行くことにした。
まだまだ待ち合わせの時間には余裕がある土曜日の午後、スマホにショートメッセージが入った。CTT(郵便局)から、小包が税関で止まっているので、関税1€いくらを払いなさいという内容で、支払いのためのリンクがある。ちょうど日本からの郵便物を待っていた所なので、疑いもせずリンクのアドレスを開き、名前、電話番号、メルアド、そしてカード番号を入力してクリックした。現れた次のページには、携帯に送信したコードを入力して、関税の支払いは完了とある。ところが携帯はうんともすんとも言わない。あれ?このカードは使えないんだろうか?と思い、別のカードでもう一度チャレンジしたが、やはり音沙汰がない。じゃあ荷物保管所に直接行って払うか、とページにある住所をGoogle地図で調べると、そこには全然別の運送会社がある。なんか変だ。よく見るとリンクのアドレスはctt/orgで終わっている。orgって何だ?オーガニゼーションの事だろうが、CTTは今は会社だ。だいいち、今日は土曜日じゃないか。郵便局が土曜日にメールをよこす訳がない。しまった!!カードの裏に記された銀行の相談窓口に電話して、こういうメッセージが来てカード番号を入力したんですが、と説明したら、即座に詐欺ですねと言われた。あちゃー。
2枚のクレジットカードを止めてもらうために、約束の時間に遅れてしまったが、すでに着いていた2人が買っておいてくれた鰯とチョリソは冷めてもなお美味かった。幸い実害はなかったものの、銀行の人に警察に届けるようにとアドバイスされたので、後日交番に詐欺師の電話番号入りのSMSのスクリーンショットを持って行ったのだが、お金取られなかったんでしょ、と相手にされなかった。せっかく犯罪組織の情報を持って行ったのに、捜査をして検挙するとか考えないのか。あるいはお巡りさんのやる気がないのか。ポルトガルには熱血警官や鬼刑事は居なそうだ。

この類のメッセージは時々受信するが、どれも取引の無い銀行やカード会社やビットコイン屋を騙るので今まで難を逃れていたが、たまたま日本からの荷物を待ち侘びていたので、つい信じてしまったのと、以前実際に郵便局から関税に関するSMSが来たことがあったので釣られてしまった。
関税支払いはかなり面倒で、物品のコード番号を選択したり、注文したサイトや領収書のスクリーンショットをCTTの税関のページに送った上で、支払うべき関税が決まる。関税をATMやネットバンキングで支払って、ようやく郵便局から配送されるのだ。PCを持っていない人やインターネットが分からない人には無理だ。更に、日本で配送料を払っているにも関わらず、受け取る側もCTTに配送料を払わなくてはならない。全部で30€以上になった。ぼったくりだ。詐欺師の言う1€ちょっとだったらどんなに良かっただろう。どっちが詐欺師なのか判らん!
ポルトガルでも息子を装って金を送ってくれと騙そうとするオレオレ詐欺がある。男のいない家庭にもメッセージが来るそうで、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとばかりに無差別にメールを送っているのだろう。いったいどんな人間がやっているのか…。バスや電車の乗客のほとんどがスマホに見入っている今日この頃、このような通信機器を使った犯罪はますます巧妙になっていくだろう。ポルトガルはもう素朴な国ではなくなった(悲)。
最近ようやくスマホで決済できるアプリを入れて、恐る恐る使っています。このシステムはpaypayよりも早く普及しています。日本はポルトガルよりも遅れています。詐欺とか盗撮だとか変な技術は発達しているのに。
皆様も不審な引き落としがないか銀行口座はチェックして下さい。




