復活祭のパン 2
2024年 04月 01日
スーパーの菓子コーナーに巨大な卵型チョコレート、色んな種類のアーモンドチョコやアーモンドの砂糖がけが並ぶと、もうすぐ復活祭があるのだと気付く。パン屋やお菓子屋には卵を殻ごと練り込んだパン、卵をたっぷり使ったカステラの元祖のパン・デ・ロー、鳥の巣を模ったケーキなどがウインドウを飾る。聖週間にキリストの受難を偲び肉や卵を控えた後、復活祭にキリストの復活を祝って卵たっぷりのお菓子や、肉料理を食べるという伝統に由来しているそうだが、現代において復活祭までの断食を実行している人はほとんどいないだろう。むしろクリスマス同様だらだらと甘い物を食べ続けて体脂肪が蓄えられる時期である。
通りに面した大きな窓に卵やウサギなどで復活祭の飾り付けをした近所のカフェLomarに入ると、ケースの中に久々に私の好きな「ニーニョ」がずらりと並んでいる。パイ生地の中央に黄色いカスタードクリームを絞ったもので、卵あるいはヒヨコが入った鳥の巣を表現したお菓子だ。私と、復活祭休みでイタリアからリスボンに滞在中のヤマザキマリさんの夫君ベッピ氏は迷わずこれを選んだ。
ベッピ氏からはリスボンに来る度にチーズやらパスタやらイタリアの珍味佳肴をお土産に頂くのだが、今回はコロンバというイタリアの復活祭の伝統菓子を贈られた。卵をたっぷり使ったブリオッシュのような生地にドライフルーツやハチミツなどを使った甘いパンで、上から見ると十字架の様な形をしている。これは鳩(精霊)を模ったもので、イタリアでは復活祭の期間中に少しづつ切って食べるそうだ。かなり甘いので日持ちするのだろう。美味しいのでついつい1切れが2切れ、2切れが3切れに…いかん、復活祭が終わるまでキープしなくては。
別の近所のカフェには、珍しく元祖カステラのパン・デ・ローが何個か並んでいた。丸い穴あきの型で焼いたもの、四角い紙の箱にすっぽり収まったものと、中央に卵型のチョコレートを何個かのせて鳥の巣をイメージしたものがある。色んなチョリソや肉を練り込んで焼いたどっしりしたパンもあり、これも普段は見ないものである。値段はキロ当たり10ユーロだという。迷った末買わずに店を出たが、特定の期間にしか売っていない物だと考え直し、結局買いに戻った。値段は8ユーロ、約800gということになる。これも食べ過ぎ注意のシロモノだ。
復活祭のご馳走は仔山羊か仔羊だろう。以前カステロ・デ・ヴィーデで復活祭の特別メニューという仔羊のスープを食べたことがある。神の生贄に捧げた神聖な動物を使ったスープにはよくわからない部位の肉片が色々入っていた。アルカンタラ地区にある昔ながらのカフェのイースターサンデーのメニューは仔山羊のロースト。しっかり下味をつけた骨付き肉と、肉汁のしみたジャガイモが絶品で、付け合わせのレバー入りご飯や青菜のソテーもいい味を出している。
今年の聖週間は全国的に激しい風雨に見舞われ、イースター休みでポルトガルに来た観光客にはまさに受難のお天気だったが、聖金曜日と復活祭は青空が広がり、太陽が復活した。いよいよ春本番、カメラと甘いパンと肉のパンの残りを持って花の写真を撮りに行こうかと思う今日この頃である。
東京近郊では今週、桜満開の予想です。(くらべものにはならんが)お気に入りのパンでも持ってわたくしも近所に花見に行こうっと。
日本では突然桜が開花したり嘘のようなお天気ですが、私の身にも嘘のような事が起こってました。いつの間にかクレジットカードが使われてその額700€越え💢でもカードはいつも家の中に置いています⁉️変なサイトにアクセスしたのかもしれません。明日銀行に行きます😡







