スープの話 2 石のスープ
2007年 04月 13日
ポルトガル独自のファストフードにスープ専門店がある。ラーメンどんぶり大の器によそったスープがメインで、それにパンに揚げ物またはキッシュかサラダ、飲み物を組み合わせた簡単な食事を出すチェーン店がどのショッピングセンターにも必ずある。スープは日替わりと定番が5,6種類、安くてお腹いっぱいになること請け合い。
スープによってはパンやサイドメニューの必要ないものがある。それはソパ・ダ・ペドラ(石のスープ)と呼ばれるものである。文字通り石がごろごろ入っていて、胃がズシーンと重くなり、しばらくは動けなくなる代物だ。
石は美味しい石がたくさん取れることで有名なリバテージョ地方産がほとんどであるが、アレンテージョ地方では特産の良質のピンクの大理石をふんだんに使った石のスープを売り物にしているところもある。北部ミーニョ地方では上品な灰色の御影石が多く、同地方の典型的なスープのカルド・ヴェルデと双璧をなしている。ドウロ河上流ではブドウ畑に見られる黒っぽい片岩という石が使われ、この地方の名産のハムやソーセージと絶妙のコンビを組んでいる。南部では鉄分を多く含んだ赤っぽい石が豊富で、トマト味によく調和する。
昔貧しかったポルトガル人は、道端に落ちている石ころも貴重な食材として工夫し、美味しいスープを作りそれを主食として生活してきた。大航海時代には、どんな荒地に漂着しようが、その地の石で生き延び、あのような人類の偉業を達成したのだ。ポルトガルに来たならば、その地方ならではの石のスープを注文しよう。スープをいくらかき回しても石が1個も見つからない場合は、責任者にクレームを付けるべきだ。石を持って来い!と大声で叱りつけよう。そしたら石のつぶてがあなたの頭に飛んでくるかもしれない。

黒い粘板岩、赤い砂岩、灰色の花崗岩、白い石灰岩など、各地方の様々な石を使った石のスープ
…冗談です。石のスープには普通は石は入っていません。
この名前の由来には有名な伝説がある。一人の托鉢僧がある貧しい村に着いた。彼は家々を回って食べ物を恵んでくれるよう頼んだが誰一人食べ物を分けてくれず、仕方なく彼は道に落ちていた小石を拾い、さてこの石でスープを作ることにするかと独り言を言う。それを聞いた村の女が好奇心を持ち、彼に鍋を貸す。托鉢僧は鍋に湯を沸かし、小石を入れて煮立てる。彼は味見をし、うん、なかなかいい味だ、だがちょっと甘いな、少し塩をいただけんかねと訊ねた。女は塩くらいなら構わないと思い分けてやった。坊さんは、しかし何かが足りないな、そうだ奥さん、豆を2,3個もらえんかね。と頼む。また味見し、ふん、だいぶ良くなったが、コクが足りないな、もし豚の脂身があったらなあと坊さんがつぶやく。女はベーコンの切れ端を与える。ほう、かなりいい味だ、でも彩りが足りないなあ、菜っ葉の切れ端があればなあ、赤みが足りないから人参の尻尾があるとなあ、と次々と材料をせしめて、しまいには素晴らしく美味しい実沢山のスープが出来上がったということだ。

と言う訳で、石のスープは、赤豆、キャベツ、人参、豚肉、牛肉、チョリソ、人参、マカロニなど色んなものが入っていてそれ自体でひとつの食事になり得る、優れて栄養価の高いスープである。力仕事をしている人向けの食べ物である。ただしチェーン店のものは塩気が多いので高血圧の人は毎日取らないほうが良いかもしれない。その他にはキャベツの仲間の青菜の千切りとチョリソを入れたカルド・ヴェルデやら、色んな野菜が入って彩りのきれいな野菜のクリームスープやら、ポルトガル人が病気のときに食べる米やバスタの入ったチキンスープであるカンジャ(患者?)やら、海老蟹を使ったシーフードスープやら様々な種類のスープがある。
スープは専門店やレストラン以外でも、カフェやバールの昼のメニューに一、二種類のスープは必ず登場し、ダイエット中の若い女性はよくパンとスープだけの昼ごはんを取っている。でも彼女たちは食後のデザートは欠かさない。効果あるのか?
スープによってはパンやサイドメニューの必要ないものがある。それはソパ・ダ・ペドラ(石のスープ)と呼ばれるものである。文字通り石がごろごろ入っていて、胃がズシーンと重くなり、しばらくは動けなくなる代物だ。
石は美味しい石がたくさん取れることで有名なリバテージョ地方産がほとんどであるが、アレンテージョ地方では特産の良質のピンクの大理石をふんだんに使った石のスープを売り物にしているところもある。北部ミーニョ地方では上品な灰色の御影石が多く、同地方の典型的なスープのカルド・ヴェルデと双璧をなしている。ドウロ河上流ではブドウ畑に見られる黒っぽい片岩という石が使われ、この地方の名産のハムやソーセージと絶妙のコンビを組んでいる。南部では鉄分を多く含んだ赤っぽい石が豊富で、トマト味によく調和する。
昔貧しかったポルトガル人は、道端に落ちている石ころも貴重な食材として工夫し、美味しいスープを作りそれを主食として生活してきた。大航海時代には、どんな荒地に漂着しようが、その地の石で生き延び、あのような人類の偉業を達成したのだ。ポルトガルに来たならば、その地方ならではの石のスープを注文しよう。スープをいくらかき回しても石が1個も見つからない場合は、責任者にクレームを付けるべきだ。石を持って来い!と大声で叱りつけよう。そしたら石のつぶてがあなたの頭に飛んでくるかもしれない。

…冗談です。石のスープには普通は石は入っていません。
この名前の由来には有名な伝説がある。一人の托鉢僧がある貧しい村に着いた。彼は家々を回って食べ物を恵んでくれるよう頼んだが誰一人食べ物を分けてくれず、仕方なく彼は道に落ちていた小石を拾い、さてこの石でスープを作ることにするかと独り言を言う。それを聞いた村の女が好奇心を持ち、彼に鍋を貸す。托鉢僧は鍋に湯を沸かし、小石を入れて煮立てる。彼は味見をし、うん、なかなかいい味だ、だがちょっと甘いな、少し塩をいただけんかねと訊ねた。女は塩くらいなら構わないと思い分けてやった。坊さんは、しかし何かが足りないな、そうだ奥さん、豆を2,3個もらえんかね。と頼む。また味見し、ふん、だいぶ良くなったが、コクが足りないな、もし豚の脂身があったらなあと坊さんがつぶやく。女はベーコンの切れ端を与える。ほう、かなりいい味だ、でも彩りが足りないなあ、菜っ葉の切れ端があればなあ、赤みが足りないから人参の尻尾があるとなあ、と次々と材料をせしめて、しまいには素晴らしく美味しい実沢山のスープが出来上がったということだ。

と言う訳で、石のスープは、赤豆、キャベツ、人参、豚肉、牛肉、チョリソ、人参、マカロニなど色んなものが入っていてそれ自体でひとつの食事になり得る、優れて栄養価の高いスープである。力仕事をしている人向けの食べ物である。ただしチェーン店のものは塩気が多いので高血圧の人は毎日取らないほうが良いかもしれない。その他にはキャベツの仲間の青菜の千切りとチョリソを入れたカルド・ヴェルデやら、色んな野菜が入って彩りのきれいな野菜のクリームスープやら、ポルトガル人が病気のときに食べる米やバスタの入ったチキンスープであるカンジャ(患者?)やら、海老蟹を使ったシーフードスープやら様々な種類のスープがある。
スープは専門店やレストラン以外でも、カフェやバールの昼のメニューに一、二種類のスープは必ず登場し、ダイエット中の若い女性はよくパンとスープだけの昼ごはんを取っている。でも彼女たちは食後のデザートは欠かさない。効果あるのか?
石のスープ本気にしちゃったじゃん。日本人は炭の麺とか食べちゃうからね。伝説があるのもいいですね。そういうの調べてどんどん紹介して下さい。
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こないだ石のスープを食べたら中に入っていた小石をかじり、歯が折れました。皆さんも気をつけてください。またまた冗談です。
はじめまして!おいしそうなブログですねぇ。楽しみにしています。
ホントおいしそうですよね。ソーセージのところ読んだときは、思わずお高いドイツソーセージ買っちゃいました。
by caldoverde
| 2007-04-13 21:40
| スープ・前菜・酒肴
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Comments(4)

