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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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焼き魚

アゼーニャス・ド・マールの絶景
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 ポルトガルのレストランのメニューには焼き魚が必ず入っている。季節や場所によって魚の種類は変わるが、イワシ、アジ、スズキ、鯛、平目、クエ、赤魚、鮭など、おなじみの魚である。店によってはどこ産だとか、天然ものである旨をメニューに示している。リスボンでは日曜日は市場が休み。漁もない。したがって月曜日も市場には魚はほとんど入っていない。新鮮な魚を買うのなら火曜日となる。またカトリックの国ポルトガルでは、金曜日は宗教上の理由で肉を食べずに魚を食べる人が多いから、金曜日も魚の入荷が多いということだ。だからリスボンで魚を食べるなら火曜日から金曜日の間に。日曜・月曜は期待しないほうがいい。港町や高級店ではこの限りではないとは思うが。

 生きのいい焼き魚は下手に料理したものよりもずうっと美味しいことはよく判る。しかし、ただ焼くだけだ。それなのにびっくりするような値段が付けられていることがある。それは日本のすし屋と同じで、天然ものだとか珍しい魚だとか理由があるのだろうが。リスボンの高いことで有名な魚専門レストランでご馳走になったときは、赤魚の焼きものが約一万円もした。炭火で焼かれ香ばしく美味しかったが自分では絶対に払わない値段だ。この店はどうも接待用らしい。

 シントラ近郊の風光明媚な海沿いの小さな町、アゼーニャス・ド・マールの大西洋に張り出したプールのあるお洒落なレストランで海を眺めながら一人(寂しく)舌平目を食べたときは、メニューにキロ当たり60ユーロという値段がついていた。初めは一番安いキロ40ユーロのスズキにしようか悩んだが、どの位の大きさか見てから決めようと思った。おねえさんが皿に生のスズキと舌平目を乗せてきた。巨大だ。どちらも一人では平らげられそうにない。でもおねえさんは、舌平目は縁側を取ると小さくなりますよ、それにもっと小さいのもありますというので、高いほうの舌平目を注文することにした。

 舌平目が来た。A4の紙からはみ出しそうな大きさだ。メニューには炭火焼きと書いてあったが、白い側にうっすら焼き色がついている程度で、黒い側は殆ど焦げ目がない。私は生焼けより炭化しているほうが好きなのでちょっと不満だが、生臭くなく美味しい。付け合せの野菜炒めが日本の味っぽくて懐かしい。ボイルした新じゃがはちょっと冷めていた。熱々だったら尚可であった。かなりの量があり、その日の夕食は食べなかった。パンとバター、ワインのハーフボトル、コーヒーで全部で約32ユーロ、約5千円だった。客はほとんどスペイン人の観光客で彼らにはそう高くはなかったのかもしれない。後で知ったことだが、レストランの主人自ら釣った魚を出す店だということだ。そうするとこの値段はまあ、納得がいく。
焼き魚_a0103335_16122086.jpg

 私の好きな魚はサルモネッテという可憐な赤い魚である。リスボンではたまにしか見られず、アジや養殖ものの鯛、サーモンより高い。セツーバルという港からやって来る。近所のレストランで食べて以来ファンになった。この店ではきれいにした腹にニンニクや香草を挟み、表面にパセリを混ぜたパン粉をかけてカリッとオーブンで焼く。一皿2匹で12ユーロくらい。キュートな魚のプリンセスにはプチプチ泡の出るワイン、ヴィーニョ・ヴェルデがぴったり。自分でも料理してみようと思い、近所の市場で生のサルモネッテを2匹買った。5ユーロ。生も高い。5ユーロならその辺のバールで定食が食べられる。市場のおばさんがうろこやワタを取ってくれるので、調理は簡単だ。アパートにはオーブンも魚を焼くグリルもないので、フライパンにオリーブオイルを引いて焼いたが…結果は無残なものとなった。フライパンだと表面はすぐ焦げるが、中まで十分に火が通らない。まあまあ旨かったが、やはり店で食べたほうがいい。ポルトガル人が外で魚を食べる訳が判った。プロが炭火で焼いた魚のほうが美味しいに決まっている。それに家の中が煙や魚のにおいで臭くならずに済むからだ。

悲惨な結果になったサルモネッテ
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Commented by おっちゃん at 2007-06-04 22:28
日本で煙の出ない魚焼き噐をかうべきですね。フライパンだとフタをして蒸し焼きにしないと、中まで火が通らないかも。でも日本でもマンションなどは臭いがつくから、焼き魚を買って食べる人は多いですよ。
Commented by caldoverde at 2007-06-05 06:16
友達が「ノンケムリン」という商品名の魚焼き器を買って、秋刀魚の塩焼きをご馳走してくれたことがありました。それに類似するものはこちらには見当たりません。金属製の七輪とかバーベキューはあるけど、庭がないとね。アパートで魚を食べる時は、缶詰のイワシやツナまたはスモークサーモン位です。
Commented by ちゅんち at 2007-06-08 02:10
是非とも、アジの開きを作ってみてください。

アジを買って、開いて(頭はさすがに割れないので落としてますが)4%くらいの塩水に1時間つけて、水気を取って、一日干す。

家は針金ハンガーに洗濯ばさみを吊り下げて、それで挟んでます。
網戸は無いけど、網戸の網は売ってるのでそれでハエ除けのカバーも作りました。出来たものは一枚づつホイルに包んで冷凍庫などへ。

焼く時はホイルごと焼くと匂いも出ず、中まで焼けて、食べる時もホイルごと皿に載せると、食器洗いもラクラクです。

いかにも手抜き主婦と言う感じですかね。
Commented by caldoverde at 2007-06-08 08:37
いやいや、アジの干物を家庭で作ること自体立派なことです。超うまそうですが蝿よけや焼き網を用意しないとな・・・今度ナザレに行ったとき、アジの開き買ってきます。
Commented by おっちゃん at 2007-06-11 07:53
ちゅんちさん、よい情報をありがとう。鯛の干物などは身が崩れやすくて、グリルで焼くのが難しいのですが、なるほどホイルに包んで焼くとよかったんですね。さっそく試してみましたよ。焦げはつかないけど、形がくずれずよかったです。
by caldoverde | 2007-06-04 07:07 | シーフード | Comments(5)