小魚の唐揚げ
2007年 07月 04日
メインディッシュの小魚料理には、ぺティンガとカラパウジーニョがある。前者は小さなイワシ、後者は小あじである。長さが10cmくらいの小魚に軽く衣をつけて揚げたものに、トマトライスやパンをどろどろのおかゆ状にしたアソルダが付け合わされる。熱々の魚のフライにレモンをきゅっと絞り、歯の丈夫な人は頭や骨も丸ごと食べてしまおう。香ばしくてとても美味しい。
もうちょっと大き目のものとなるとペスカディーニャというものがある。ペスカーダという鱈系の白身魚の小さいもので、体の割りに大きな口をしている。その口に自分の尻尾をくわえさせられ輪になった状態でから揚げにされる。味は小あじや小イワシより淡白である。
揚げたての魚のフライにはやっぱり生ビールか、緑のワイン、ヴィーニョ・ヴェルデがよく合う。
お隣のスペインの珍味はウナギの稚魚であるが、ポルトガルではあまり見たことがない。高いので私の予算でいける店にはないだけかも。ところがスーパーの高級海産物コーナーにウナギの稚魚が私の手に届く値段で売られていた。手にとってよく見ると、原材料は魚のすりみであった。背中を表すためにうっすら灰色に着色され、小さな目までついている。非常によくできている。
もう少し大きくなったウナギのから揚げをポルトで食べたことがある。ペスカディーニャのように輪にして揚げてあった。しかし骨が硬くて肉の部分が少ない。ウナギの味はどこへ?何度も言うが、日本のウナギの蒲焼は最高だ。
「えぇ!たったこれだけ!」という驚きの量を、小さい木のスプーンで
一杯ずつすくいながら「15ユーロ~」「あっ、そんなにすくって!
それ25ユーロくらいあるぞ!」とケンカしながら3人で分け合って
食べたのもいい思い出です(なのか?)