網タイツをはいた豚
2007年 11月 16日
「ワインの腸詰」(4月7日の日記)を食べた大衆食堂には時々変わったものが登場する。先日は「黒豚のほっぺたの詰め物」という字面からはどんなものか全く想像のつかないものが「本日のおすすめ」であった。食堂の入り口に近い席に陣取っていたOLが食べていたものは、今までに見たことのない、大いに興味をそそる形状を有していた。野球か軟式テニスのボール程の大きさの塊が網状のものに包まれている。これこそが「黒豚のほっぺたの詰め物」であった。好奇心が加速度をいや増す。もうこれは注文するしかない。店のお姉さんに中身は何ですかと尋ねると、今聞いてきますと厨房のほうに行き、付け合せのサラダは持ってきたが答えは持ってこなかった。今度は店の主人に尋ねた。今聞いてきますと厨房のほうに行き、ワインを持ってきたが明確な答えは持ってこなかった。レストランの責任者としての体面を保とうと努力している様子は感じられたが、窮地に追い詰められた彼の回答は「とにかく何かが入っていて美味い」というものであった。主人も従業員も何で出来ているのか判らないものを客に出す店である。運を天に任せるしかない。ワインの味もこの店では運である。ある日は酸っぱくてある日は甘い。この日はたまたま当たりであった。

さて黒豚のほっぺたが来た。1人前2個でサラダの他にご飯とじゃがいもが付いている。じゃがいもをよく見ると、さいの目に切ったフライドポテトとそれより大きめに切った煮ころがしのような味付けの芋の2種類が混じっている。どちらかが別の料理に使った余りのリサイクルでなければ、珍しい趣向である。しかし何と言っても目を奪われるのは網に包まれた豚肉である。網タイツをはいた足はありふれているが、網タイツをはいた豚のほっぺたは珍しい。網をナイフで切ろうとすると結構しぶとい。なかなか切れない。ひょっとするとこの網は手の込んだ料理に使われる網状の脂肪ではないかという考えも頭に浮かんだが、この値段とこの手ごたえでは有り得ないと打ち消した。
ナイロンだか木綿だか知らないが網が肉に食い込んでナイフできれいに外すのが難しい。面倒になって半分に割ると肉の中から葱が出てきた。ポルトガルの葱は美味いので別に文句はない。何なのか判らない中身の材料の1つは判明した。黒豚の頬肉は脂肪が少なくて比較的あっさりとしている。外側の味付けは濃い目で醤油で煮たチャーシューに共通するものがあるが、詰め物の葱が塩味を緩和し甘味を添える。少し塩辛いのでサラダやご飯やポテトが進み、ワインがより甘く感じられる。肉は少ないように思えるが、食べるのに時間がかかり、また味も濃い目で付け合せやワインが進んでしまうので結構満腹する。
この「黒豚のほっぺた」は例えるならば、以前登場したワインの腸詰とオヤジハウスワイン夫婦の娘で、年頃になり網タイツなどでおしゃれして、父親に擦り寄って甘えている。ところが母親同様センスが良くない。化粧は真っ黒のガングロである。芋やご飯をもりもり食べるが、いくら食べても足りない。親父はでれでれと甘くなり娘の言うがまま芋やご飯を与え続ける。娘はそのうち網タイツから肉がはちきれそうになり、しまいには母親のような腸詰おばさんに変身しまうのだ。そんなポルトガルの家族ドラマを想像させるある日の昼食であった。

さて黒豚のほっぺたが来た。1人前2個でサラダの他にご飯とじゃがいもが付いている。じゃがいもをよく見ると、さいの目に切ったフライドポテトとそれより大きめに切った煮ころがしのような味付けの芋の2種類が混じっている。どちらかが別の料理に使った余りのリサイクルでなければ、珍しい趣向である。しかし何と言っても目を奪われるのは網に包まれた豚肉である。網タイツをはいた足はありふれているが、網タイツをはいた豚のほっぺたは珍しい。網をナイフで切ろうとすると結構しぶとい。なかなか切れない。ひょっとするとこの網は手の込んだ料理に使われる網状の脂肪ではないかという考えも頭に浮かんだが、この値段とこの手ごたえでは有り得ないと打ち消した。

この「黒豚のほっぺた」は例えるならば、以前登場したワインの腸詰とオヤジハウスワイン夫婦の娘で、年頃になり網タイツなどでおしゃれして、父親に擦り寄って甘えている。ところが母親同様センスが良くない。化粧は真っ黒のガングロである。芋やご飯をもりもり食べるが、いくら食べても足りない。親父はでれでれと甘くなり娘の言うがまま芋やご飯を与え続ける。娘はそのうち網タイツから肉がはちきれそうになり、しまいには母親のような腸詰おばさんに変身しまうのだ。そんなポルトガルの家族ドラマを想像させるある日の昼食であった。
ほほぅ、こりゃ美味しそうなお嬢さんで。そりゃ大切にされるでしょう、一頭の豚から2個しか取れないんですから、バカリャウの舌の次ぐらいに希少価値だ。あっしも前にこの頬肉を食べたことがありますよ。ただし気取ったレストランでしたがね。仰るとおり醤油っぽい味付けでした、というよりあれが旨みなんでしょうかね。
豚の頭と言えば、アレンテージョはあのAvisの町で、Cabeça de Xaraというものを食べましたがね、ただの豚耳や鼻などの寄せものなんですが、なかなか珍味ですよ。え?xaraくせえって?失礼しました・・・ドロン!
豚の頭と言えば、アレンテージョはあのAvisの町で、Cabeça de Xaraというものを食べましたがね、ただの豚耳や鼻などの寄せものなんですが、なかなか珍味ですよ。え?xaraくせえって?失礼しました・・・ドロン!
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近頃日本でも牛の頬肉のシチューとか、マグロの頬肉とかグルメとしてでてきます。世界的な流行り?昔からあるんですかね?二つの店の調理が一緒だと昔からのものなのかも?
リスボンのアレンテージョ料理屋で豚の何かを頼んだら、豚の顎でした。歯が見えました。鱈の顔くらい食べるところがなかったです。くやしい。
中身、あとベーコン入ってたよね?
他にもなんだか白っぽいどろどろしたもの・・broa?
前にも、ほっぺにくかって食べたことあったけど(確か豚)、
なんか歯ごたえがいいというか、こりこりというか・・
あと脂っこくって、魚と違って、肉類の顔はあんまりだなぁ。
じゃない?
他にもなんだか白っぽいどろどろしたもの・・broa?
前にも、ほっぺにくかって食べたことあったけど(確か豚)、
なんか歯ごたえがいいというか、こりこりというか・・
あと脂っこくって、魚と違って、肉類の顔はあんまりだなぁ。
じゃない?
by caldoverde
| 2007-11-16 03:00
| 肉料理
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Comments(4)

