赤ピーマン(ピメンタン)
2008年 01月 17日
ピーマンは日本の子供の嫌いな食べ物の上位に必ず登場する。でもポルトガルの子供の間では意外と人気がある可能性が高い。こちらのピーマンは大きくて肉厚で辛さや苦味が少ない。特に赤いピーマン、ピメンタンは甘味さえ感じるので、サラダに生のまま使われる。赤や黄色のピーマンのマリネが前菜に出れば、その美しい色合いに手を出さずにはいられない。魚介類のシチューであるカルデイラーダやカタプラーナにはピメンタンの鮮やかな色と独特の風味が不可欠であるし、肉と一緒に串に刺して焼いた赤ピーマンは甘味がよりいっそう増して美味しい。
ピーマンは唐辛子の仲間だから当然辛い赤ピーマンもある。去年旅行したアソーレス諸島の名物、分厚いトカゲステーキにはピリッと辛い赤ピーマンの塩漬けが添えられる。仙台名物の牛タンには唐辛子の味噌漬け、トカゲには赤ピーマンだ。アソーレスでは豆腐のようなチーズ、ケイジョ・フレスコにもこの辛い赤ピーマンのペーストをつけて前菜にする。キムチ豆腐?みたいなものである。
ポルトガルのスーパーの調味料コーナーにはプラスチックの容器に入った赤ピーマンのペーストが売られている。アソーレス産のでなければ、ひりひり辛いことはない。ただしたっぷり塩が使われている。これは肉に下味をつけるためのものだ。主に豚肉用で、鶏肉にも使われることがある。この赤ピーマンペーストを使った代表的な料理は、何と言ってもポルコ・ア・アレンテジャーナ(アレンテージョ風豚肉料理)であろう。
この有名な料理のルーツは、文字通りアレンテージョという説と、元々はアルガルヴェの料理で、例のカタプラーナという鍋を使い、特に美味いアレンテージョの豚肉を材料とするのでアレンテージョ風ポークと言うようになったという説がある。そういえばこの料理に欠かせないアサリは、内陸に広がるアレンテージョより海岸沿いのアルガルヴェのほうが容易に手に入るはずだ。
また興味深いことに、この料理は食べ物の「踏み絵」であるそうだ。ユダヤ教徒やイスラム教徒は豚を食べない。またユダヤの教えでは、タコやイカ、貝類など海に住むうろこのないものは食べてはいけないそうだ。昔のポルトガルではこの料理を食べられない者は異教徒として捕えられ、拷問を受け火あぶりになっていたのかもしれない。アレンテージョの州都、エヴォラは宗教裁判の中心地でもあった。とするとやはりこの料理はキリスト教徒か否かを見破るためにこのあたりで発明されたものだろうか。無神論者や多神教の日本人は何でも美味しく食べられて、何と幸せなことだろう。
店によって、家庭によって様々なアレンテージョポークのレシピがあるが、ほぼ共通の手順を紹介すると、角切りにした豚肉をこの赤ピーマンペースト・白ワイン・ニンニク・ローリエなどで下味をつけ、油で炒めるか揚げてから砂を掃かせたアサリを加え、白ワインで蒸し煮する。ざっとこんなところである。ポルトガルの肉料理にはフライドポテトが付き物なので、別に添えるか、またはフライドポテトを肉やアサリと同じ鍋に入れて蒸し煮にする。豚肉とアサリのエキスがしみ込んだじゃがいもはすごく美味である。仕上げにコリアンダーのみじん切りを散らす。あるご家庭では角切りにせず、ステーキのようなスライスにした豚肉で作るそうだ。アレンテージョ風ポークの作り方はさほど難しくはない。赤ピーマンペーストがなければパプリカの粉で代用して作ってみては。
ピーマンは唐辛子の仲間だから当然辛い赤ピーマンもある。去年旅行したアソーレス諸島の名物、分厚いトカゲステーキにはピリッと辛い赤ピーマンの塩漬けが添えられる。仙台名物の牛タンには唐辛子の味噌漬け、トカゲには赤ピーマンだ。アソーレスでは豆腐のようなチーズ、ケイジョ・フレスコにもこの辛い赤ピーマンのペーストをつけて前菜にする。キムチ豆腐?みたいなものである。
ポルトガルのスーパーの調味料コーナーにはプラスチックの容器に入った赤ピーマンのペーストが売られている。アソーレス産のでなければ、ひりひり辛いことはない。ただしたっぷり塩が使われている。これは肉に下味をつけるためのものだ。主に豚肉用で、鶏肉にも使われることがある。この赤ピーマンペーストを使った代表的な料理は、何と言ってもポルコ・ア・アレンテジャーナ(アレンテージョ風豚肉料理)であろう。
この有名な料理のルーツは、文字通りアレンテージョという説と、元々はアルガルヴェの料理で、例のカタプラーナという鍋を使い、特に美味いアレンテージョの豚肉を材料とするのでアレンテージョ風ポークと言うようになったという説がある。そういえばこの料理に欠かせないアサリは、内陸に広がるアレンテージョより海岸沿いのアルガルヴェのほうが容易に手に入るはずだ。

また興味深いことに、この料理は食べ物の「踏み絵」であるそうだ。ユダヤ教徒やイスラム教徒は豚を食べない。またユダヤの教えでは、タコやイカ、貝類など海に住むうろこのないものは食べてはいけないそうだ。昔のポルトガルではこの料理を食べられない者は異教徒として捕えられ、拷問を受け火あぶりになっていたのかもしれない。アレンテージョの州都、エヴォラは宗教裁判の中心地でもあった。とするとやはりこの料理はキリスト教徒か否かを見破るためにこのあたりで発明されたものだろうか。無神論者や多神教の日本人は何でも美味しく食べられて、何と幸せなことだろう。
店によって、家庭によって様々なアレンテージョポークのレシピがあるが、ほぼ共通の手順を紹介すると、角切りにした豚肉をこの赤ピーマンペースト・白ワイン・ニンニク・ローリエなどで下味をつけ、油で炒めるか揚げてから砂を掃かせたアサリを加え、白ワインで蒸し煮する。ざっとこんなところである。ポルトガルの肉料理にはフライドポテトが付き物なので、別に添えるか、またはフライドポテトを肉やアサリと同じ鍋に入れて蒸し煮にする。豚肉とアサリのエキスがしみ込んだじゃがいもはすごく美味である。仕上げにコリアンダーのみじん切りを散らす。あるご家庭では角切りにせず、ステーキのようなスライスにした豚肉で作るそうだ。アレンテージョ風ポークの作り方はさほど難しくはない。赤ピーマンペーストがなければパプリカの粉で代用して作ってみては。
そっか、アソーレスでせっかく買ったピーマンペースト、
チーズとしか食べてなかったけど、料理にも使えるんだよね。
忘れてました。さっそく今週なにか作ってみる。
アサリ近くに買えるとこないからめんどくさいので、ポル子は
ポルトゲーザあたりで。
チーズとしか食べてなかったけど、料理にも使えるんだよね。
忘れてました。さっそく今週なにか作ってみる。
アサリ近くに買えるとこないからめんどくさいので、ポル子は
ポルトゲーザあたりで。
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アソーレスで食べた穴子のシチューにも赤ピーマンの塩漬けが使われていました。味にピリッとアクセントがついてうまかったです。
でも、アソーレスの赤ピーマンペースト、ポルコ・ア・アレンテジャーナには辛すぎない?キムチ豚にならない?
でも、アソーレスの赤ピーマンペースト、ポルコ・ア・アレンテジャーナには辛すぎない?キムチ豚にならない?
そうだねぇ、違う食べ物になっちゃうね。
あと、赤ピーマンの塩漬けも、レストランで食べたのの倍くらいまた
しょっぱくってさー、買って帰ったのが。
ただでさえ血圧高いっちゅーのに・・どうやって食べよう?
あと、赤ピーマンの塩漬けも、レストランで食べたのの倍くらいまた
しょっぱくってさー、買って帰ったのが。
ただでさえ血圧高いっちゅーのに・・どうやって食べよう?
おにぎりに入れてはどうでしょう。
日本では想像つかないけど、ピザソースやチリソースみたいな感じ?それとも青唐辛子の漬物をペーストにしたような物でしょうかね?砂糖を混ぜてスイートチリソースというわけにはいかないか(笑)
突然、余談ですが庶民の味方のスーパーLIDLが、VISCONDE VALMOR68にできましたね。
これで、延々バスに乗って行かずに済みます。
これで、延々バスに乗って行かずに済みます。
先日日本のテレビでみたけど、ポルトガルでは日曜日はほとんどの商店が休みって本当ですか?
あらっ17日から更新されてないのですね。
初めまして、-Bom-と言います。
書き込みは初めてですが、話しの中には時々登場してました。
赤ピーマンペーストですが、辛くない豆板醤をイメージしていただければわかりやすいかと思います。メーカーによっても多少違いますが…
もし自作するなら、ピーマンの塩漬けを乳酸醗酵させ古漬け状態にして、ペーストにすれば近いものが出来ると思います。
先日、arroz brasileira(鶏モツ入り炊き込みご飯)の色付けに使ってみました。
初めまして、-Bom-と言います。
書き込みは初めてですが、話しの中には時々登場してました。
赤ピーマンペーストですが、辛くない豆板醤をイメージしていただければわかりやすいかと思います。メーカーによっても多少違いますが…
もし自作するなら、ピーマンの塩漬けを乳酸醗酵させ古漬け状態にして、ペーストにすれば近いものが出来ると思います。
先日、arroz brasileira(鶏モツ入り炊き込みご飯)の色付けに使ってみました。
今漫画クッキングパパでヨーロッパ料理を特集しています。今週はバレンシア風パエリアでした。ホントはウサギ肉と豆とカタツムリの入るところを、鳥肉とサザエと豆で作るやり方を紹介しています。ポルトガルにも足を延ばしてくれるといいのにねえ。
百万人の読者の皆様、ご無沙汰しております。最近うまいものを食べていないのでネタを切らしていたのと、生来の怠けぐせが出て、しばらくほったらかしにしていました。どなたかスポンサーになってレストランに連れて行ってくれますまいか。最近ポルトガル料理にやや食傷しています。何か変わったものを食べたらすぐ更新するつもりではおりましたが・・・
Bomちゃん、お久しぶりです。お元気でしたか。体調を万全に整えてまたリスボンに来てくださいね。
ポルトガルの個人経営のお店は日曜休日は休みです。食堂も休みのところが多いけど、探せば開いてるところはあります。12月はクリスマス需要で日曜日もあけるお店が増えます。
Bomちゃん、お久しぶりです。お元気でしたか。体調を万全に整えてまたリスボンに来てくださいね。
ポルトガルの個人経営のお店は日曜休日は休みです。食堂も休みのところが多いけど、探せば開いてるところはあります。12月はクリスマス需要で日曜日もあけるお店が増えます。
最近更新されていないので、もしや日本に里帰り、などと思い、実家の父母を探索に出す寸前でした。。ポルトガルのバレンタイン、そっけないんですね。セクスィーワインには、参りました!!
by caldoverde
| 2008-01-17 07:20
| 調味料・その他
|
Comments(11)

