とろけるチーズパン
2008年 03月 17日

80年代ポストモダンの奇抜なビル、アモレイラスショッピングセンターの裏手には古い住宅が並ぶカンポリーデ地区。そこにはバスが通る道に気になる店が何軒かある。特に黄色い丸いパンを手で二つに割っている大きな宣伝写真の貼ってあるレストラン件バール。パンの生地がびよ~んと伸びていて、いかにこの小さなパンがフレッシュで弾力に富み粘りがあるかアピールしている。そして隣の写真には可愛い籠にこの丸いパンが山と盛られている。
こんな看板のお店にはきっと学校帰りの女子高生が群がっているはずだと確信して中に入ると、つまみなしでコップワインを飲むリタイヤ組、現場から抜け出してベーコンをつまみに立ってビールを飲む作業員風の中年男性、サッカー新聞を片手にテレビの試合を見る若い衆など、完全に男の世界であった。カウンターの中の人も看板娘ではなく、濃い顔のお兄さんである。
顔なじみ同士がサッカーの話かなんかで盛り上がっていたところに不意に怪しい東洋人の女が入ってきたので、なんとなく一瞬空気が張り詰めたのを感じたが、「ポン・デ・ケージョください」と自分たちにわかる言葉を発したので、彼らの関心はすぐにサッカーに引き戻された。もし私が美貌の持ち主であったら、もう2,3秒は関心を引き付けておくことができたのだが。幸いなことに私も彼らには関心はなかった。私の関心は只ひたすら、表の張り紙に書いてある「中身入りポン・デ・ケージョ」であった。
看板のは普通タイプの何も入っていないものだが、この店のポン・デ・ケージョには何かが入っているのもあるらしい。早速中身入りのポン・デ・ケージョを頼んだ。カウンターの中には家庭用のオーブントースターがあり、その中に丸いパンがぎっしり並んでいる。嬉しい焼き立てだ。お兄さんは熱そうに1個のポン・デ・ケージョを取り出してトースターの横にある機械のようなものの下にそれを置き、その機械のハンドルを押し下げると、管がぶすっとパンに突き刺さり何かがパンに注入された。パン生地にあんを入れて焼くのではなく、後から入れるのであった。

熱いところをふうふう吹きながら食べると、モチモチの生地からとろけるチーズがあふれ出してくる。チーズが練りこんである生地の中身は別の種類のチーズだった。予想していたことではあったが、予想を超えたおいしさだった。初めてのときはコーヒーと一緒に食べたが、おじさんたちが飲んでいるグラスワインが旨そうだったので、次の日はワインとともに頼んだ。今度はビールとベーコンも注文しようと思う。サッカー新聞も持参すれば常連さんの仲間に入れてもらえるかもしれないが、私はサッカーには疎いので、タイガースファンに巨人の話題を振ってしまうような危険もあるので、それはやめることにした。

カウンターを見ると看板のポン・デ・ケージョのほかにも美味そうなものがあるではないか。ごろっとした塊のままのベーコン。太いチョリッソ。黒いソーセージ。そのようなオヤジ系食品の隣に、白と黒の小さなボールがバットの中にたくさん並んでいる。黒い方はブリガデイロと呼ばれるポルトガルではポピュラーな手作りのチョコボール。白いのはホワイトチョコのブリガデイロかと思ったら、ココナッツをコンデンスミルクか何かで固めたもので、食べると甘いココナッツミルクと牛乳の風味が口いっぱいに広がる。女の子の大好きな味だ。濃いエスプレッソコーヒーにぴったりだが、アグアルデンテと呼ばれるポルトガルの焼酎も合うに違いない。とするとこの店はやはり女子高生よりも男性御用達になってしまう宿命なのだ。

中身は週替わり、今週はチョコレート
ポルトガルのおっちゃん達は甘党なんですかね?先日日本の雑誌でみたコラムには、『ジンジャ.バル』に親父が群がると書かれていました。若い女性は何処へ?
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カンポ・デ・オウリッケが富裕な老人街とするとカンポリーデは年金で何とか生活している老人街という気がしますが、今日は、おやつにお付き合いいただきありがとう。今度は是非ともベーコンとショリッソでしょうか。
そう言えば、先日CaldoVerdeさんたちがモアンバを食べたカフェには今日は張り紙が在って、スープと今日の定食とデザート・飲み物・コーヒーで5ユーロだそうです。おしゃれとは程遠いですが、昔ながらの店が残ってるのがこの辺かも知れません。
老人街なので若いヒト特に女性は見かけませんが、10年後くらいには地下鉄も伸び、なんか大学も出来るようなのでそしたら平均年齢も下がるのかも?
そう言えば、先日CaldoVerdeさんたちがモアンバを食べたカフェには今日は張り紙が在って、スープと今日の定食とデザート・飲み物・コーヒーで5ユーロだそうです。おしゃれとは程遠いですが、昔ながらの店が残ってるのがこの辺かも知れません。
老人街なので若いヒト特に女性は見かけませんが、10年後くらいには地下鉄も伸び、なんか大学も出来るようなのでそしたら平均年齢も下がるのかも?
どのバールもカフェも置いてあるものはほとんど同じなんですが、オヤジの集まるところ、オバサンの集まるところ、ギャルの集まるところと微妙に客層が違います。ポルトガルのオジサンはプリンが好きです。ラテン系男性は全てマザコンなので、お袋の味、ママの味を求めます。
なんだぁ、このパォン・デ・ケージョ! うまそ~。
3月8日の日記の巨大ポン・デ・ケージョと、この中身入りとあなたはどちらを選びますか?
よっしゃ、4月の初旬にこのパォン・デ・ケージョと家のお披露目でどうですかい!CaldoVerdeサンもOvosMolesさんもJojoさんも未だ家に来たことがないはずだし。
あ、それいいですね。3日以降ならOvosMolesはいつでもいいですよ~。caldoverdeさん、中身入りいっぱい買ってきてー。特大パォン・デ・ケージョは、切って、海苔巻いて食べたくなりそう。
中身は週によって変わるそうです。熱々のチョコ入りもオツです。
by caldoverde
| 2008-03-17 10:04
| ファストフード
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