燃える水
2008年 04月 05日

どちらも安物は無色透明でかなりくせがあり、いかにも場末のバールで赤ら顔のオヤジが立ち飲みしているものといったイメージがある。ところがアグアルデンテをオークの樽で寝かせて熟成したアグアルデンテ・ヴェーリャはポルトガルのブランデーと呼ばれるくらい薫り高い。値段も高い。500mlの瓶で安くても10ユーロ以上、いいものは数十ユーロ、もちろん高ければ高いほど美味しい。ホテルのバーなどでグラスを頼めば、1杯8ユーロ位するだろう。昔リスボンの空港でお土産に「アデガ・ヴェーリャ」という銘柄のアグアルデンテを買った。当時5000円くらいだった。グルメの友達に飲ませると大いに気に入った。私ももちろん気に入った。初めて買ったものがかなり良いものだったので、以後はそれより安いものを買うとどうも美味しくない。しかしおいそれと買える値段ではないので、何とか安くて味のいいものを探し続けている。
先日久しぶりにオビドスに行った。お土産はオビドスの名物チョコレートと心には決めていたけれども、チョコレートとともに飲む何かが欲しくなった。でも同じくオビドス名物のジンジャ(サクランボのリキュール)では甘すぎる。怪しいポルトガル語を話すイギリス人夫婦の経営する地場産品の店に入ると、奥にはこの辺で作られているワインが棚に並び、テーブルの上にはうまそうなアグアルデンテが2本、試飲用に出ているではないか。チョコレートにピッタリに違いない。1本はポルトガルで唯一、コニャックと銘打つことが認められたアグアルデンテだそうで、蝋のシールが貼られ、なんだか偉そうな様子をしている。もう一本はそれよりもっと安い、とは言っても21ユーロの細長い瓶に入ったアグアルデンテであった。心はもう安い方に買うことに傾いていたが、一応比較検討したうえで選ぶ、というフリをして両方飲んでみた。奥さんは安い方が柔らかくて好きだと言っていた。私もあまり樽臭の強くない安い方が気に入ったので買うことにした。

芋虫ではありません。オビドスで買ったオレンジピールのチョコレート。
アグアルデンテ・ヴェーリャはきれいな琥珀色で、ふんわりと柔らかな香りが立つ。舌にのせるとまろやかな甘味さえ感じる。しかし、喉を通るときピリピリと焼け付くような刺激が電流のように走り、飲み下すとめまいがするような芳醇な薫りが鼻から抜けていく。これにオレンジピールのチョコレートなどつまみに添えると、まさに至福のひと時である。革のソファに体を深く沈め、窓から夜景を眺めながら、けだるいジャズに耳を傾け、という環境なら尚可、である。実際はアパートの備品の凹んだソファで、窓からは向かいのアパートの窓と洗濯物しか見えないのでカーテンは閉め、TVから見ているわけでもない馬鹿みたいに簡単なクイズ番組を垂れ流しにしながらパジャマ姿で晩酌、といったところ。酔って眠くなったらそのままソファに寝るか、またはベッドによろよろと倒れこめるように準備を整えて。
ブログ開始1周年を迎え、改修工事を行いました。
写真が鮮明になったものや、新しくアップした写真もありますので、
どうぞ前の方をひっくり返して見て下さいませ。
写真が鮮明になったものや、新しくアップした写真もありますので、
どうぞ前の方をひっくり返して見て下さいませ。
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一周年おめでとうございます(拍手)。
忙しいでしょうに、ほぼ週一ペースでの更新ご苦労様でした。おかげで私もすっかりポルトガルファンになってテレビや雑誌でポルトガルの記事を見るたびについチェックしちゃいます。
お酒を飲んで酔ったらその場に横になるなんて、至福ですわね。
忙しいでしょうに、ほぼ週一ペースでの更新ご苦労様でした。おかげで私もすっかりポルトガルファンになってテレビや雑誌でポルトガルの記事を見るたびについチェックしちゃいます。
お酒を飲んで酔ったらその場に横になるなんて、至福ですわね。
おっちゃんさん、いつもコメントありがとうございます。ほんとはもっと更新したいんですが、いつも食べてしまってから、写真を撮るのを忘れたことに気がつくんです。ポルトガルはB級グルメの宝庫です。安くてお腹が膨らむものが一杯。飲んで寝てたらイベリコ豚になっちゃいますので気をつけなければ。
by caldoverde
| 2008-04-05 03:04
| 酒・ワイン
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Comments(3)

