山奥風豆の煮込み(フェイジョアーダ・ア・トランスモンターナ)
2008年 05月 25日
ブラジルの代表的な料理フェイジョアーダは、黒豆に豚の耳や鼻など捨てるような部分を混ぜて煮込んだ、ずっしり重い、力のつきそうな料理である。かの地では水曜だか木曜の昼に食べる。夜に食べると胃がもたれてよく眠れなくなるそうだ。昔は文字通り放るもんを使った奴隷用の食べ物だったが、今は立派なレストランのメニューになるまで出世した。
考えてみれば豚の耳や鼻は全体から見るとわずかな量しか取れない珍味である。品種改良して耳が6つある品種とか象のように鼻が長い豚が生産されれば、レストランでも毎日フェイジョアーダを出すだろう。
ポルトガルでも豚の耳や鼻を使ったコジード・ア・ポルトゲーザは週の1,2回しか登場しない。店によって水曜か木曜、土曜か日曜のいずれかで、その日は店の入り口に「本日コジードあります」と張り紙してある。
ポルトガルにもフェイジョアーダはある。むしろこちらがルーツだろう。フェィジョンは豆のことで、豆の煮込み料理はフェイジョアーダになる。使われる豆は赤豆や白いんげん豆が多い。フェイジョアーダ・デ・ショコスという料理はモンゴウいかと豆を煮込んだもの。Chocosと言ってもチョコレートではない。また季節にはカタツムリのフェイジョアーダが登場するレストランもある。いくら季節ものと言っても、食べようと言う気はあまり起こらないが。ポルトのトリパス・ア・モーダ・ド・ポルトもフェイジョアーダの1種と考えられる。
「モアンバ」を食べたアンゴラ料理店の木曜日のメニューはトラス・オス・モンテス風フェイジョアーダ。洗面器のような巨大なボウルに入っている。
ポルトガル北東部のトラス・オス・モンテス地方はリスボンからバスで5~6時間もかかる山また山の、9ヶ月の冬と3ヶ月の灼熱地獄と言われるような自然環境の厳しいところである。延々と続く山に自然の森はほとんどなく、みな人の手が入ったブドウ畑やオリーブ畑になっている。いかに人間が長い間自然と闘って荒野を開拓していったかがしのばれる。このような過酷な労働にはやはり力のつくものを食べないことにはやっていけないだろう。
やせた土地でも収穫でき保存もきく豆を主に、冬は家の床下に入れて暖房機の代わりにした豚を余すところなく利用して、人参やキャベツなどそこらにある野菜を放り込んだ、スタミナたっぷりのフェイジョアーダ・ア・トランスモンターナは、リスボンという(田舎の)都会に住む私たちにとって、食べた後プールで泳いでジムでエクササイズしてショッピングセンター・コロンボをくまなくショッピングして階段を登ってマンションに帰り家中雑巾がけをするか、すぐに横になって食べたものが消化されるのを静かに待つかどちらを優先すべきか悩ませる食べ物だ。
悩んだ末私が出す結論は、常に後者である。

上の写真の拡大図。色んな腸詰入り。
考えてみれば豚の耳や鼻は全体から見るとわずかな量しか取れない珍味である。品種改良して耳が6つある品種とか象のように鼻が長い豚が生産されれば、レストランでも毎日フェイジョアーダを出すだろう。
ポルトガルでも豚の耳や鼻を使ったコジード・ア・ポルトゲーザは週の1,2回しか登場しない。店によって水曜か木曜、土曜か日曜のいずれかで、その日は店の入り口に「本日コジードあります」と張り紙してある。
ポルトガルにもフェイジョアーダはある。むしろこちらがルーツだろう。フェィジョンは豆のことで、豆の煮込み料理はフェイジョアーダになる。使われる豆は赤豆や白いんげん豆が多い。フェイジョアーダ・デ・ショコスという料理はモンゴウいかと豆を煮込んだもの。Chocosと言ってもチョコレートではない。また季節にはカタツムリのフェイジョアーダが登場するレストランもある。いくら季節ものと言っても、食べようと言う気はあまり起こらないが。ポルトのトリパス・ア・モーダ・ド・ポルトもフェイジョアーダの1種と考えられる。
「モアンバ」を食べたアンゴラ料理店の木曜日のメニューはトラス・オス・モンテス風フェイジョアーダ。洗面器のような巨大なボウルに入っている。

ポルトガル北東部のトラス・オス・モンテス地方はリスボンからバスで5~6時間もかかる山また山の、9ヶ月の冬と3ヶ月の灼熱地獄と言われるような自然環境の厳しいところである。延々と続く山に自然の森はほとんどなく、みな人の手が入ったブドウ畑やオリーブ畑になっている。いかに人間が長い間自然と闘って荒野を開拓していったかがしのばれる。このような過酷な労働にはやはり力のつくものを食べないことにはやっていけないだろう。
やせた土地でも収穫でき保存もきく豆を主に、冬は家の床下に入れて暖房機の代わりにした豚を余すところなく利用して、人参やキャベツなどそこらにある野菜を放り込んだ、スタミナたっぷりのフェイジョアーダ・ア・トランスモンターナは、リスボンという(田舎の)都会に住む私たちにとって、食べた後プールで泳いでジムでエクササイズしてショッピングセンター・コロンボをくまなくショッピングして階段を登ってマンションに帰り家中雑巾がけをするか、すぐに横になって食べたものが消化されるのを静かに待つかどちらを優先すべきか悩ませる食べ物だ。
悩んだ末私が出す結論は、常に後者である。

はじめておじゃまいたします。
そのうちいずれポルトガルに行きたいな、と思いつつネットサーフィンをしていましたら、行き当たりました。
ポルトガルの食べ物など、いわしの塩焼きと、なんとかいうパン粥と、ヴィーニョ・ヴェルデ(これは飲み物か)くらいしか知りませんでした。この日記を見せてもらって、おいしそうなものがいっぱいあるのことがわかったので、ますます行きたくなりました。
「トランスモンターナ」とは山の向こう、といった意味でしょうか。「山の向こうの煮込み料理」は魅力がありますね。
そのうちいずれポルトガルに行きたいな、と思いつつネットサーフィンをしていましたら、行き当たりました。
ポルトガルの食べ物など、いわしの塩焼きと、なんとかいうパン粥と、ヴィーニョ・ヴェルデ(これは飲み物か)くらいしか知りませんでした。この日記を見せてもらって、おいしそうなものがいっぱいあるのことがわかったので、ますます行きたくなりました。
「トランスモンターナ」とは山の向こう、といった意味でしょうか。「山の向こうの煮込み料理」は魅力がありますね。
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ホントホント、美味しいんだけれど、ずっしり系ですよね。里の兄は、腹に重い食いもんは、食後 胃が充分活動しているから、横になっていてもカロリーは消化されるからいいのだ!と豪語していました。そうだといいのにねー。
タイトルに「山奥風」とちゃんと書いてあるのに、さきほどのコメントで「山の向こう」など余計なことを書いてしまいました。申しわけありません。「トランスモンターナ」ということばとおいしそうな写真のみが目に入ってしまったのです。
うっぷ、さ、最近、ずっしり系続いてますな(笑
これってなにげに日本人の味覚に合うと思うな。木曜日にフェジョアーダを食べる理由ってなんかあったはずなんだけど、忘れちゃった。
近所のオバチャンはコジード・ア・ポルトゲーザを山ほど作って、その残りに豆を入れて、腸詰を足して作るって言ってたんで、納得。
これってなにげに日本人の味覚に合うと思うな。木曜日にフェジョアーダを食べる理由ってなんかあったはずなんだけど、忘れちゃった。
近所のオバチャンはコジード・ア・ポルトゲーザを山ほど作って、その残りに豆を入れて、腸詰を足して作るって言ってたんで、納得。
kohさん、はじめまして。ポルトガルは胃がひとつしかないのが残念なほど色んなものがありますよ。今から腹筋を鍛えて準備しぜひおいでください。
ショーさん、やっぱりそうでしたか。理論的には食べた後、体を垂直に保つと胃が重力で下がりますよね。健康に悪いですよね!しかし胃が消化活動に使うカロリー消費量って、食べたカロリーの量を上まるとは到底考えられませんなあ・・・
Moreiaさん、確かに食べたフェイジョアーダはよく味がしみて、前の日から仕込んであったようでしたが、そういうわけだったのか。
ショーさん、やっぱりそうでしたか。理論的には食べた後、体を垂直に保つと胃が重力で下がりますよね。健康に悪いですよね!しかし胃が消化活動に使うカロリー消費量って、食べたカロリーの量を上まるとは到底考えられませんなあ・・・
Moreiaさん、確かに食べたフェイジョアーダはよく味がしみて、前の日から仕込んであったようでしたが、そういうわけだったのか。
そういえば、ゆで卵ダイエットというのが、ありました。固ゆで卵を消化するカロリーは卵一個のカロリーを上回るので、固ゆで卵を食べ続けるというコレステロールの溜まりそうなダイエットでした。お腹はすかないでしょうが、効果はどうだったのか?豚の脂も食べても太らないという説はどうなんでしょう?
あるガイドから聞いた話ですが、豚の脂の別の影響は、田舎の山奥の地方の人々は塩漬けの豚の脂ばかり食べていてホルモンに影響をきたし、女性は鼻の下に黒々としたひげを生やすようになったと。確かにポルトガルのおばあちゃんの中には立派なひげを生やしておられる方がたまにいます。
おお、そしたら、耳毛も同じなんでしょうか?
豚の脂は脂肪を溶かしてくれると言う話は聞いたことがありますが。
豚の脂は脂肪を溶かしてくれると言う話は聞いたことがありますが。
うむ、しかしナザレの海岸のばあさんたちも顎ヒゲしっかり生えてるよね。もし豚の脂が原因でヒゲが濃くなるんだったら、私はちょっと食生活考え直さないと。ちゅんちさん、これも今後の研究課題としてどうでしょ?
いや、イスラム教徒だって髭は濃いのでは?あ、でもユダヤ人のが髭濃いか?
動物の毛並みは環境によって変化しますから、砂漠の民、海辺の民など厳しい環境から体を守るために毛が生えるんではないでしょうかね。
ちなみに煙草と鼻毛の関係は密なようですが。
豚の脂が脂肪を溶かすというのは、ほんとですか?
山羊肉の脂肪が吸収されないというのはどこかで聞きましたけど・・・
うーむ、謎が謎を呼ぶ展開ですな。
ちなみに煙草と鼻毛の関係は密なようですが。
豚の脂が脂肪を溶かすというのは、ほんとですか?
山羊肉の脂肪が吸収されないというのはどこかで聞きましたけど・・・
うーむ、謎が謎を呼ぶ展開ですな。
by caldoverde
| 2008-05-25 08:45
| 豆
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Comments(11)

