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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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お菓子図鑑

  デザインを学んだリスボンの2人の若者ペドロとリタのユニットPEDRITAが、パステラリア(お菓子屋)で売られている半分ホームメイド半分マスプロダクトのお菓子の図鑑 FABRICO PRÒPRIO を出版した。ポルトガルのどのお菓子屋にもある、気取らない大衆的な焼き菓子を、美しい写真とレイアウトで、原材料を中心とする簡単なレシピとともに紹介したもので、歴史的なカフェ、日本のカステラに関するコラム、エッグタルトことパステル・デ・ナタの地球規模の拡散など興味深い記事もちりばめた、待望の本である。
左のお菓子は「風車」という名前。確かにそうだ。
お菓子図鑑_a0103335_1451371.jpg

  日本では食べ物を扱う店なら商品のそばに名前と金額が誰にでもわかりやすく表示されている。ところがポルトガルのお菓子屋は何もない。ガラスケースの中にお菓子を並べてあるだけ。私は10年ポルトガルに住んでも未だに、あれください、これくださいと指示代名詞を使って買っている。しかしお菓子には銘々名前がある。店のどこかにA4の紙にタイプライターの文字の大きさで印刷された値段表がある。大抵カウンターの奥の壁とか目立たないところに貼られ、文字も小さすぎて読めないし、写真やイラストがあるわけでもないので、毎日のようにコーヒーを飲みお菓子を食べても、何と言う名前のものなのかほとんど知らなかったのだ。この本によって、初めて名前と顔が一致した。
お菓子図鑑_a0103335_147090.jpg

  この本は普通の本屋には売っていない。リスボンでは以前紹介したレトロ食品を売っている雑貨屋 A VIDA PORTUGUESA (8月22日の日記、www.avidaportuguesa.com 参照)やコメルシオ広場のリスボンのツーリストインフォメーションにあるやや高級なレストラン TERREIRO DO PAÇO、同じくコメルシオ広場の、郵便局の角を曲がった先にあるみやげ物店 ARTESANATO DO TEJO などで扱っている。もしくはインターネットのホームページhttp://fabricoproprio.netで通信販売している。本は店頭で買えば34,90ユーロ、パステラリアでお菓子を持ち帰るときに使う包装紙のようなデザインの紙で包まれている。ポルトガル語と英語で表記されているので、甘いものが好きなポルトガル語を勉強している方には必携の本だ。
Commented by Moreia at 2008-07-27 13:47 x
ああ、この本実用的かも。十年以上住んでいても未だにカフェのお菓子の名前を把握するのはほとんど無理だもんね。
Commented by -Bom- at 2008-08-04 00:29 x
この本欲しい!
Commented by ちゅんち at 2008-08-12 03:45 x
ついに、今日この本をゲットしました。
出不精なワタシにはコメルシオ広場も遠く感じられるのですが、
今日の仕事帰りに始発のバスに乗りたくてコメルシオ広場まで行ったついでに立ち寄りました。
だって、本とかも在る内に買わないと無くなったらそれっきりですもんねー。
Commented by Tchau at 2008-10-03 17:26 x
はじめまして。日本に住むポルトガル好きです。
ポルトガルのおいしいお話、いつも楽しく読ませていただいています。
この本をこちらの記事で知り、どうしても欲しくなって、
つい先日ネットで通販してしまいました。
事後報告で申し訳ありませんが、blog記事中に貴blogをリンクさせていただきましたので、こちらに書き込みさせてもらいました。
もし不都合がございましたら、遠慮なくおっしゃっていただければ幸いです。
これからも更新楽しみにしております。またお邪魔させてください。
Commented by caldoverde at 2008-10-03 19:30
Tchau様、何の不都合もございません。今のところ読者は面子の知れた身内や友人が中心ですので、知らない方々にポルトガルをご紹介できる機会が増えて嬉しいです!
by caldoverde | 2008-07-26 01:57 | お菓子・カフェ | Comments(5)