黒豚とアスパラガス
2009年 04月 10日
私の飽くなきキノコ探求は続く。

PORTEL村で開催されたキノコ狩りのポスター
トマールで食べたシレルカcilercaはアレンテージョ地方ではシラルカcilarcaと呼ばれているらしい。しかもある村では4月の始めに村主催のキノコ狩りが催され、その村の農家を改装したホテルには「シラルカの間」まである。村のレストランリストの筆頭に上がっている店の紹介は「シラルカあります」と宣伝している。これは行かなくては。キノコ狩りの行われた翌日、バスで約2時間のそのポルテールという村に出かけた。日曜日なのでバスは休日ダイヤ、一番早い便は11時半発で、着く頃にはレストランの昼の営業時間はそろそろ終る頃である。しかし日曜はみんなゆっくり食事をとるので店はまだ開いているはずだと確信し、件のシラルカがあるレストランに直行した。

丘の上の古城を囲む白壁の家。典型的なアレンテージョの村ポルテール
ほぼ満席のレストランに何とか滑り込み、シラルカ入りアソルダを注文した。しかし時既に遅し。シラルカ入りアソルダは売り切れていた。無念・・・シラルカのスクランブルエッグはあったようだが、15ユーロもするし、前菜なので腹は膨れそうにないし。と言うわけで仕方なく、この地方の名物の黒豚を食べることにした。キノコの代わりを黒豚で妥協できたのは、付け合せがよくありがちなフライドポテトではなくアスパラガスのミガス、そして肉はプレーザという聞きなれない部位であったことだ。
有名な「黒豚の秘密」secreto de porco preto と、この「黒豚の戦利品」presa de porco pretoはどう違うのかと店のお兄さんに尋ねると、彼は私の体脂肪を瞬時に測定したのか、セクレトは脂っこいがプレーザは脂肪が少なくあっさりしているのでお勧めしますと言った。私も食べたことのないプレーザを選ぶことに異論はなかった。
プレーザは赤身の歯ごたえのある肉で、シンプルな塩だけの味付けで炭焼きしたもの。なるほど、コテコテのアレンテージョの肉料理にしてはあっさりしている。赤身の好きな方にはお勧めである。でも味にパンチがないので、もみじおろしとかゴマだれがあるともっと良いかな。私は体に良くなくても、セクレトやプルーマなど脂肪たっぷりの部位の方が黒豚らしくて好きだ。でもしつこいものを避けたいときはこのプレーザを選ぶことにしよう。

それよりも印象に残っているのは付け合せのアスパラガスのミガスである。ミガスとアソルダは親戚のようなもので、どちらも固くなったパンで作る。違いは汁気の多いのがアソルダで汁気の少ないのがミガスだろうか。ミキサーで潰したのか、アスパラの形がほとんどなく色だけとどめたミガスは淡い緑で、アイスクリームみたいに丸くよそった姿は、春の和菓子を思い出させる。むっちりと目の詰まったアレンテージョパンのわずかに酸味を感じる小麦の味に、春の山菜のようなアスパラの青い香りが混じってなかなか美味い。ねっとりしているが油こくない。味も見た目も、パンをドロドロにしたアソルダよりは日本人に親しめるかもしれない。
ところが思わぬ悲劇が私を襲った。黒豚はブッツンと弾力があり、ミガスはねっとり粘りがあるので、食べている最中に奥歯の冠が取れてしまったのだ。冠が取れなかったらもっと美味しく食べられたのに。リスボンで冠を被せなおすのに20ユーロかかった。
こんなことなら初心を貫き、高くても歯に負担のないシラルカのスクランブルエッグにしておけば良かった。

展望台から城を望む

帽子はメンズのマストアイテム

退職後は村の建物の模型造りをライフワークとするおじさん

トマールで食べたシレルカcilercaはアレンテージョ地方ではシラルカcilarcaと呼ばれているらしい。しかもある村では4月の始めに村主催のキノコ狩りが催され、その村の農家を改装したホテルには「シラルカの間」まである。村のレストランリストの筆頭に上がっている店の紹介は「シラルカあります」と宣伝している。これは行かなくては。キノコ狩りの行われた翌日、バスで約2時間のそのポルテールという村に出かけた。日曜日なのでバスは休日ダイヤ、一番早い便は11時半発で、着く頃にはレストランの昼の営業時間はそろそろ終る頃である。しかし日曜はみんなゆっくり食事をとるので店はまだ開いているはずだと確信し、件のシラルカがあるレストランに直行した。

ほぼ満席のレストランに何とか滑り込み、シラルカ入りアソルダを注文した。しかし時既に遅し。シラルカ入りアソルダは売り切れていた。無念・・・シラルカのスクランブルエッグはあったようだが、15ユーロもするし、前菜なので腹は膨れそうにないし。と言うわけで仕方なく、この地方の名物の黒豚を食べることにした。キノコの代わりを黒豚で妥協できたのは、付け合せがよくありがちなフライドポテトではなくアスパラガスのミガス、そして肉はプレーザという聞きなれない部位であったことだ。
有名な「黒豚の秘密」secreto de porco preto と、この「黒豚の戦利品」presa de porco pretoはどう違うのかと店のお兄さんに尋ねると、彼は私の体脂肪を瞬時に測定したのか、セクレトは脂っこいがプレーザは脂肪が少なくあっさりしているのでお勧めしますと言った。私も食べたことのないプレーザを選ぶことに異論はなかった。
プレーザは赤身の歯ごたえのある肉で、シンプルな塩だけの味付けで炭焼きしたもの。なるほど、コテコテのアレンテージョの肉料理にしてはあっさりしている。赤身の好きな方にはお勧めである。でも味にパンチがないので、もみじおろしとかゴマだれがあるともっと良いかな。私は体に良くなくても、セクレトやプルーマなど脂肪たっぷりの部位の方が黒豚らしくて好きだ。でもしつこいものを避けたいときはこのプレーザを選ぶことにしよう。

ところが思わぬ悲劇が私を襲った。黒豚はブッツンと弾力があり、ミガスはねっとり粘りがあるので、食べている最中に奥歯の冠が取れてしまったのだ。冠が取れなかったらもっと美味しく食べられたのに。リスボンで冠を被せなおすのに20ユーロかかった。
こんなことなら初心を貫き、高くても歯に負担のないシラルカのスクランブルエッグにしておけば良かった。



そのキノコ絶対中毒性あるよ。もうアナタ、シレルカ中毒者ですよ。
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うわははは・・・「きのこ求めて三千里」ですね、もう。
ってかさ、ポルには「腹にたまらないちょいとオツなもの」てのがない。キノコは私にとって、そういうたぐいの食品だから、好きですね。
日本では安いチェーンの丼屋でも「イベリコ豚」のノボリがたっていました。そんなふうに食べてほしくないよねぇ、この豚肉・・・
ってかさ、ポルには「腹にたまらないちょいとオツなもの」てのがない。キノコは私にとって、そういうたぐいの食品だから、好きですね。
日本では安いチェーンの丼屋でも「イベリコ豚」のノボリがたっていました。そんなふうに食べてほしくないよねぇ、この豚肉・・・
来年の春はリスボンのモンサント森林公園にキノコ狩りに行くつもりです。リスボンの人は知らないだけで絶対にあると思う。
イベリコ豚は、イベリア半島で育つからイベリコなんですけど、日本にもイベリア半島あるんですか。
イベリコ豚は、イベリア半島で育つからイベリコなんですけど、日本にもイベリア半島あるんですか。
では、来春は集団でいかないと・・・モンサントで熟女が一人でしゃがんでいると、車が止ってしまいますから危険です(爆
大手食品会社が輸入しているらしいですよ。今回の「抜け荷」でイベリコ豚のチョリソを持っていったら、「おお、これがあの有名な!」と大変喜ばれました。
大手食品会社が輸入しているらしいですよ。今回の「抜け荷」でイベリコ豚のチョリソを持っていったら、「おお、これがあの有名な!」と大変喜ばれました。
熟女が集団でしゃがんでいたら怖いですよお。昔レディースだったオバタリアン?
キノコのある場所を突き止めたら入山料をとって公開します。
キノコのある場所を突き止めたら入山料をとって公開します。
来春のキノコ探索には、「OVOS MOLES & ちゅんち」の実績の在る収穫シスターズも是非ともお供いたします。バス723番が結構モンサントの中を走ってますが、松林の多いポイントを押さえておかないと。
by caldoverde
| 2009-04-10 01:48
| 肉料理
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Comments(7)

