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ポルトガルの食べ物、生活、観光情報


by caldoverde
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阿蘇列島旅日記PART3 ファイアル島&ピコ島篇その4

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 ファイアル島の中心は火山の噴火口がくぼ地になっているカルデラだ。頂上近くの展望台までは車で行くことができる。そこで降りて人しか通れぬ細いトンネルをくぐり抜けると、いきなり巨大な緑のすり鉢の淵に立っている。いつも雲のかかった山頂のくぼ地は湿気が多く、様々な苔のような植物で覆われている。よく見ると底には更に小さな火山の噴火口がある。雨の多い時期にはくぼ地は湖になり、小さな火山は小島になる。箱庭のような世界だ。山の斜面を走る道にはアジサイの生垣が続き、また杉林もたくさんあり、通り過ぎるたび爽やかな香りがする。
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 タクシーでオルタから景色のきれいな所を随所立ち寄りながら島の中央のカルデラに登り、その後カペリーニョス火山でタクシーを降りて観光し、2時間後また火山に戻ったタクシーでピコ島行きのフェリーの出る港に行き終点、という島の南半分を巡るツアーは正味3時間、70ユーロだった。

 ピコ島から折り返しのフェリーが港に着くと、下船する客、乗船する客、出迎えや見送りの人たちで賑やかになったが、日本人は見当たらない。それなのに誰かが私の名を呼んでいる。振り向くと以前一緒に仕事をしたことがあるポルトガル人のガイドだった。彼女はピコ島から来る便でファイアル島に降り立ったところであった。こんな大西洋のど真ん中で知り合いに会うなんて世の中は狭い。

 ピコ島とファイアル島の間はわずか7キロ、30分ほどの船旅だ。フェリーが着くマダレーナは、教会を中心に伝統的な建物がちまちま並ぶ典型的なポルトガルの小さな村だ。港にはやはり鯨見物のボート屋が軒を連ねている。さて、港に着いたは良いが、泊まるところを未だ決めていない。フェリーの待合室の隣にある観光局で、個人の家を旅人に提供するゲストハウスのリストをもらい、一番部屋数の多い家に電話をかけてみた。部屋はあり、なんと次のフェリーが来る時間に車で迎えに来てくれるという。たぶん港で私のように寝る所を決めずにやって来た人たち相手の営業も兼ねてだろうが、ポルトガルにしては珍しいサービスの良さだ。
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 築200年の住宅を最近改装したというゲストハウスは、前は海とファイアル島、後ろは富士山ならぬピコ山を望む素晴らしい環境の中にある。建物はきれいに塗り直され、室内は松の木をふんだんに使った温かみのあるインテリアである。バス・トイレは共同だがシャワーではなく大きなバスタブ付き。朝食も付いている。1泊40ユーロだが、連泊すると2泊目から35ユーロになるというので2泊することにした。村の中心からは少し離れてはいるが、途中こんな小さな村に似つかわしくない駐車場つきショッピングセンターがある。ファイアル島ではとんと見なかったスーパーである。よく見るとゲストハウスの周囲には、比較的新しい立派な住宅が多い。オルタの町に比べるとリッチな感じがする。この島はお金持ちの別荘が多いのだろうか、それとも外国で働いて財を成した移民が故郷に錦を飾っているのだろうか。
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 その日の夜はガイドブックに載っていた、マダレーナのワイン組合の隣にあるレストランで夕食をとった。この辺にしかない珍しいものをと期待したのだが、残念ながらそれほど目新しいものはなかった。「クエ」や「スズキ」など、定番の魚ばかりだ。しかし前菜にリスボンではアソーレスレストランでしかお目にかかれない「ラパス(カサガイ)」があったので、それを半人前頼み、メインはステーキにした。
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 ファイアル島とピコ島のどのレストランでもお通しに必ず出てくるのが、ピコ島のチーズ。これは非常に美味しい。私のランキングではポルトガルのチーズの中で2番目に美味い。中は淡い黄色で、匂いはそれほど強くない。弾力があってしかもクリーミー、軽い酸味のあるマイルドな味わいで、チーズ嫌いの人にもたぶん大丈夫。テルセイラ島の強烈な古漬けの匂いのするチーズとは全く違う個性である。
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Commented by jojo at 2009-07-29 21:43
そうそう、この間オランダで買ったチーズ達があまりにおいしいんで、
「オランダはチーズの国だね!」とポルトガル人に言ったら「ポルトガルだってチーズの国だろうが!ピコのチーズ!エストレーラのチーズ!」と鼻息荒くして並べ立ててた。これが、そのピコのチーズなのね~。うん、うまそう。私こういう柔らかいチーズの方が好きだわ。
ニザとかの固いのより。
Commented by caldoverde at 2009-07-30 02:14
ファイアル島にフラメンゴス(オランダ人)という地区があります。昔オランダ人が入植したところだそうです。アソーレスのチーズは、フランドルのチーズの影響を受けているんでしょうね。
リスボンのカンポ・ピケーノの近くにアソーレスの店(LOJA DOS AÇORES)が開店して、チーズやチョリソ、お菓子やワインなどが簡単に手に入るようになりました。
Commented at 2009-08-14 15:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by caldoverde | 2009-07-29 07:40 | ポルトガルの旅 | Comments(3)